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2009年01月16日

活躍する農村女性、その役割と可能性!

「農業」という「=力仕事」のイメージが強く、農業に関心のある女の人からはよく、女はどのように農業に関わればいいのだろう?という疑問を投げかけられます。女性にとって就農するというとなかなかイメージが湧かないようです。農業や農村における女性の役割って何なのか?可能性はどこにあるのか?ということを、実際活躍されている女性農業者たちの事例を挙げながらリポートしていきたいと思います。
るいネット 「東北の農 女性がけん引」より以下引用http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=197100

 この十数年の東北の農業を引っ張ってきた主役は女性農業者たちではなかろうか。出口の見えない農業情勢の中でも女性たちはコツコツと畑を耕し多彩な野菜を育て、毎日それらを野菜直売所に運び続けてきた。
 当初、一袋100円ほどの野菜がいくら売れたところでたかが知れているさ、と軽んじられもしたが、女性たちは決してあきらめなかった。そして今では月に10万、20万円の売り上げも当たり前になり、地域の農産物直売所は全国に10,000ヵ所以上も開設され、食と農の新しい拠点として社会と暮らしの中に定着した。
 むろん女性たちの活動は直売にとどまらなかった。知恵と工夫を凝らした手作りの食品加工。本当の旬の味を伝えたいと農家レストランの開設。都市との交流を求めてグリーンツーリズムへの参加。地域の食文化と食べる大切さを伝える自然の上に立った食育活動も女性農業者なしには考えられない。こうして日本農業の新しい動きの現場には、いつもその先頭に女性たちがおり、明るい笑顔があった。
 現在、農業就業者の53%は女性である。もともと手間の掛かる農業は女性の力に負うところが大きいのだが、それが表にあらわれ評価されることは残念ながら少なかった。それが直売活動を契機にその実力が次々に花開いた。そして近年は着実な地歩を築くために農村女性の起業化が進んでいる。

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るいネット 「成功する農村女性起業」より以下引用http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=197163

1、「複業化」する農村の女性起業。
 1)ネットワーキングによる「複業化」は女性起業それぞれが持つ各種技術や知識、消費者等との結びつきなどは、ネットワーキングを構築する事で、個別の女性起業だけで活動することでは得られない新しい広がりが期待できる。
2、消費者との対等な関係を大切に
 1)野菜の宅配では、最初のうちは、同じ野菜が続く、野菜の食べ方を知らないなどの壁にぶつかることもあったが、そのような不満には、料理の方法を説明したレシピを添えて消費者の調理技術の向上を助ける工夫を続け、旬の野菜を届けてきた。
 2)野菜の宅配を行ってよかった点
 ①自然の良さを伝え、美味しい野菜を届ける事が出来た。消費者から直接、「おいしい」と言う反応がもらえた。思いやりや感謝の気持ちを寄せてもらえた。
 ②地域の伝承料理を広める機会ができた。反対に消費者をとおして新しい食べ方を知る事が出来た。
 ③消費者の家を直接訪問する事で、農家とは違う生活スタイルを知る事が出来た。花や書を飾って生活に潤いをもたらすなど、様々な特技にふれることで、自分の生活を豊かにするきっかけができた。
 ④子供の教育について情報交換ができた。
 ⑤仕事の中に宅配がある事で生活に変化ができた。
3、直販に取組む中で生産の現場を知らない消費者会員との意識のギャップにたびたび直面する事になる。
 「例えば、野菜を配達すると、青虫が入っていて食べられないと言う苦情が来る。そんなときは、自分ら百姓のどこが悪いんだという態度を取らずに、自分たちから農業について繰り返し説明して、同じ理解ができるまでもっていくよう努力した。」
4、出発点は商人ではなく農民である事を忘れてはいけないと思う。ここでないと買えない、ここに来ないと食べれない、農家のおかあちゃんたちが作った手作りの品物だという事を崩さないように次の世代の非農家メンバーに伝えていきたい。
5、「産地間競争」から「産地間連携」へ=ネットワーク、協働へ
6、「消費者教育」の場としての直売所。
  直売所は「消費者ニーズ」にいたずらに迎合するのではなく、農業者自らが「農」の情報を大都市の消費者に発信する場になる。
  =生産者と消費者は交流ではなく協働の関係へ。
7、自分たちだけではなく地域を巻き込む
 1)加工場や店舗は村内住民のふれあいの場としても有効。
  「季節感が感じられ、ほのぼのとした雰囲気のなかで、本当に美味しいものを食べてもらえるような店作りをめざしたい。仲間と一緒に楽しさを忘れずに、夢に向かっていきたい」「夢は持つものであり、かなえるもの。一歩踏み出せば次の展開は必ずある」
8、地域のなかで福祉をつくる
 1)女性による福祉的起業は限りなく起業に近い助け合い組織
 ・元気な高齢者がもっと元気になる、そのカギは働く事にある。
 ・体力に応じたやり方で畑に来るだけの人がいても良い。
  こうしたデイサービスと一体化した農園作りも考えられる。
 ・高齢者農園をつくり高齢者のこまぎれの作業を組合わせた農園で、給食サービスや学校給食用の野菜づくりも考えられる。
 ・こうした活動の延長線上には障害者の自立支援事業も視野に入ってこよう。

 生産と消費という立場の違いはあれ、お互いの食卓と台所の安定と安心のために、ともに支え合おうではないかと農村女性たちが呼び掛ければ、たとえグローバル化で食の安全性が脅かされようとも身近で良い食べ物を作ってくれる人々との連携さえあれば解決していけると、都市の女性たちが呼応する。おそらく日本農業の未来は、食べることの大切さを共通テーマにした女性たちの力を中心に、その可能性が切りひらかれていくのではあるまいか。

今日はここまで。
今後も引き続き、農業や農村における女性の役割やその事例を追求テーマとしていきたいと思います。

投稿者 takuya : 2009年01月16日 List   

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コメント

なんか歴史の教科書で見たことのある単語がたくさんありますが、この記事を読んでようやくスッキリ繋がりました!
それにしても、こういう法制度って農業の発展に繋がってるのでしょうか?どうも支配者側の目線で作られているような気がしてならないのですが・・・。

投稿者 よっしー : 2009年7月22日 17:18

「法」と「農業」は切っても切り離せないようなものだと思います。
中世では特に、国の豊かさを作物の生産量によってつくられるところが大きかったと思われます。
そのため、生産量をあげるための法律や、効率的に徴税できるシステムが「農」と密接になっていたと思われます。

投稿者 sari : 2009年7月30日 19:27

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