雑草を生かす農法 ”草生栽培” |
メイン
2007年03月28日
利便性をとるか、『農』の効用をとるか?
気になって、日本の農薬市場について調べてみました。
情報はちょっと古いですが、いいレポートが見つかりました。
「特集 農薬流通の実態(河北新報社)」
国内メーカーなどでつくる農薬工業会の出荷実績の推移をみると、1994年をピークに減少傾向が続いている。
図1:農薬工業会出荷実績の推移
作物別にみると、最もマーケットが大きい水稲の落ち込みが激しく、全体の数字を下げている。とはいえ、元々世界との比較に於いては、水稲における農薬投入量は半端じゃない(?)ので、その反省に基づく『微減』という領域に留まるということか?
参考⇒「日本の無登録農薬検査の実態について」
参考⇒「1.日本の稲作は世界の農薬使用金額の55%を使用している! 」
続きを読む前に応援よろしくお願いします
メーカーや商社から生産現場までの農薬の流通経路は、農水省の推計データによると、出荷段階では民間の卸会社が大きな力を持っている。一方、農家が入手するルートはほぼ農協6割、民間小売業者4割で、民間業者が増えているとはいえ、依然として農協が一定の役割を果たしていることが分かる。
図2:国内の農薬流通のシェア
またしても、負の要因としての「農協」が浮き彫りになってくる。日本では高度経済成長期に、農村から都市へと人口が大移動し、兼業農家も増大した。そこで、効率化・省力化という価値観が登場し、農業生産場面では、手間いらずの農薬や化学肥料の利用へと急傾斜していった。
生産指導や資材・機器の斡旋に協力する農協は、農家にとっては一見頼もしい存在であったが、それは考えて実践する「百姓」から遠ざかることでもあった。二次・三次産業を担う人材の養成機関と化した教育の場面でも、「農」は省みられることがなくなり、『農』に携われることにより「自然の摂理」を学ぶ機会を逸してしまった。もったいない話だ。
しかし、ごく最近になって、『農』の教育効果が再認識されつつある。可能性を感ずる。
農薬要覧によると、2001年度の日本の農薬の輸出額は810億円で、前年度を12.3%上回った。輸入額は479億円、23.6%減で、輸出超過となっている。
方面別にみると、輸出はアジア、ヨーロッパ、北米、輸入はヨーロッパが圧倒的に多い。
輸出は世界のほとんどの国が対象で、上位は農業国の米国、ブラジルや隣国の韓国が占めている。輸入の相手国は20カ国ほどに限られ、大手化学メーカーがあるドイツ、英国、米国などのほか、台湾やシンガポール、中国などアジアの国々が上位に入っている。
図3-1 日本の農薬輸出入額(図)←画像の確認
図3-2 日本の農薬輸出入額(表)←画像の確認
農薬に関する輸出入は、「輸出>輸入」とは意外だった。
●独立行政法人農薬検査所の沿革
昭和22年(1947) 東京都北区西ヶ原(農事試験場内)に
農林省農薬検査所として設立
昭和24年(1949) 生物課が現在地に移転(昭和30年化学課、
昭和32年総務課が移転して移転完了)
昭和42年(1967)~農薬残留検査課、技術調査課、企画調整課、
調整指導官、有用生物安全検査課、毒性検査課、
農薬審査官、農薬環境検査課設置
●日本における農薬の歴史
昭和22年(1947) 稲作の害虫駆除剤としてDDT導入
昭和24年(1949) 水稲害虫に効果ありとしてBHC導入
昭和43年(1968) DDTやBHCなどの有機塩素系殺虫剤に
環境中への悪影響や食物連鎖による生体濃縮
されることがわかり、農薬企業が自主的に
生産を中止
こうして並べてみると、事の顛末が見えてくる。つまり、「魔法の薬を導入してはみたものの、その問題はいかに?」、と追求してみると、「厄介な問題が発覚したので止めにした。」こととみごとに一致する。その問題を是正するまでに20年を要し、その間にベトナム戦争における枯れ葉剤問題などが明らかになった。
参照⇒「ダイオキシン研究の詳細」
【予防原則(予防的措置)】
ヒトに重大な有害性や不可逆的な有害性を与えると判断できる要素があり、リスクアセスメントが行われた結果、多くの不確実性を含んでいるため、必ずしも科学的に因果関係が証明できないが、予防的に規制した方がよいと判断出来る場合に、「予防原則にもとづいて」、規制を行う、というように用いられる言葉です。
【汚染者負担原則(Wikipedia)】
日本では公害原因企業の汚染回復責任・被害者救済責任の追及に力点が置かれて、PPPの訳語も「汚染者負担原則」(「汚染原因者負担の原則」とも言う)として一般に定着している。
農薬の輸出大国としては、現状の農薬に、未明の問題がないのか? と気になるところだ。ここは、本来の意味で自然を対象化して、「自然の摂理」に叶った『農』の在り様を示すことで魁と成れれば、日本に対する世界の評価は一変する。
参照⇒ 「『農』の教育力って、何?」
どうする? 日本の農業!
最後まで読んでくれて、有り難う by びん
投稿者 ayabin : 2007年03月28日 TweetList
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.new-agriculture.com/blog/2007/03/212.html/trackback
コメント
投稿者 いつも元気でいこう : 2007年7月2日 00:37
hermes fake bag ring 新しい「農」のかたち | 地域が共有できてみんな元気になれる課題って何?
投稿者 dark gray hermes bags : 2014年1月29日 19:18
hermes k?ln 新しい「農」のかたち | 地域が共有できてみんな元気になれる課題って何?
投稿者 hermes handbags shop : 2014年2月2日 13:37
新しい「農」のかたち | 地域が共有できてみんな元気になれる課題って何?
投稿者 wholesale bags : 2014年2月10日 06:43
hermes shop trier bahnhof 新しい「農」のかたち | 地域が共有できてみんな元気になれる課題って何?
投稿者 hermes versand lieferzeiten : 2014年2月21日 00:52
hermes paketshop zwickau marienthal 新しい「農」のかたち | 地域が共有できてみんな元気になれる課題って何?
投稿者 gucci handbags on sale : 2014年2月21日 13:16
いつも元気
いつも元気がとりえな私が日々思うことを書いたブログでうす。何かのお役にたって頂けましたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。