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2009年01月01日

米で起業する!

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(画像はamazon様より)
みなさんこんにちは。あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願いします。
今年は農業への期待が益々高まる年になりそうですね。
これからの農業は、社会の中で実際に成果を出すことで、みんなの期待に応えられるものになってゆくと思います。
そこで、今日は、お米農家から出発して、事業的成功を収めている事例をご紹介します。
石川県の長田竜太さんの事例です。
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<米で起業する!/築地書館より>
まずは、長田さんのこれまでの経歴、取り組みをご紹介します。

・石川県の農家の次男として生まれた長田さんは、東京の農業者大学校に進み、卒業後、実家で就農します。
・高校の同窓会で、友人達と給料の話をする中、自身の給料(小遣い)が月3万円であることに疑問を抱き、農業経営に興味を持ちます。
・そこで、パソコン簿記講座を受講し、パソコンを購入、日商簿記3級を取得します。

・経営コンサルタントに経営診断をしてもらい、それまで稲作とともに作付けしていたものの、収支の足を引っ張っていたイグサをやめることに。地元でも力を入れていたイグサだけに、周囲は大騒ぎだったそうですが、勝負に出ました。
・次の課題は売上を2倍にすること。売上=数量×単価ですが、数量はすぐに倍には出来ないため、単価を考えます。日本橋三越でコシヒカリ10kg7000円で販売していることを知り、それまでの農協出荷をやめ、特別栽培米を直売することにしました。
・食管制度の下、食糧庁は非協力的で、検査も後回しにされる中、東京の住宅街で飛び込み営業もされたそうです。
・チラシ3万枚×20円で60万円かけて、契約出来たのは、1件のみという経験もしました。
・商品の評価として、P(プライス:価格)、Q(クオリティー:品質)、V(バラエティー:品揃え)、S(サービス)とある中で、サービスに注力することにしました。贈答用に、7.5kg5000円、4.5kg3000円の商品を販売し、贈られた先から注文が入る形で広がり、ついに農協出荷がゼロになりました。

・会費10万円の商業セミナーに参加し、「売上を100倍にしなさい!」という話に衝撃を受けます。売上1.2倍、1.3倍にすることは、現状の1を肯定した上で努力すれば可能ですが、100倍にするには1を否定しなければならないことを知ります。
・当時10haだった農地を20haにしても、固定費の増加で良い結果が期待できないことが分かっていました。
・悩みながらも、精米時に出る糠(ヌカ)のことを考えていると、糠に含まれるギャバ成分に健康効果があるというニュースが飛び込んできました。
・しかし、その技術は、国が特許を取得していました。そこで、特許庁を仲介に、国との交渉を始めました。そして、ついに国内第1号で国との間に特許実施契約を結びます。最後の決め手は、長田さんの気持ちを開発者に伝えることでした。
・交渉の過程で、体制を整えるため、(有)ライスクリエイトを設立、製造は外部に委託しました。広報は順調に進みましたが、業者の商品開発が遅れ、発売直前に製造者を変えて、ようやく発売にこぎつけました。
・商品はヒットし、10万本売れたものの、原価計算が大雑把で、利益は少なかったそうです。

・また、ビンの蓋から空気が入り、腐敗するというクレームで、回収したりもしました。そこで、粉末にした商品を開発、これも大ヒットし、売上は米の販売を軽く超えました。
・マスメディアにも出演したりと、世間からは成功者と言われましたが、長田さんは満足感はあまりなかったそうです。そこで、再び現状を否定することから始めて、新商品キヌカを開発(日本キヌカ㈱)を設立)しました。
・キヌカは、糠の成分から作った自然塗料で、ジャパンDIYホームセンターショーにて、金賞、審査委員会賞を受賞しました。

このように見てくると、何にでも果敢にチャレンジしてゆく姿勢が、成功への原動力となっているように思います。
では、この他に著書の中から、長田さんの考え方や経験から導かれた言葉を、いくつかご紹介します。
コメは駄目だと嘆く意識が、コメ農業を駄目にしている。
お客様に「応える」ことが、サービスの原点。
売上1.3倍は、1を肯定していても出来るが、売上100倍は1を否定しないと出来ない。
作り手のこだわりは、買う側のこだわりを越えてはいけない。
仕事とは、目標を設定し、数値的成果を出すこと(作業との違い)。
アメリカ米は想像以上にうまかった/「自分たちの作ったコメを食べてくれる人たちが、お客様である」「お客様に喜んでもらえるコメを作ろう」という意識において、日本は完全に負けている。
農業保護政策は、低温火傷のように農業を衰退させてゆく。
ダメだという考え方、発想がその可能性を封じ込め、ダメにしている。
コメの食提案をいかにするかによって、消費復活はある。
ベンチャー企業にとって最重要なのは「時間」「スピード」
削るべきコストと、かけるべきコストを見極める。
人々はエコというコンセプトのない商品は購入しない傾向が生まれつつある。
「考えてから行動する」を逆さまに(考えなければ行動できる)。行動した後、ちゃんと考える。
実践の中から得た認識は、とても説得力がありますね。
これからも、成功事例に学んでいきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
ちなみに、この本、長田さんの遍歴のところなどは、ノリも良く、思わず笑い声を上げながら読んでしまいました。お勧めです

投稿者 sbaba : 2009年01月01日 List   

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コメント

自然の中での体験を通じて、子どもだけでなく親も学べることがあるのはいいですね♪

投稿者 ぽにょ : 2009年7月4日 11:40

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