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2009年09月25日

農薬を徹底追求!まとめ(1) 農薬が原因で起こる事故例

こんばんは。
しばらく農薬を調べてきましたが、農薬も人間が使っている薬も同じで、使い方を間違えれば副作用や障害が出てきます。
今回は、農薬が原因で起こる事故例について調べることにしました。
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農薬が原因で起こる事故には、自殺や他殺目的によるもの、農作業中(散布中)のもの、残留農薬にとるもの、と3つに分類されます。
これらの事故例を調べて、農薬の実態をみてみることにしました。
まずは、自殺や他殺目的によるもの、農作業中(散布中)の事例を、農薬工業会というサイトから紹介します。
                死亡       中毒
年次         (()内は散布中) (()内は散布中)
1957~1960平均    45         681
1961~1965平均    38(20)      322(296)
1966~1970平均    39(15)      276(252)
1971~1975平均    21(4)       233(216)
1976~1980平均    17(6)       158(147)
1981~1985平均    12(3)        68(59)
1986~1990平均     6(3)        54(45)
1991~1995平均     4(1)        20(13)
1996            2(0)        66(60)
1997            4(0)        43(29)
1998            3(1)        50(44)
1999            0(0)        57(41)
2000            0(0)        42(30)
2001            2(1)       144(132)   ドリフトによるクロルピクリン被害92名
2002            2(0)        56(48)
2003            6(1)        28(25)
2004            2(1)        54(39)
2005            6(0)        38(26)
注) 1957年~1975年は厚生省薬務局監視指導課の調査による数値より平均値を求めたもの。
1976年以降は農林水産省農産園芸局植物防疫課の調査による。
引用以上
散布中の死亡者数
1961年~1970年平均では17.5人。
1971年~1990年平均では4人に大幅に減少。
1991年~2005年平均では0.45人とさらに減少しています。
散布中の中毒者数
1961年~1980年平均では227.8人。
1981年~2005年平均では45.5人に大幅に減少しています
農薬事故が少なくなったと言っても、散布中の死亡者や、中毒者がでるのはなぜかということでその原因をみてみれば、農薬工業会からの引用です。
原因別農薬中毒事故の割合(2001年~2005年)
長時間散布や不健康状態での散布     2.4%
マスク、メガネ、服装、防備不十分      11.2%
農薬使用後の作業管理不良         11.2%
保管管理不良、泥酒等による誤飲誤食   20.8%
強風下や風下での散布等本人の不注意  25.6%
その他、原因不明                28.8%
引用以上
不明が28.8%ありますが、71.2%は散布者の不注意のようです。現在農業者が日常的に使っている農薬では、死亡や、中毒は、使用基準を守ればそのほとんどを防ぐ事が可能で、農業者が農薬の知識を十分に理解すれば、ほとんどの事故が無くなる事になります。
このようにして、使用された農薬の残留値がきになりますが、実際に私達が食べる農作物にどれだけの残留農薬が残留しているかを調べるマーケットバスケットと言う調査をがあります。
厚生労働省の資料にこの調査報告があるので紹介します。

