2007年11月15日
2007年11月15日
遺伝子改良ナタネは国内で繁殖している。
これまでアメリカ・カナダの遺伝子組み換え農作物の遺伝子汚染を紹介してきましたが、日本でも種子汚染が広がっています。
日本が輸入しているナタネの種子は食用油、飼料、肥料等に使われるが、種子輸入時の港での荷役作業又は運搬時に種子が拡散し汚染する可能性が考えられていました。
この種子汚染の実態を報告している記事を紹介します。
遺伝子組み換えナタネの汚染拡大を日本でも確認、原因はカナダ産
遺伝子操作された作物が抑制不可能な被害をもたらすことを裏付ける新たな証拠として、遺伝子が組み換えられた(GM) ナタネ(キャノーラ油の原料/セイヨウナタネ)が日本の港湾地域から自然環境へ拡散していることを日本人の研究者らが確認した。これはGMナタネの輸入/輸送過程で日本の生態系へ漏出したものだと考えられる。
国立環境研究所の最新の調査報告によると、除草剤に耐性を持つGMナタネが、サンプル調査を行った6ヶ所の港湾地域のうち5ヶ所で確認された。
除草剤に耐性を持つよう遺伝子操作されたGMナタネ種は、多国籍バイオ企業であるモンサント社とバイエル社によって製造されたものである。これによって日本の農業は、各地に拡散するGM作物との厳しい競争に直面することになると同時に、近縁作物の遺伝子汚染および関連して派生する雑草類の深刻な脅威にも取り組まなければならなくなる。
2003 年、日本は200 万トンを超えるナタネを輸入し、その80%がカナダ産であった。*2
カナダで生産されるナタネの80%はGM ナタネであると推定されている。このためカナダでは、ほとんどのナタネがGM種によって汚染されてしまう という事態が発生している。そしてこのGM遺伝子による汚染はナタネのみならず、地域固有の他の作物種子にまで及ぶ、より大きな問題の一部でもある。また、GM ナタネはカナダの従来ナタネおよび有機ナタネ作物も汚染しており、これが日本で確認された汚染の原因だと考えられる。
日本が輸入しているナタネの種子は食用油、飼料、肥料など加工用として使用されるのみで、栽培は行っていない。しかし、GMナタネが日本の港湾周辺および輸送ルート沿いの自然環境から見つかったことによって、カナダで起こった汚染と同様の事態が発生する危機が発生している。
このレポートでは日本におけるGMナタネの汚染の現状と、GMナタネの輸入がもたらす危険について述べる。
つづく
次を読む前にポッチ宜しくお願いします。
投稿者 hakosuka : 2007年11月15日 Tweet