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2009年01月03日

里山ビジネスから学ぶ

みなさんこんばんは 😀 meguです。
新年明けましておめでとうございます
本年もブログ「新しい農のかたち」をよろしくおねがいいたします
さて、前の記事に取り上げられていますが、農への関心が高まってきていますね。本屋でもたくさんの関連本が並んでいました。そこで見つけた一冊の本を今回は紹介します…
『里山ビジネス』 玉村豊男(集英社新書)
長野県の東御市、標高850メートルの山の上に建てられたヴィラデストワイナリー。現在は約一万五千坪もの敷地を持ち、ワイン用のブドウ畑 、野菜やハーブなどで埋まったガーデンの他、
カフェレストランとショップ、ワイナリーがあり、年間五万人近くの人が訪れる場所となっています。
里山に人が集まる。そんな場を作り出した玉村さんが記した「仕事」に対する考え方とは・・・

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拡大しないで持続する  
 玉村さんは、これ以上の土地は持たないと、企業規模の覚悟を決めているそうです。規模拡大によって、自然とのバランスを崩してしまう。自然のテリトリーを侵さないことで、里山の恩恵に与ることができる。だから、拡大は選ばないのだそうです。企業規模が拡大しない里山ビジネスでは上に立つ経営者も楽ができません。全員が対等な労働者。皆が森との境界線を探り、相手のテリトリーを侵さないように注意しつつ自分のテリトリーを守るために畑の最前線を耕す、という毎日の労働を繰り返しているのです。
職人的仕事観
 企業規模は拡大せず、全員が対等な労働者。それは、給料が上がることもなく、ラクをできるようになることもない場。それはどんな世界でしょうか?想像しやすいのが、職人です。職人はなぜ生きている限り仕事を続けるのか。それは、仕事の作業そのものに喜びを見出しているからだそうです。楽をするためではなく、ともに生きるものたちを思いやる「仕事」がそこにはあります。
生活観光
そこでしかできないもの、そこで食べるからおいしいものを、その場で食べてもらう。そうすれば、鮮度も落ちず、輸送費もかからず、中間マージンもとられず、包装代も節約でき、しかも産地の人や風景と一緒に楽しんでもらえます。
そしてそこに生き生きとした本物の生活があれば、それだけで小さな観光は成り立つのです。
生活の輪郭が曖昧になり、日常の暮らしに漠然とした不安を誰もが抱いているいま、私たちは小さな観光を必要としているのではないでしょうか。~旅行者が、村の暮らしのある世界に足を踏み入れ、地に足の着いた暮らしの情景を、昔から続いてきた、そしてこれからも続くであろう、たしかな生活のかたちを見ることができれば、それは有意義な、小さな観光になるのではないでしょうか。

自分の実際の生活そのものを見せたこと、そこに成功のもとがあるのだと玉村さんは言います。
知られなければ存在しない。知られてダメなら致命傷。
拡大せず、存続するにおいても、その存在を知られていなければできません。そして、インターネット上で誰もが情報を発信できるいま、広く知らしめたうえで、本当によいものをつくる。嘘をつかない。隠さない。広告は本当のことを知らせる媒体なのです。
(※下線部は本文中からそのまま引用。)

現在も長野県の里山に建っているこのワイナリーに描いた事業の目的が、果実酒製造免許申請の時、税務署に提出したワイナリーの設立趣意書に表されているので、最後に本文より引用させていただきます。


農業は続けることに意味がある。その土地を絶えず耕して、そこから恵みを受けながら、人も植物も生き続ける。それが農業であり、人間の暮らしである。ワイナリーを中心に地域の人が集い、遠方から人が訪ねて来、そこでつくられたワインや野菜や果物を媒介にし、て人間の輪ができあがる。それが来訪者を癒し、地域の人びとを力づけ、双方の生活の質を高めていくことにつながるだろう。
ワイナリーじたいはとりたてて大きな利益を生むものでなくても、そうした、農業生産を基盤として地域の永続的な発展と活性化を促すひとつの有効な装置として機能するとすれば、これほど大きな価値を実現できるものは他に類がないと思う。」

玉村さんは、成功すれば絶対に価値があると確信を持って、この里山ビジネスを実現していったそうです。個を越えて、自然との輪の中、持続していくことを考えた時に、新しい社会の在り方も見えてきます。昔のままの暮らしではなく、これからの私たちが私たちなりの価値観を築いていけたら…と思います
参考:ヴィラデストガーデンファームアンドワイナリー
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投稿者 staff : 2009年01月03日 List   

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コメント

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