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2009年09月15日
☆自給率について☆
〈上の画像は(ここ)より引用させていただきました。〉
自給率に関しての記事は、何度かこのブログでも扱われているのですが、今回は、自給率について、るいネットに目から鱗がでる投稿があったので、紹介させていただきます
投稿を紹介させていただく前に自給率についての前提条件をまずは整理しておきます
自給率は、国産野菜をいくら食べようが、(輸入資料穀物に頼らざるを得ない)肉を食べている以上は上がりません
なぜなら、現状の自給率はカロリーベースをもとに算定されているからです
どういうこと と思われた方も多いと想いますので、一つ一つ展開していきます
カロリーの高さでいえば、肉>>野菜ということは自明の理ですよね
ですので、カロリーの低い野菜は国産品でも、カロリーの高い肉が国産品でなければ、自給率はほとんどあがらないということになります
そして、日本はそのカロリーの高い肉(牛肉、豚肉、鶏肉)のほとんどを、家畜の飼料ともども輸入に頼っています
じゃあ、「日本で家畜を畜産していけばいいじゃん」と考える方もいらっしゃると想いますが、それができない理由があるのです
その理由を知りたい方は、いつものヤツをポチっと押してから続きをお読み下さい
ありがとうございます
その理由とは、ここ日本では、畜産物を自給できるだけの牧草地がほとんど無いからです
下の表を見てもわかりますが、日本は牧草地どころか、家畜に食べさせる飼料作物を育てる農地すらほとんどないのです
国民1人あたりの耕地面積(牧草地が含まれます):農地面積
日本 (3.7a:3.7a)
英国 (28.4a:10a)
フランス (49.6a:33a)
米国 (143.4a:61a)
オーストラリア(2281a:284a)
現状、日本は、農地のほぼ全体を作物の生産に使っています。
ですので、肉類を食べる事を選択するなら、他の食物を国産にしても自給率はたいして上がらないということです。
それでは、アメリカの戦略によって、食の洋食化(肉食化)が常態化している私たちはどうすれば良いのでしょうか?
この問いに対して、一つの具体的な答えを示している投稿があったので、紹介させていただきます
るいネット 日本の自給率を上げる方法 (リンク)
あなろぐま さん
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(前段省略)
■自給自足可能な食文化への転換=肉信仰からの脱却■
日本は縄文時代から数えて1万6500年もの歴史があります。
日本人は日本の気候風土に合わせて食性を変化させ、生産様式を変化させてこの日本列島に適応してきました。その1万6500年間の適応の集大成が日本食文化です。和食という単なる食のメニュー(好み)の一つなどではなく、もっとも日本の気候風土に適した(自給自足を可能とする)=循環型の生産・消費様式であり、日本人の体に適した食文化=構造認識であり、適応様式なのだと思います。その歴史の中で肉食は最小限で十分だった事も証明されていますし、日本の肉食文化への本格転換は戦後のわずか60年間に過ぎません。
自国で循環生産できないものを好んで大量に消費する。
よく考えてみれば普通におかしな話です。日本の自給率アップに必要なのは歴史事実認識に基づく日本人の<肉信仰>からの脱却。日本の完全自給への道はこの認識転換と、その肉体化から始まるのだと思います。なにしろ国家課題=みんな課題なのですから、え~!とか、肉好きだし~とか、分かっているけどやめられない~とか言ってる場合ではありません。
「え~!」
■日本の国家国民プロジェクト■
でも安心して下さい。それは、今からすぐに肉は食べるな。禁肉しろ。菜食主義者になれ。ということではありません。
日本の課題として日本人はこれから50年60年かけて、日本の気候風土の特性や歴史事実を知り、穀物・野菜・山菜・近海魚貝・海草中心の食生活の摂理構造と充足可能性を知り、肉食率を減らしていき、日本本来の食文化に生活習慣を修復していく必要があるということです。また、そのことによってはじめて日本の自給率の問題が解決されるであろうという長期的視点に基づいての話です。
そういう意味では、家庭の食卓を日々預かるお母さん方の毎日の献立・メニューの組み立ても、長期的には国家課題の位相にある重要課題であるといえますね。(なにしろ好き・嫌いの価値観や食への嗜好性は、今のところ主に幼少時の家庭での料理習慣のあり方に規定されるところが大きいですから)
いづれにしても、自給率問題は生産力や技術向上以前に、本質的には日本人の意識=価値観念の位相にある社会問題だということです。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■引用終わり■□■
どうです、みなさん
私、国家国民プロジェクトを遂行するための鍵は、お母さんが担っているという視点がなかったので、本当に目から鱗が飛び出てしまいました
今後の農をどうする?の答えは、万人が、実際に農業を担わなくても、食や農に対して、当時者としてなんらかの形で関わることなのだと考えます
そういう意味でも、台所を守っているお母さんの役割はとてつもなく、大きいので、食や農についての事実をもっともっと知ってもらいたいと改めて感じました 🙄
ということで、今後も、食や農の追求は続きます。政治、経済の動きにも目を光らせつつみんなで追求していきましょう
以上やっさんがお送りしました
投稿者 marlboro : 2009年09月15日 TweetList
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コメント
投稿者 meg : 2010年12月29日 19:09
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無茶々園の「◆強い故郷基盤を」の部分、これを実現していくことがすごいです!
教育や福祉の問題など社会問題として取り上げられますが、やっぱり、集団づくりがそれを解決していくんですよね。