2007年11月18日

2007年11月18日

■食糧自給率問題を考える(1)

『池田信夫 blog』 で「食料自給率という幻想」を展開しており、それに対するコメントも121(11/18現在)と盛況です。
食料自給率とはなにか? を考える上でのヒントとなりそうなので紹介します。
先ずは、大元のエントリー記事です。
      

食料自給率という幻想 2007-09-01 / Economics
【略】先月、農水省が日本の自給率(カロリーベース)が40%を割ったと発表したことで、民主党が「自給率100%をめざす」などと騒いでいる。
しかし、この問題についての経済学者の合意は「食料自給率なんてナンセンス」である。リカード以来の国際分業の原理から考えれば、(特殊な高級農産物や生鮮野菜などを除いて)比較優位のない農産物を日本で生産するのは不合理である。そもそも「食料自給率」とか「食料安全保障」などという言葉を使うのも日本政府だけで、WTOでは相手にもされない。
食料の輸入がゼロになるというのは、日本がすべての国と全面戦争に突入した場合ぐらいしか考えられないが、そういう事態は、あの第2次大戦でも発生しなかった。その経験でもわかるように、戦争の際に決定的な資源は食料ではなく石油である。その99.7%を輸入に頼っている日本が、食料だけ自給したって何の足しにもならない。それより1993年の「コメ不足」騒動でも明らかになったように、普段から輸入ルートを確保しておくほうが供給不足には有効だ。
(続きは原文をお読みください→リンク

グローバリストの提灯記事のようで気分が悪くなりますが、それに対する擁護派のコメントでも、「安全保障」を役所の縄張り確保の手段とされるのは真っ平だというのは頷けます。
       

Unknown (藤井 まり子) 2007-09-01 23:30:38
池田先生、よくぞ言ってくださいました!
一番の問題は「安全保障」という錦の御旗をつけた役人の四文字熟語に、ほとんどの国民が簡単に騙されてしまうことだと思います。
かく言う私も、20代の頃は、通産省・資源エネルギー庁が振りかざす『エネルギー安全保障』という言葉にすっかり騙されて、高速増殖炉を始めとして、核燃料の再処理やプルトニウム利用の推進や、新エネルギー開発機構(NEDO)の創設に感激した愚かな過去を保有しています
でも、「安全保障」の実態は、中央の役所が「安全保障」という「錦の御旗」を振りかざすときは、かならず予算の増加や、彼ら中央の役人の利権確保(天下り策を確保するがためにような特殊法人の増設)ばかりが増えただけでした。
農業行政も然りです。【後略】

次を読む前にクリックをお願いします。
              

(さらに…)

投稿者 ayabin : 2007年11月18日