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2008年09月29日
“モンサント”の世界戦略(前編)の紹介 4/4
アグリビジネスの巨人
“モンサント”の世界戦略(前編)の紹介 4/4
前回 のつづきです。
* 動画はこちら ↓
http://video.google.com/videoplay?docid=2219229390528597169&hl=en
■モンサント社によるカナダ厚生省職員への贈賄容疑(1998年10月)
シブ・チョブラ博士 /カナダ厚生省(当時)
モンサントは、100万ドルか200万ドルかを提供する申し出をしたことは否定しませんでした。後になって、あれはカナダの乳牛について、もっと調査をするための研究費用の申し出だったとかいって弁解していましたけどねえ。
とにかく、そういうことがあったのでカナダでは、牛成長ホルモンは認可されませんでした。そして、欧州議会でもカナダのスキャンダルを受けて禁止を決めたのです。
その後暫くして、マーガレット・ヘイドンとジェラール・ランベールと私の3人は、服務違反を理由に免職になったのです。
●ピート・ハディン /「ミルクウィード」編集主幹
牛成長ホルモンは、バイオテクノロジーを応用した初めての本格的な食糧生産でした。モンサントは、アメリカの政権トップに多くのコネを持つ強大な企業です。
当時、アメリカ政府内では、バイオテクノロジーは極めて重要であり、乳牛や人体の安全に多少の疑問があっても突き進む、という考えが主流だったのです。
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●マイケル・ハンセン博士 /アメリカ消費者同盟
FDAが牛成長ホルモンを認可したのは、モンサントに勤務していた人たちが大勢、FDAに移っていたからです。彼らがFDAで要職に就いていたため認可させる事ができたのです。
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●ダン・グリックマン /アメリカ農務長官(1995~2000年)
政府機関と企業の間との人事交流、いわゆる回転ドアは農業分野だけではありません。
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●ジェフリー・スミス /食品安全の活動家
ラムズフェルド前国防長官は、モンサントの子会社サールのCEОでした。元アメリカ通商代表のミッキー・カンターは、モンサントの役員に納まりました。連邦最高裁のトーマス判事はモンサントの弁護士でした。
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スティーブン・ドラガー /弁護士
44,000ページを超える資料から、FDAが遅くとも1992年からずっと世界に嘘をついていることが明らかになりました。しかも今も嘘をつき続けています。科学者の大多数が、遺伝子組み換え食品が従来の食品と同じくらい安全だという意見で一致していると言い、それを裏付けるだけの科学的データがあると主張しています。どちらも真っ赤な嘘です。
いくつか例を挙げましょう。FDAの微生物グループのルイス・プリビル博士は、次のように書いています。「伝統的な品種改良と遺伝子組み換えがもたらす結果の間には、大きな違いがある。」さらに博士は、「遺伝子組み換え技術は、有害な結果をもたらす可能性がある。」と付け加えています。
当時、科学者の見解を要約する担当だったリンダ・カール博士は、FDAの様々な専門家の指摘した問題点を重大に考え、バイオテクノロジー調整官のジェームス・マリアンスキー博士に宛ててメモを書いたのです。
ジェームス・マリアンスキー博士
/FDAバイオ技術調整官(1985~2006年)
リンダ・カール博士は、メモを残しましたが、要するに異なる見解を持つ専門家が大勢いたということです。しかし実際には政策がまとまった時、全ての科学者が政策に同意しました。
FDAは、勿論、遺伝仕組み換え技術の利用について調査を行ないました。しかし、安全性や質において異なる製品を生むという情報はありませんでした。
●スティーブン・ドラガー /弁護士
リンダ・カール博士が警告する以前から、FDAは遺伝子組み換え技術には問題があることを知っていたはずです。アメリカ市場に出た初めての遺伝子組み換えによる栄養補助食品が、原因不明の食品公害を引き起こしていたからです。
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●ジェームス・マリアンスキー博士
/FDAバイオ技術調整官(1985~2006年)
【問い】1989年に、エル・トリプトファンで何が起きたかご記憶ですか?
【博士】はい。
【問い】遺伝子組み換えによって作られたアミノ酸の一種ですよねえ?
