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2022年02月04日

食料問題シリーズ7:食料不安を煽って、無理やり増産してきた農業生産は持続可能か?

本シリーズではここまで、食糧問題として、「食糧飢餓」「食糧危機」「食糧自給率」について扱ってきましたが、一度ここで中間総括を行いたいと思います。

 

そして、シリーズ終盤に向けての追求ポイントを整理してみたいと思います。

 

 

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本シリーズ2で、世界中で飢餓が起こるのはなぜか?を追求しました。

『食糧問題』シリーズ:アフリカが飢餓に陥る原因は、西洋諸国による「緩やかな略奪の構造」にある 

シリーズ3~4では、世界的・慢性的な食糧不足は起こるのか?を追求しました。

『食糧問題』シリーズ3:世界的な食糧危機(食料不足)はおこるのか?~国連フェイク報告の実際

『食糧問題』シリーズ4:世界食糧危機を煽っている「国連」とは?その狙いは何なのか?

『食糧問題』シリーズ6:FAO(国連食糧農業機関)のプロパガンダによって隠蔽される国連の世界支配

 

ここで見えてきたのは、世界の食料は飽和状態であり、食糧が不足しているという事実もなければ、近い将来食糧が不足しそうな兆候もなく、世界的食料不足問題は存在しないということ。

局所的に飢餓や格差が生まれているのは、国連が中心となって「緩やかな略奪(支配)の構造」が形成されているからでした。

この構造を作り出しているのは、大きくは以下3つ。

① 17世紀の大航海時代に植え付けられたモノカルチャー農業

② 20世紀後半に行われた「緑の革命」によって、近代農法とそれに必要な化学肥料・農薬・種苗を後進国へ持ち込むことで伝統的な農法を破壊

③ 先進諸国が自国の農産物に輸出補助金を出し、各安の農産物を後進諸国に輸出する  ことで、後進諸国の農業を経営的に壊滅させる

これらにより、貧困国では、歴史上何層にも自国の食料自給能力を破壊され、それに代わって先進諸国が食料を供給し、支配する構造が出来上がっているのでした。

さらに国連は、これらの支配行為をカモフラージュしながら世界中を洗脳するためのプロパガンダを発信しているのでした。

 

≪国連が世界中に発信しているプロパガンダ≫

飢餓問題(ハンガーマップ)と食料需給状況(食料危機)

世界的な地力の低下

地球温暖化、異常気象、気候変動

食料ロス・食料廃棄

食料自給率

家族的農業の推奨

森林減少と生物多様性減少

遺伝子組換え作物の推奨

 

 

シリーズ5では、日本の食料自給率と食糧安全保障問題について扱いました。

食料問題シリーズ5:データを見ていくと「日本は超優秀な農業大国」だった!

食料問題シリーズ6:日本の食料自給率を改善する為には、日本の食文化を見直す必要がある

 

農水省は「日本は食料自給率が低い」としていますが、その算出方法には自給率を低く見せるカラクリがいくつもあり、あまり実態を捉えていない事がわかりました。

 

◇農水省が公表している「カロリーベース食料自給率」の計算式

分母が「成人が必要なカロリー数」であることに違和感を感じる。“食料自給率”と聞いて我々がイメージするのは、自国生産量:輸入量の比率では?だとすれば[自国生産量÷(自国生産量+輸入量)]で計算されるべきと思うが……

 

しかしながら日本は、実際に小麦・トウモロコシ・大豆といった穀物を大量に輸入しています。そしてその多くは食用肉や鶏卵を生産するための飼料として輸入されており、とても食糧安全保障が万全であるとは言えない状況であることがわかりました。

 

 

 

さて、このような状況の中で、シリーズ終盤戦に向けての追求ポイントを整理してみます。

 

ここまでの追求で気になっていることが2点あります。

・食糧生産力は本当に維持・上昇させ続けることができるのか?

・不自然な食糧生産+化学物質を食べ続けることの安全性は?人体を破壊しているのではないか?

 

国連や、関連機関、国から発信される「食糧問題」の数々は、世界中の不安をあおることで、ますます大量生産と大量貿易を正当化し、加速させています。単位面積当たりの農産物収量は、この50年で2.7倍にもなっており、そのために化学肥料・農薬・遺伝子組換え作物などが使用されてきました。

 

このような生産方法は、本当に今後も続けることができるのか?さらに今後の人口増加に対応できるのか?というのは、直観的に感じるところです。

ただし、よくメディアで取り上げられている“「世界中の農地の地力低下」「水資源の枯渇化」「生態系破壊」などにより継続的な農業生産が出来なくなる”という話、これは非常に怪しいとも思っています。なぜなら、本シリーズでもすでに取り上げた通り、これらのデータの出どころも、あの国連なのです。

ですので、情報を十分精査したうえで判断する必要があると考えています。

このあたりを掘り下げつつ、最終的に我々はどういった農業生産方法へ向かっていけばよいのかを考えてみたいと思っています。

投稿者 o-yasu : 2022年02月04日 List   

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