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2007年07月06日
“離農理由”と“農業を始めるのに必要な方策”
前回「新規就農者と離農者」で離農者の具体的な離農理由が知りたくなったヒヨッコ百姓です
コメントにもいただいていましたが、“そら食べていけないからでしょ ”“儲からないからでしょ”と突っ込みたくなった方が多かったのではないかと。。。
でも、儲からないには儲からない理由があるはずだし、実際離農した人がどういう理由で辞めていったのか(ホントのとこどうなのか?)or重要視していたポイントはどこか、当事者の人達が感じていた“必要だった方策”とかないのかなぁというのが出発点でした
で、今回参考にした資料は農水省HPよりです。
まずは、いつものクリック お願いします
ありがとうございます
【経営を断念した理由(※複数回答)】~男女別に見てみます~
●離農世帯●
————————————————————
男:1.高齢化や病気により体力的に厳しくなったから 47.7%
2.収益が低下し、十分な収入が得られなかったから 34.1%
3.農業以外の仕事をすることになったから 27.4%
4.あとつぎがいなかったから 25.6%
女:1.高齢化や病気により体力的に厳しくなったから 59.2%
2.あとつぎがいなかったから 40.8%
3.家族の病気等、家庭の事情のため 18.4%
4.収益が低下し、十分な収入が得られなかったから 16.5%
————————————————————-
●新規就農者●
————————————————————-
男:1.収益が低下し、十分な収入が得られなかったから 37.4%
2.農業以外の仕事をすることになったから 31.3%
3.高齢化や病気により体力的に厳しくなったから 27.3%
女:1.農業以外の仕事をすることになったから 35.7%
2.収益が低下し、十分な収入が得られなかったから 33.3%
3.高齢化や病気により体力的に厳しくなったから 16.7%
————————————————————-
となっています
特に、長年農業を続けてきた方達(農業で生活してきた人)の離農理由は気になります。勿論収益の問題は大きなウエイトを占めるものの、必ずしも第一の理由ではない。特に離農世帯の女性では「収益低下」を理由に挙げている割合が意外なほど低い数字でビックリしました
つまり必ずしも“食べていけない”というわけではない。それよりも「高齢化」の方がよっぽど大きな理由。
新規就農者の離農理由も、「儲からない」を出発点にするのではなく、
「技術がない→生産力が上がらない→収益が上がらない」のであれば、必要なのは技術や情報な訳です。他にも「初期投資の負担が大きい」事や「個人では売り先を確保するのが難しい」。だから「儲からない」など、儲からないといわれる中身を具体化していく必要があるなぁと改めて思いました。
そんな近年まで農業を営んでいた人たちが答えた、
【新しく農業を始める方に必要な方策・支援(複数回答)】☆
————————————————————-
1.機械・施設整備に対する補助金の拡充 44.1%
2.就農前の相談内容の拡充 41.6%
3.就農後の研修(技術指導)の拡充 32.5%
4.就農前の研修(技術指導)の拡充 31.9%
5.制度融資の拡充 26.9%
6.直接所得補償制度の拡充 25.3%
7.生活・住宅面における支援 25.3%
————————————————————-
この順位は新規就農者のものですが、離農世帯も多少順番は入れ替わりはあるものの、ベスト7はほぼ同じでした。
特に1位の「機械・施設整備に対する補助金の拡充」は両者とも割合が高く、いかに初期投資の負担が大きいか、そして償却していくのが大変かが感じ取れます。
でも一方で、こんな資料も見つけました(by農林水産統計)
【機械の処分方法割合】
約60%が“そのまま放置”している
なんかもったいない 中には使えるものもたくさんあるはずなのに
この辺のネットワークが出来れば初期のハードルはだいぶ低くなりそうですよね
そして2番目に必要視されている【就農前の相談内容の拡充】について、その具体的中身は
—————————————————
1.収入確保の方法 68.9%
2.農業経営に関する技術の習得方法 62.2%
3.資金の借入、返済方法 52.9%
4.各種補助金の活用方法 42.7%
・
・
・
—————————————————
と、かなり経営的視点の強いものになってます(まぁ当然といえば当然 )。
でもそれだけ、今の農業界に欠けているというのが数字からも分かりますね もうドンブリ勘定じゃあ勝ち残れない
経営的視点を持つということは今の自分達が置かれている状況を直視するということであり、同時に、今世の中に本当に必要とされている農・食とはなにか?を模索するということ。
その期待(ニーズ)に応え得る農業技術を取得していく。
結果は皆が評価してくれる=売り先→収益も確保できるのでは?と思ったりもします
また「資金の借入・返済」、「補助金の活用方法」が相談内容の中でも上位にあるということは、意外と知られてない事の方が多いのかも 知れません。
…また調べたいことが出てきました
今後もよろしくお願いします
投稿者 sika0228 : 2007年07月06日 TweetList
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コメント
投稿者 nata : 2007年9月6日 15:26
こんな話初めて聞きました(`△´)
ほんとだとしたら、もっともっと発信していかなければならない情報ですよね。
マスコミって何者って改めて思いました。
投稿者 たてこ : 2007年9月7日 00:51
人類 増についてー世界がもし100人の村だったら(4(子ども編))とは?
「100人の村」第4弾は「子ども編」。人類が子どもを失うことは人類そのものがそなえているはずの内なる子どもの輝きを失うことです。22億人の世界の子どもたち…
投稿者 人類 増について : 2007年9月8日 13:42
nataさん、はじめまして^^
たてこさんもコメントありがとうございます。
牛成長ホルモンには発癌性の疑いもあり、徹底的に調査する必要がありそうです。
あと国産牛肉だって、本当に大丈夫なの?と疑ってしまいますね。一応、ホルモン剤の使用は禁止されているようですが。
事実を公表しないマスコミや、禁止に踏み切れない政府は、まさにアメリカの手先ですな。
この従米路線から脱却するためにも、事実の共認が不可欠だと思います。
投稿者 こまつ : 2007年9月8日 20:15
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お初です。
牛肉・・おい、牛肉よ!
っていうのも変ですが。
なんじゃこれはって感じですね。
やはり伝統的な日本の食が安全ですね。