日本食にせまる! |
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2008年09月03日
自然の摂理にあった食生活を☆
ふたたび、こんにちは たてこです
日本食にせまる!
に続き、伝統食研究会の健康セミナーさんより、引用・抜粋させていただきます
詳しくはリンクをご覧下さい
日本食にせまる!では、日本食を生み出す背景のお話でしたが、
いよいよ、本質にせまっていきます
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■ 一汁一菜
このように、ヒトが他の動物と違うところ、そして日本人が他の民族と違うところ—それは自然環境の問題、身体的な問題を含めて—はおわかりいただけましたか。欧米人ではなく、そして中国人とも違う、日本人の食事とはいったいどういうものでしょう。
つまり、日本民族にあった日本人のための食事ということです。前にお話したように、昭和17年までは生活習慣病がなかったことを考えれば、それ以前の食事。そして、日本の気候風土、日本人の身体的な特徴から考えると、結論はこうなりますね。 一汁一菜の、日本に昔から伝わる伝統食です。
ところで、「一汁一莱」「日本の伝統食」という言葉はよく聞きますが、みなさん具体的にどのようなものかご存じでしょうか。私がもっとも理想的な食事と考えているのが、坂東武者の一汁一莱食です。
ご飯、汁(味噌汁)、莱(季節のもの)、香の物です。そこに梅干しが加わります。これですべてです。みなさんは「貧しい食事だなあ」と思うかもしれません。しかし、これが私たち日本人をもっとも健康にしてくれる食事なのです。
まず、ご飯です。ご飯といっても、いま私たちが食べているような「白米」ではありません。「玄米」です。鎌倉時代の武士は、一日二食の生活で、玄米を一日五合も食べたといいます みなさんは一日に白米をどのくらい食べているでしょうか。二合くらいでしょう。昔の人はみなさんの倍以上食べていたわけです
■ 旬の野菜の”バッカリ食
次に「汁」、味噌汁です。味噌は日本の伝統的な発酵食品です。ちなみに、フィリピンから日本までは、高温多湿のため「カビ食文化圏」といわれています。日本にも味噌のほか、醤油、日本酒、漬け物、納豆など微生物を使った、醸造発酵食品があります。
さて、話を戻しますと、味噌は良質のたんばく源でもあります。私は、具だくさんの味噌汁をみなさんにおすすめしたいと思います。旬の野菜をふんだんに入れた味噌汁を飲めば、それだけでも健康になれると思いませんか。旬の野菜は次の「一菜」に関係してきます。また、味噌汁にはタバコの害をとる効果があるといわれています。
「一菜」は、おかずと考えていいでしょう。鎌倉武士の場合は海も近いため魚介類を食べることも多かったでしょうが、たいていは野菜でした。それもいまのようにハウス栽培ができるわけではありませんから、その季節ごとの野菜です。つまり「旬の野菜」ということになります。季節でできる野菜は決まっていますから、その野菜ばかりを食べてすごす、 「旬の野菜のバッカリ食」がふつうの食事だったわけです。
「同じものばかりを食べると飽きてしまう」とみなさんは思うかもしれません。しかし、この「バッカリ食」は人間の身体にとって大事なことなのです。
人間の臓器は季節によって働きが違ってきます。たとえば、冬眠(もちろん人間は冬に寝続けているわけではありませんが)から目覚めた春について考えてみます。春になると、人間の身体も目覚め、臓器も動き始めます。そして、冬の間停滞していた毒素を肝臓で解毒し、体外へ排出します。
このような春には、身体を目覚めさせ、細胞を動かす食品が必要となります。そして活発に活動する肝臓を養生するものも必要です。たととえば、春の七草、タケノコ、つくしなどです。昔の人は、春になるとつくし″ばっかり″食べていたのです。
さて「香の物」、つまり漬け物も伝統食には重要な食品です。ぬか漬け、塩漬けなど種類はありますが、味噌と同じく発酵食品です。また漬け物にはミネラル分が多く含まれており、日本人に不足しがちなミネラル分の補給にも重要な役割を果たしてきました。そして、漬け物にするものといえば野菜が中心になりますから、ここでも「バッカリ食」 は生きているのです。
■ 要の梅干し
最後に梅干しです。 さきほど、日本には食べ物が少なく、食べたものをすべて吸収できるようにするために、日本人の腸が長くなったというお話をしました。腸が長いと、食べたものが長い時間、腸のなかにあるので腐ってしまいます。
日本人は昔から梅干しを食べ、食後に番茶を飲んでいました。なぜだかわかりますか? 腸のなかのものを腐らせないためでした。食べ物が少ない日本人は食べたものを、梅のクエン酸ですべてエネルギーに変えてきたわけす。梅干しは日本人の食事の「要」といえるでしょう。これが一汁一菜食です。
日本列島がアジア大陸から離れて約一万年、日本は大陸と異なり食物がありませんでした。ここがお隣の中国とは根本的に違うところなのです。日本民族がつくった食習慣は、坂東武者の一汁一菜食でした。だからこそ、栄華を極めた平家との戦いにも勝ったのです。
なお、食物の量は、穀物・旬の野菜・豆類・魚または肉を、5対2対2対1の割合で食べるのが理想的です。
■ 理想的な一汁一菜食
(中略)
このように、一汁一菜食は日本人の身体にあった、非常に理想的な食事といえるのです。私が東洋医学や漢方を勉強してきたことはすでにお話しましたが、そちらからみても一汁一菜食は理想的であるといえます。
食品には「食性」というものがあります。簡単に言うと、食品のもつ性質です。この章のはじめに、大根の炊き出しの話をしました。人根には身体をあたためる性質があるから、冬に食べるのです。また、キュウリは夏にとれる野菜で、水分を多く含んでいます。夏の暑い時期に食べると、体内からでた水分を補う効果があります。
