2009年02月19日
新規就農者の育成と規模拡大 – 3Kから新3K産業を目指して
こんにちわ、長谷です。
きょうは、新規就農者を続々と育てている元気な生産者の事例を紹介します。
「新規就農者の育成と規模拡大 – 3Kから新3K産業を目指して」
(有)クサツパイオニアファーム
続きを読む前にぽちっとよろしく!
以下
http://www.afc.jfc.go.jp/information/manage/farming/040302.html
からの抜粋引用です。
経営概要
設立 平成4年9月
資本金 300万円
社員 6名、パート12名
経営内容 水稲 25ha+作業受託延べ80ha
野菜 ハウス41棟+露地1ha他
年商 1億1000万円
所在地 滋賀県草津市
奥村社長が、滋賀県草津市で農業を始めたのは、高校卒業後、2年余り地元農協に勤めた後のことでした。専業農家となる決心をし、母親と妻、それにパート雇用で、水稲と野菜の複合経営を始めました。所有田1.4ha、請負田4ha、山林を開墾して建設したビニールハウス200坪、露地20aが始まりでした。
規模拡大と雇用
法人設立時は、夫婦2人とパート雇用での経営でした。翌平成5年の米の大凶作の時には、当社のことがNHKで全国放映されたため、大きな宣伝になり、注文が殺到したといいます。
経営規模が大きくなると、どうしても雇用(常雇い)を増やさなければなりません。増やすと今度は、冬場をはじめとして仕事も増やさなければなりません。そのためには、さらに経営規模の拡大を図る必要がでてきます。
農業経験のない者は、一からの教育が必要です。始めのうちは、雇用による規模拡大で増える売上高の方が支払う給料より低い状態がつづきます。社長は、「3年ぐらいで同じぐらいになるので、5~6年は、自社で働いて欲しい。即ち、その人に支払った給料とその人の稼ぎ(売上)とがペイするころまで」との希望を持っています。農業者として一人前になるには5~6年かかると言われます。経営能力を身に付けるということになると、さらに年月を要します。しかし、若者は早く独立したい気持ちが強いので、なかなか思うようにはいかないようです。それでも、農業後継者が育つことを喜んでいます。
新規就農者とオーネット農場
奥村社長は、規模拡大の過程で、草津市から少し離れた守山市の野洲川の旧河川敷が畑地造成されたことを聞き、貸与を申し込みましたが、地権者から、地元の者でないことを理由に拒否されました。しかし、これにめげず、知恵を絞り、守山市にとっても有益になるよう同市に籍を置くことで、やっと了解が得られました。平成10年のことでした。
翌平成11年に、奥村社長を含め3人で(有)オーネット農場を立ち上げ、新規就農者を雇用して野菜の有機栽培を開始することにしました。早速、大阪で開催された“ファーマーズフェア”で、「資本も、技術もないが、自然農法をやりたいという意欲のある人を受け入れる農場」を歌い文句に新規就農者を募集し、5人を受け入れることにしました。
初年は、12haの借地でカボチャとジャガイモの露地栽培を試みたものの、暗渠排水が施されていないことに気づき、苗を返却するなどして大幅に作付けを縮小しましたが、それでも収穫期に水が引かず、惨憺たる結果となり、肥料代、人件費代等大幅な赤字となりました。しかし、失敗は成功のもと。暗渠排水を敷き、ハウス施設も整備し、今や、オーネット農場は10haの農地の中にハウスが150棟建つまでになりました。生産された有機野菜は、生協を中心に契約販売され、先の新規就農者も今や立派なリーダーです。
膨らむ夢
稲作は、現在、アイガモ農法等による有機栽培が20ha、作業受託で販売まで任せられている減農薬栽培が10ha、その他、かなりの作業受託があります。野菜は、オーネット農場が中心となって栽培しています。
奥村社長は、日本農業法人協会のOJT研修も受け、米や野菜の栽培や経営についての指導も行なっています。インターネット等を見て、非農家で農業に就きたい人や研修生が全国から集まってきます。社員が若く、非常に話を聞き易い雰囲気にあり、また、社長本人も、面倒見が良く、懇切丁寧に研修生を教えています。今回の取材時にも、納得のいくまで、ボードを使いながら説明してくださいました。
中には、ここで出会い、結婚して独立していった人もいるとか。また、この2月、滋賀県出身の社員が独立した際、クサツパイオニアファーム出身ということで県が支援を決定する、というレベルにまで当社の地域でのステータスは上がっています。
奥村社長は、昨年10月から、市議会議員として、地域の発展のためにも活動しています。農業だけでなく地域全体のための活躍が期待されますが、学校給食での地元農産物の利用、環境問題、研修生受入れのための研修施設の建設など、更なる農業問題にも取り組んでいきたいと考えています。
「危険」「きつい」「汚い」の3Kから、観光農園、農業体験など、消費者との交流を重視しながら、地元を巻き込んで、農業を「観光(交流)」「環境」「健康」という新3Kの産業に仕立てていくという当社のパイオニアとしての仕事は、今後とも絶えることがありません。
農業の担い手を育てる主体は、国でも行政でも農協でもなく、農業者自身であるということを体現されている良い例だと思います。
自らが、農業の最前線で活躍する当事者だからこそ、次の当事者となる新規就農者を育てることができるのでしょう。
投稿者 naganobu : 2009年02月19日 TweetList
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コメント
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