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2021年12月16日

『食糧問題』シリーズ:アフリカが飢餓に陥る原因は、西洋諸国による「緩やかな略奪の構造」にある

食糧問題を扱う本シリーズ、記念すべき2回目の投稿です。前回は全世界の飢餓マップ=ハンガーマップを見ながら、まだまだ飢餓状態にある国が多くあるという現実をおさえつつ、一方で世界全体の穀物の生産量は、すでに世界の消費量を軽く上回っているという事実も押えました。

ここからわかってくることは、地域によって食料を占有していく国もあれば、食料が手に入らない国もあるということです。

そしてハンガーマップを見ると明らかに「アフリカ大陸」における飢餓状態が酷いことがわかります。

 

 

なぜアフリカは、現代においてここまで飢餓状態にあるのでしょうか?今回はそのあたりに迫っていきたいと思います。

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1.意外と知らないアフリカ

まずアフリカ、知っているようで実はあまり知りません。

アフリカは実に54の独立国があり、最大の人口を誇るナイジェリアの2億人を筆頭に、アフリカ全土では、実に14億人の人々が暮らしています。

そのうち、飢餓人口は2億5600万人と言われており、これは18%にもあたります。実にアフリカの5人に1人が飢えに苦しんでいる計算になります。

一方アフリカの各国の主要産業を見てみると、以下の通りになっており、実に全体の21%を農業が占めています。

 

 

ここで疑問が湧いてきます。なぜ主要産業が農業にも関わらず、アフリカは常に飢餓状態にあるのでしょうか?

 

2.アフリカ各国が抱える、モノカルチャー経済の実態

これはアフリカ各国の輸出品のグラフです。

 

ここからわかるように、原油や天然ガスのとれる国と、そうでない国で大きく違います。またウガンダ、エチオピアなどが象徴的ですがコーヒーが全体の7割を占めています。このように少量の一次産業に依存する経済構造のことを「モノカルチャー」といいます。

そしてこのモノカルチャーは、発展途上国に多く見られる経済構造です。

 

ではなぜ、このようなモノカルチャーに陥るのでしょうか?

 

3.モノカルチャーの本質は西洋諸国による「緩やかな略奪の構造」にある

モノカルチャー経済の歴史は17世紀の東インド会社までさかのぼります。当時ヨーロッパの国々はアフリカからアジア全域を植民地化し、そこに大規模農園=プランテーションをつくり、コーヒーやサトウキビ、カカオ、紅茶といったいわゆる「嗜好品」を生産させました。

植民地の国々は、これらの商品作物を生産させられ、逆に生活に必要な食料はヨーロッパ諸国から買うといった歪な経済構造がつくられて行きます。

そしてこのような経済構造だと、天候不良などで商品作物がダメになると、途端に経済が回らなくなり、飢餓に陥るということです。

そしてその本質は、21世紀に入った現在でも変わりません。確かに国家としては、アフリカ各国は20世紀に独立を果たしていますが、経済的にはその支配構造は続いているということです。

この必要不可欠な食物は西洋諸国に牛耳られ、嗜好品をつくり続けなければならない、「緩やかな略奪の構造が世界的な飢餓問題を生み出しているのです。

次回以降で、この構造を生み出している勢力について迫っていきたいと思います。

投稿者 sue-dai : 2021年12月16日 List   

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