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2008年09月28日

食をめぐる問題③ 残留農薬問題・中国の毒野菜

◆残留農薬問題・中国の毒野菜
中国産冷凍野菜の残留農薬が注目されるきっかけとなったのは、日本の農業者民間団体が、市販の中国産冷凍野菜の残留農薬を独自に調査、その結果を公表したことからである。調査を通じ、中国産冷凍ホウレンソウから国内基準値の九倍もの農薬、有機リン系の殺虫剤クロルピリホスが検出されたことが明らかになった。
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 輸入される生鮮野菜については、食品衛生法にしたがって厚生労働省が残留農薬を検査するが、湯通し後に凍らせた冷凍野菜は「加工食品」扱いとなり検査の対象外となっていた。厚労省は湯通ししただけの冷凍食品ならば加工後も残留農薬の濃度に変化はないと判断し、ホウレンソウや枝豆など十八品目の冷凍野菜に生鮮野菜と同じ基準を適用することにした。
 同省の素早い対応の背景の一つには、中国野菜への“疑惑”が以前からあったこともある。
 
中国の一般紙「中国青年報」が中国政府の調査結果として、同国内で販売されている野菜の47.5%から基準を超える農薬が見つかったと報じた。これを受け、厚労省は「中国産野菜検査強化月間」を設け、輸入届け出があった中国産生鮮野菜すべてを対象に抜き取り検査を実施。その結果、2,515件の届け出のうちオオバなど6品目9件で基準を超える農薬が確認された。違反野菜は廃棄または積み戻しが命じられた。
中国の農家は生産性をあげるため、欧米や日本では戦前や数十年前にすでに禁止となっている有害な農薬を高濃度で使用しており、発展する都市部の富裕層は、自国である中国産の野菜や魚(ウナギやエビなど)、中国緑茶などは決して口にしないという。香港では内陸部からやってくる野菜を「毒菜」とすら表現している。
中国では、残留農薬を除去するための最も一般的かつ簡単な対策は流水に浸けることとされている。ただし短時間では効果が見込めず、1時間以上は浸ける必要がある。流水では時間がかかるうえ、農薬が洗い流せるのか不安という人が使うのが台所用洗剤。中国で販売されているほとんどの食器用洗剤は用途に野菜、果物洗いと記載されている。洗剤を入れた水に10分程度浸け置きし洗い流すだけでほとんどの農薬は除去されるという。さらには、野菜を洗う為の卓上型の洗濯機も存在する。
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卓上型野菜洗濯機「解毒家」
日本では一時期大量の中国野菜が安価で輸入されたが、野菜類の47.5%から猛毒で発がん性もある有機リン系殺虫剤メタミドホスなどの高濃度の残留農薬が発見されるなどして2001年から輸入禁止が相次ぎ、大手のスーパーではあまり見かけなくなった。しかしそういう野菜や畜産品は全て無くなった訳ではない。生のままではなく、「加工」「業務用冷凍」されて日本に輸入されている。
 これらの加工品の一部からは高濃度の水銀やダイオキシン、チクロやDDT、TBTO、BHC、クロラムフェニコール、クロルテトラサイクリン、マラカイド・グリーンといった毒性抗生物質などの使用の痕跡や高濃度の残留が確認されている。かつては、安価な白ゴマを高価な黒ゴマに見せかけるために、有害なタールで着色したタール黒ゴマ事件もあった。
もちろん中国産の食品の全てが危険な訳ではないが、これが一方の厳然とした現実でもある。

投稿者 pochi : 2008年09月28日 List   

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コメント

農業場面での人材育成を重要性を本気で考えて作っているんだと感じました!
研修制度も、それだけの期待に応えてくれた人たちとは、つながりができていく。
本気のやりとりは、人のつながりをつくっていくものになるんですね。

投稿者 megu : 2009年2月26日 16:27

meguさん、コメントありがとう☆
木之内農園には、年間60名もの研修生がやってくるそうですが、それは過去の実績はもちろんですが、「あそこに行けば何とかしてくれる」という口コミの影響が大きいようです。それだけ本気で取り組み、みんなから信頼されているということなんですね。
私たちの農園にもインターンシップの研修生が何人も来ますが、担い手育成を本気で考えていくべき時期に来ているのではないかと感じています。

投稿者 こまつ : 2009年2月26日 22:02

当然のことですが、利益をしっかり出している企業はしっかりシステム化されてますね☆
そして、農業就農者がいないという問題がこういった形で事業になるのだと可能性を感じました。
まさにみんなに必要とされていることが事業化される先端例ですね。こういうの他にもありそうです!
売りたたかれる野菜をどうする?
あまった農地をどうする?etc

投稿者 オレンジ : 2009年2月27日 00:50

オレンジさん、ありがとうございます。
こんな事例もありました。
「学生耕作隊」“もったいない野菜~いつでもおくっていいよ大作戦”
http://www.socio.gr.jp/ennou/okutteiiyo.html

投稿者 こまつ : 2009年3月2日 22:53

こういう農園が全国にたくさんできれば素晴らしいですね。
まずきつい仕事をガッチリやるところが魅力的です。

投稿者 f : 2009年3月5日 21:48

初めまして。私はネパールで人材派遣会社を致しております玉城和代(たまきかずよ)と申します。
このたびネパール人を研修生として日本の素晴らしい技術を身につけさせるべく、そしてその後ネパールに戻った彼等が、自分達の手でネパールの明るい将来を開いていく為の、お手伝いをさせて頂くことになりました。
是非 木ノ内農園様の 農園 で  ネパールの紹介や現状をご説明させて頂ければ幸甚に存じます。
大変恐縮でございますが、お返事頂きますよう宜しくお願い致します。
エベレスト インターナショナル株式会社
代表取締役 カティワダ ディリラム
専務取締役 玉城 和代

投稿者 カティワダ ディリ ラム : 2009年8月27日 20:43

hermes rendsburg 新しい「農」のかたち | 農業を担う人材を育てる~木之内農園の取組み

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