【博士】はい。
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●スティーブン・ドラガー /弁護士
数十人が死亡し、大勢のの人が病気になりました。
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●ジェームス・マリアンスキー博士
/FDAバイオ技術調整官(1985~2006年)
【問い】EMS(好酸球増加筋肉痛症候群)という非常に珍しい症状を引き起こしたのです。
【博士】はい。
【問い】何人が犠牲になったか、ご存知ですか? 37人が死亡し、1,000人を超える人々の体に障害が残りました。覚えていますか?
【博士】勿論。
【問い】当時のFDAの記録によれば、あなたは次のように述べております。
「EMSの原因はまだわかっていないが、遺伝子組み換えの原因も排除できない。」あなたは、そう仰いましたね!
【博士】はい。
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★しかし、ジェームス・マリアンスキー博士は何の手も打たなかったのです。
アーバド・パズタイ博士 /ロウエット研究所(1968~1998年)
イギリス政府は、我々があらゆる側面を研究すれば、遺伝子組み換え食品の安全性を保証するいい結果が出るものと期待していました。
遺伝子組み換え食品をはじめて輸入するに当り、ヨーロッパ最高峰の栄養学研究所にによって安全性が確認されたと発表するつもりだったのです。
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ラットの身体に2つの変化が現れました。ひとつは、消化器官内の細胞の増殖が活発になりました。これは好ましいことではありません。発がん性があるとまではいいませんが、腫瘍がある場合には、何らかの悪影響がを与える可能性があります。
もうひとつは、免疫システムが異常な反応を示しました。これがいいことなのか、悪いことなのかわかりませんが、遺伝子組み換えジャガイモを異質な物質と認識したことは確かです。
我々は、導入した遺伝子そのものではなく、導入のプロセスに問題があると確信しました。その導入遺伝子は、それ自体800倍に濃縮しても全く害を及ぼさなかったのです。
つまり、アメリカのFDAが推進している遺伝子組み換えのプロセスは、技術的に不確かなものだったのです。我々は研究の結果、問題は組替え遺伝子ではなく、テクノロジーにあることを結論づけました。
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〔イギリスのTVインタビューでのアーバド・パズタイ博士発言〕
遺伝子組み換え研究に携わる科学者として、イギリス国民をモルモット代わりに使うのは、極めて不当だと言わざるを得ません。
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私の発言に、関係者は激怒しました。モンサントは、私の研究報告の重大性を十分に理解していました。インタビューが放送される前から内容を知っていたのです。共同研究を行なっていた研究所のひとつが、モンサントから多額の助成金を受け取っていて、情報が流れていたのです。
スタンリー・イーウェン博士 /アバディーン大学
月曜日には素晴らしいと認められた研究が、火曜日にはクズ扱いでした。一体何が起こったのか? 一つ二つ思い当たるフシはあったものの、確信はありませんでした。
それがはっきりしたのは、暫くたってある晩餐会の席でです。ロウエット研究所職員と隣リ合わせになったので、「パズタイを解雇するとはひどいね」というと、彼は、「全くだ! 所長の所に首相官邸から2本も電話があったのを君は知っているかい?」っと言ったのです。
それで、全てがわかりました。研究を中止させようというアメリカの圧力が、ブレア首相のもとに掛かったのです。我々の研究が、アメリカの推進する新たな産業基盤であるバイオテクノロジー産業を害すると考えたのです。
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【ナレーション】
ヨーロッパと異なりアメリカでは、原料に「遺伝子組み換え」と表示する事が禁じられています。そのため消費者は、確かな情報に基づく判断をする事ができないのです。
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“モンサント”の世界戦略(前編)の紹介 1/4
“モンサント”の世界戦略(前編)の紹介 2/4
“モンサント”の世界戦略(前編)の紹介 3/4
投稿者 ayabin : 2008年09月29日 TweetList
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コメント
投稿者 雅貴 : 2009年2月24日 21:04
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こんばんは。
すごいですね。
都会の中で土に触れ合え、人とも触れ合え、作物などの情報交換もしたり、みんなで一緒に作物を作ったりしているんですね。
都会に住んでいる人達にも農業に関心を持っている人がいるんだなぁ~と思いました。
そして「都会の中で楽しく作物を育てるなんて、とてもすごい事」だと僕は思います。