2022年2月11日
2022年02月11日
【世界の食と農】第8回 ロシア~新市場をこじあけたプーチンの農業革命~
前の2投稿では、ロシアにおける国内の自給戦略について見てきました。
①国民自ら農業を担い、自給率8割を実現する『ダーチャ』政策
②海外の安かろう・悪かろうの野菜を排除する『脱GMO』政策
いずれも、とても大胆な施策ですが、実現に導いた凄まじい力を感じます。
画像は、こちらからお借りしました。
今回は、このような政策を、どうやって実現してきたのか、そのプロセスに着目して見ていきたいと思います。
投稿者 hasi-hir : 2022年02月11日 Tweet
2022年02月11日
『農業と政治』シリーズ9 農業が衰退するのになぜ農協は発展するのか
山下一仁氏が2015年に著した「日本農業は世界に勝てる」という本があるが、その中に農協の事を厳しく指摘した章があります。このシリーズで書いてきた農協の問題を重ねて指摘していますので今回はそこを紹介していきます。
「農業が衰退するのになぜ農協は発展するのか?」
農政共同体の中心にいるのは、農林水産省ではなく農協である。農業、特に米農業が衰退する一方で、米農業に基礎を置く農協は大きく発展し、その貯金業務を担うJAバンクはわが国2位を争うメガバンクとなっている。いくら高米価から得られる販売手数料で潤っていたとしても、米農業が衰退してしまえば、販売手数料も減少する。しかも、農協は農家を組合員とする協同組合である。農業が衰退するのに農協が発展するということは奇妙ではないだろうか?実はここに日本の農業の発展を阻んできた最大の原因があるのだ。
投稿者 tano : 2022年02月11日 Tweet