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2007年06月08日

低価格米の正体が見えた!

スーパーやディスカウントショップを中心に、低価格米がよく売れているらしい。個人的には、そんなに安い米って、本当に大丈夫なの? などと考えてしまう、小松です。
今回、その実態を調べてみた。

農水省が28日発表した2005年度のコメ消費動向調査によると、最近購入したコメの価格(10キロ当たり換算)について「3000円未満」と回答した割合が04年度の12%から26%に急増した。低価格米への消費者の志向が強まっていることがうかがえる。
「3000円未満」と「3000円以上、3500円未満」を合わせた割合でも48%と、04年度の33%から上昇した。
購入先別でみると、低価格米はディスカウントストアが中心。ディスカウントストアで買う人の63%は「3000円未満」と答えた。高い値段のコメの購入先はデパートが多く、デパートで買う人は「5000円以上、6000円未満」が半数を占めた。
47NEWS(2007/2/28) より

最近では、10キロ2000円程度のものも珍しくなく、無洗米と共に根強い人気がある。
しかし、その中身をよくよく調べてみると…、
信じられないような調査報告の記事があった。

低価格米の正体が見えた!
くず米、古米、奇形米がゾロゾロ…
 五キロ千二百九十円、千三百九十八円…。ドラッグストアやディスカウントストアに並んでいる低価格米。根強い人気ですが、その米を調べてみたら、粒径の小さいくず米や古米がゾロゾロ。こんな米でもあなたは食べますか?
 
 米の選別に使うふるいの最小の網目は一・七ミリ。この網目から落ちた米は網下米またはくず米として加工用の原料などに回ります。取引価格は一キロ七十~八十円。
農民連食品分析センターは、安売りの米にこれらの米がどのくらい入っているのか分析しました。
東京都板橋区と埼玉県さいたま、和光両市のスーパー、ドラッグストア、ディスカウントストアを回り、その店の最も低価格で販売される米と、二千円前後で販売されている五キロ入りの米を二種類購入しました。
 粒径検査は、三つのふるいを使って行われました。上から一・八五ミリ、一・八ミリ、一・七ミリのふるい、受け皿の順に積み重ね、全体で四段にしました。
 一番上の一・八五ミリのふるいに、米袋から取り出した五十グラムの米を入れ、振とう機にセットして振り分けました。粒が小さい米ほど、網目をくぐり抜けて、下に落ちることになります。ふるい分けが終わったものの重さを量りました。
 さらに米の鮮度を調べるために、米に判定液を加え検査。A(緑、鮮度極めてよし)、B(黄緑、鮮度よし)、C(黄、鮮度劣化あり)、D(オレンジ、鮮度極めて劣化)の四段階評価とし、補足としてM(三粒以上オレンジ色米の混入)を加えました。

その結果がこれ

安い米ほど鮮度が落ち、砕米、奇形米が多い

 調査結果について、分析センターの石黒昌孝所長は「おおむね千五百円以下で販売される米は、粒の小さい米、砕米、奇形米などの割合が高く、一番細かい一・七ミリの網目も大量に素通りします。また低価格米は鮮度も悪い傾向にあり、産年の記載のないものや、産地表記も『国内産』と書かれただけの複数原料米が多くなっています」と指摘します。
 農民連ふるさとネットワークの横山昭三事務局次長は「一・七ミリのふるいで落ちるのが多い米は網下米を混ぜている可能性が高い。逆に千五百円以下でありながら粒ぞろいのよい米は古米のおそれがあります。『複数原料米』の表示は氏素性のわからない米と思った方がよいでしょう。『無洗米あきたこまち』は千七百円と価格の高いわりには、整粒も鮮度も悪い。無洗米は加工賃がかかるため、当たり前の原料を使えないのでしょうか」と話しています。
新聞「農民」記事データベースより

農業を始めてから、ここ数年は店で米を買うこともなくなったので、米がどんな形で市場に出回っているのか全く知らなかったが、ここまで酷いとは、開いた口が塞がらない。ホント、消費者も生産者も馬鹿にしている。
それにしても、そもそも何故こんな酷い米が出回るのか?誰が流しているのか?という疑問が湧いてくる。
その真犯人は…
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元凶は政府の低米価政策 備蓄米が価格引き下げに一役
●超古米を市場にたれ流し
 農水省は三月、政府備蓄米の販売量を抑制すると発表しました。前月までに政府米を売り過ぎたためです。
 〇六年産の作柄は、作況九六の不作。それにもかかわらず、米価は下がり続けました。原因の一つは、政府の超古米の売却です。低価格米の不足を背景に、昨年七月から今年二月まで、〇三、〇四年産の古米を一万一千円台で二十二万トンも市場に垂れ流し、相場を押し下げてきました。
 備蓄ルールは、百万トン備蓄し、古米にして販売。年度ごとに売れただけ購入するしくみ。しかし、政府の〇六年産米の購入計画三十万トンに対して、三月末の時点で十八万トンしか集まりませんでした。購入が計画通りすすまないのは、入札で市場よりも安く買いたたかくから。また、政府備蓄米に回しても販売実績にカウントされません。
●備蓄米不足で右往左往
 一方、備蓄米の販売は二十二万トンと四万トンも売り超してしまい、あわてた農水省は、突然売却を抑制。年度途中から価格改定ができない業者は、「下物」の調達におおわらわで、低価格米がいっせいに値上がりする騒ぎになっています。その後、購入も上乗せのめどが立ち、一定の売却を予定していますが、「下物不足」は解消されません。
 収穫時期に安い米を垂れ流し、米価下落で稲作農民を苦しめ、無計画な販売で米業者にも迷惑をかけ、消費者には知らない間に古米を食べさせる――。これでは食糧法の定める“需給と価格の安定”どころか“需給の混乱と低米価安定”のための備蓄政策といわれても仕方ありません。
 自ら決めた百万トンの備蓄水準も現在七十六万トン(国民の消費量の一カ月分程度)しかありません。
 備蓄米購入も当たり前の価格にすれば三十万トン以上はすぐでも集まります。それを実行しない政府の責任は重大です。
新聞「農民」記事データベースより