いわゆる「旬の野菜」にはこうした季節に応じた性格をもっています。これが日本の四季にあっているわけです。旬の野菜を食べることにはちゃんと意味があるのです。旬を無視して食べてはいけないのです。
■ 自分の身近でとれるものを食べなくてはいけない
「身土不二(しんどふじ)」という考え方があります。自分の生まれ育った土地周辺のものを食べることがよいとされる考えです。土地ごとに土壌の性質や気候条件などの自然条件が異なり、できる作物も、同じ種類であっても性質が異なります。同じように、その土地で生まれた人間は、その土地の水を飲み、その自然条件のなかで生きてきました。
したがって、自分の育ったところ、生きているところのものを食べなさいということになります。具体的には、足で歩ける範囲である、三里四方、四里四方でとれたものを食べるということです。つまり12キロ、16キロ四方です。いくら安く手に入るからといって、外国から輸入したものを食べることは、人間の食性として良いわけがありません。
最近は、外国にしかないものを輸入するだけでなく、もともと日本にあったものまで輸入しているというから驚きです。「食料は輸入すればいい」という考えに日本人が陥っていることは、別の意味でも危険です。もし、いま戦争が起こって輸入がストップしたらどうしますか?日本人は、こんなこともわからなくなってしまったのでしょうか。
しかし、おいしい料理は、たいてい味が濃くなります。そのために、素材のもつよさを殺してしまいます。また、飽食、つまり食べ過ぎについては、以前からたびたび指摘されてきました。「飽食」は日本人の歴史の中で初めて経験することです。アメリカなど、世界の幾つかの国の人々は飽食状態にありますが、ここでもう一度、私たちがヒトという動物だということを思い出してください。
■ 美食・飽食は病気のもと
人類を含めたあらゆる動物は、地球上に出現して以来、飢餓との戦いの連続でした。そのような歴史の中で、次第に飢餓に対する適応力を身に付けていったのです。そのほうが生存には都合のよい条件となります。ヒトも飢餓に対する適応力を身に付けてきました。
カロリーでいうと、ヨーロッパ人は2000~3000キロカロリー、日本人は760キロカロリーを摂取すればいいとされています。日本人はヨーロッパ人の約三分の一でいいのです。
それでは日本人はどういう食事をとればいいかというと、一汁一菜の食事になります。ご飯と具だくさんの味噌汁、そして漬け物です。こういう食事をしていれば病気にはなることはないでしょう。日本人は長い間このような食生活をしてきました。
■ 日本には長年培われた食文化がある
「元来、猿の仲間である人間が、500万年かけてできあがった雑食性の食習慣を、たかだか200年くらいで肉食性の食習慣に変えるのは土台無理があるといわざるを得ない。人間も動物である限り、自然の摂理に従って食物を摂取していれば、健康をはじめ、無理な生産体系をとる必要もなく、自然環境の破壊を防止することもできて、万事うまく推移するはずである。人間事実、自然破壊がなかったら、チンパンジーやオランウータンは絶滅の危機もなく、森の中で静かに生きてゆけるはずである。人間も自然と調和した食山土活を行なうように徹するべきである。」
投稿者 staff : 2008年09月03日 TweetList
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コメント
投稿者 桃 : 2009年2月4日 03:02
桃さんコメントありがとうございます。
クズ豆ですがこれから選別したら1/3ぐらいは販売用のかなり安い商品になります。
1/6ぐらいは商品にはなりませんが、美味しくいただくことができます。
残りの1/6は粉に加工すればいただく事ができます。
残る1/3が飼料に使うクズ豆になります。
しかし、一般的にはクズとして畑に撒いて処分しまいます。もったいない話です。
投稿者 hakosuka : 2009年2月4日 13:37
すご~い☆☆
脱穀機つくるなんてびっくりです!
たのもしいですねっ^^♪
投稿者 カナ : 2009年2月5日 03:40
2/3も食べれるんですね。
畑に撒かれて処分されると考えると、もったいないです。
利用できるものは、最後までと、農業は頭を使う仕事ですね。
投稿者 桃 : 2009年2月6日 00:52
カナさんへ
>脱穀機つくるなんてびっくりです!
一般に、農業から受けるイメージは土を耕して、種を撒いて、収穫してというところだと思いますが、意外とそれら以外の仕事が多いんです。
農舎やハウスを作ろうとすれば、大工や電気や配管工事も自前でやるし、農機具のメンテナンスや修理も部品だけ買ってきて自前で修理します。
農作物の販売の営業も必要ですし、どうしたら美味しくいただけるかの説明も必要になります。ですから調理の技術は必須科目?です。
これらのことが百姓(なんでも屋)たる所以です。
桃さんへ
>利用できるものは、最後までと、農業は頭を使う仕事ですね。
どんな仕事も同じですが、最後まであきらめずに頭を使う事は大事ですね。
もったいないという気持ちは万物に対する感謝の表れだと思いますし、もったいないとう気持ちが創意工夫の源泉でもあると思います。
投稿者 hakosuka : 2009年2月6日 20:44
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え?これ全部クズ豆だったんですか???
驚きです。
手作り機械で、すごくキレイに脱粒できてるのも驚き・・・!
予告の黒大豆を飼料にというのも気になります。