平成16年6月21日
厚生労働省医薬食品局食品安全部基準審査課
食品中の残留農薬検査結果の公表について
 食品中の残留農薬の一日摂取量調査結果、加工食品中の残留農薬調査結果、農産物中の残留農薬検査結果及び畜産食品中の残留農薬検査結果について取りまとめたので公表する。
概要
I 食品中の残留農薬の一日摂取量調査結果(平成13・14年度)について(別添I-13及びI-14)
 国民が日常の食事を介して食品に残留する農薬をどの程度摂取しているかを把握するため、国民栄養調査を基礎としたマーケットバスケット調査方式(注1)による一日摂取量の調査の結果を取りまとめたところ、推定される摂取量の許容一日摂取量(ADI)(注2)に占める割合は、平成13年度0.19~31.04%、平成14年度0.04~1.69であり、いずれもADIを大きく下回っていることから、これら食品中に残留する農薬の摂取は、現状では安全上問題はない。
 (注1)マーケットバスケット調査方式
 国民栄養調査による食品摂取量を参考に市場で流通している農産物等を購入し、通常行われている調理方法に準じて調理を行った後、化学分析を実施し、対象となる農薬の摂取量を調べること。
 (注2)許容一日摂取量(ADI)
 ADI(許容一日摂取量:Acceptable Daily Intake)とは、ある物質について人が生涯その物質を毎日摂取し続けたとしても、安全性に問題のない量として定められるもので、通常、一日当たり体重1kgあたりの物質量(mg/kg/day)で表されます。ADIは食品添加物、農薬等の安全性指標として用いられています。
II 加工食品中の残留農薬検査結果(平成13・14年度)について(別添II-13及びII-14)
 食品衛生法に基づく残留農薬基準は原則として生鮮の農産物に設定されているものであり、加工食品等は対象とされていないが、加工食品に残留する農薬の実態を把握する目的で平成9年度より当該調査を実施している。
 平成13年度の調査では、加工食品としてフライドポテト(注3)及び発泡酒・ビールを選定した。その結果、対象となった250農薬、総検査数14,985件のうち、4農薬、総検査数の0.2%に該当する31件について0.02~2.1ppmの農薬が検出された。また、平成14年度の調査では、加工食品として、にんにくパウダー、乾燥ほうれん草、乾燥ねぎ、乾燥たまねぎ、乾燥キャベツ、凍結ほうれん草、凍結ねぎ、レーズン、プルーン及び凍結いちご(注3)を選定した。その結果、対象となった297農薬、総検査数7,587件のうち、12農薬、総検査数の0.2%に該当する18件について0.008~0.25ppmの農薬が検出された。
 なお、今回調査を行った加工食品における農薬の検出割合及び検出値は極めて低かった。このことから、これらの加工食品中の農薬残留レベルは一般的に極めて低いものと考えられる。
 (注3)検体について
 平成13年度の検体であるフライドポテトは、市販の冷凍加工食品について、未調理のままの状態で測定したものである。
 平成14年度の検体は、乾燥野菜及び乾燥果実である。「凍結」とは、いわゆるフリーズドライ製法による凍結乾燥野菜・果実であり、「乾燥」とは異なる。
III 農産物中の残留農薬検査結果(平成12・13年度)について
 平成12・13年度に実施された地方公共団体における検査結果(107・92団体により協力を得たもの)、検疫所における検査結果及び基準未設定農薬を対象に厚生労働省の依頼により地方衛生研究所等が調査した結果を併せて集計した。その概要は以下の表のとおりである。

平成12年度
                   国産・輸入  検査数   検出数        基準を超える件数
                                    件    %      件      %
基準が設定されているもの    国産品  136,159    683   0.50     30     0.02
                    輸入品   129,772   1,368   1.05     44     0.03
                    合計     265,931   2,051   0.77     74     0.03
基準が設定されていないもの  国産品    95,007     335   0.35  
                    輸入品   106,243     440   0.41
                    合計     201,250    775   0.39
総合計                国産品   231,16    1,018   0.44
                    輸入品   236,015    1,808   0.77
                    合計    467,181     2,826   0.60
平成13年度
                   国産・輸入  検査数      検出数        基準を超える件数
                                     件     %       件      %
基準が設定されているもの    国産品   116,473    595    0.51      8      0.01
                    輸入品   113,156    836    0.74      21     0.02
                    合計     229,629  1,431    0.62      29     0.01
基準が設定されていないもの   国産品   108,598   322    0.30  
                    輸入品    193,538   923    0.48
                    合計     302,136  1,245    0.41
総合計                国産品   225,071    917    0.41
                    輸入品   306,694   1,759    0.57
                    合計     531,765   2,676   0.50
 
検査の結果、国産・輸入品を含む全検査中で農薬を検出した割合、また、そのうち基準値を定めている農薬で当該基準値を超えた割合がいずれも低かったことから、我が国で流通している農産物における農薬の残留レベルは極めて低いものと判断される。
引用以上
これらの資料を見る限りでは、おおよそ1970年からは農薬散布中の事故は大きく減少し、現在では農産物に含まれる残留農薬についてもきわめて低いものになっているのが実態のようです。

投稿者 hakosuka : 2009年09月25日 List   

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