なるほど、そういうことだったのか。このようないい加減な政策に振り回されていては、生産者の活力も下がるばかりだ。
いざと言うときのための備蓄米は絶対必要なもの。そのような必要なものにはお金を掛けずに、福祉や環境だけにはお金をばら撒くのは、おかしいのではないだろうか?現に、どれだけお金をつぎ込んでも、老人問題も少子化問題も環境問題も、一向に解決しないではないか!
GDP信仰を捨てて、国民のため、国民の活力再生のためのお金の使い途を、真剣に考え取り組んでいかなくてはならない。それが農業の再生にもつながっていくのではないだろうか。

投稿者 komayu : 2007年06月08日 List   

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コメント

今日、会社のみんなでいただきましたぁ☆
切った瞬間、皮がチョー薄くってびっくり(@o@)
とぉ~っても甘くって、アッというまに売り切れました☆ごちそうさまでした!!

投稿者 しのぶ : 2007年8月8日 21:26

夏はスイカですね♪
まだ、今年は自家製の桃しか食べてないかもぉぉ(>_夏はスイカですね♪
まだ、今年は自家製の桃しか食べてないかもぉぉ(>_<)スイカも美味しいですもんね(^-^) 甘いスイカの見分け方がイマイチ分かんないですぅ。

投稿者 サイヒロ : 2007年8月8日 21:43

豆に追肥

 晴れのち一時雨(夕立) 
梅雨明をけしたものの、農作物にはまだまだ日照時間が足りないかもしれない。
比較的涼しいので草刈りの前に水路や農道に除草剤を…

投稿者 としあきの農業日記 : 2007年8月8日 21:46

 子供の頃は赤だけでなく、黄色の西瓜も家で作って食べていたのすが・・・。
西瓜・メロン・甘瓜などなど、みんな家で作って、井戸水で冷やして食べていました。
 我家の子供達は西瓜やメロンより、アイスが好みのようです・・・。

投稿者 とし : 2007年8月8日 21:51

みなさん、コメントありがとうございます♪
しのぶさん、
あんなに甘いスイカは、僕も初めてでした。
みんなに喜んでもらえてよかったです☆
サイヒロさん、
自家製の桃かぁ、うちも結構なっていたんだけど、みんな落ちちゃいました(>_みなさん、コメントありがとうございます♪
しのぶさん、
あんなに甘いスイカは、僕も初めてでした。
みんなに喜んでもらえてよかったです☆
サイヒロさん、
自家製の桃かぁ、うちも結構なっていたんだけど、みんな落ちちゃいました(>_<) 最近は店でスイカを買うことなどありませんが、甘いスイカの見分け方は、1に品種、2に作り手ですかね(^^;  なので、直売所で誰のスイカが美味しいとか、評判を聞きながら買うのがオススメです☆ としさん、 うちも黄色やオレンジのスイカも作りました。サッパリした甘さで、結構人気がありますよ。 確かに、子供たちは、スイカよりもアイスですかね? だから、スイカも品種改良して、どんどん甘くしないといけなくなっているのかも知れませんね?

投稿者 こまつ : 2007年8月9日 20:56

皮の薄いスイカ食べました☆めちゃ甘くて美味しかったです!
ところで、どうして皮があんなに薄いんですか?

投稿者 たらこ : 2007年8月11日 19:22

美味しいスイカは、スイカにとっては少し厳しい環境で育てているみたいですよ☆
こまつさんに聞いた話では「肥大期」を過ぎたら、あとは潅水は極力抑えるんだそうです!
すると、スイカの皮や身体の成長はおいといて、実の熟成に向かうらしいです☆
全ては「種を残すため」。自然の摂理を感じちゃいますよね~♪
って、こんなカンジでいいんでしょうか?こまつさん(*^^*)

投稿者 ヒヨッコ百姓 : 2007年8月11日 19:43

たらこさん、ヒヨッコ百姓さんどうも^^
一般的に、小玉スイカは皮が薄いのが特徴です。つまり皮が薄いのは、そういう品種だからです。なので、小玉スイカは割れやすいし、直射日光に弱いので真夏まで“持たない”んですよね。もっとも最近は品種改良によって、真夏でも小玉スイカが出回るようになって来ましたね。
あと、ヒヨッコさんの仰るとおり、潅水を控え甘みの載ったスイカは、大玉でも皮が薄く仕上がります。
スイカは、着果してから30日くらいで実の大きさがほぼ決まってしまいます。なので、この間は小まめに水遣りをして、どんどん大きくします。
それ以降は登熟期に入り、白い果肉が赤くなって、甘みが増していきます。美味しいスイカになる大事な時期です。だからこの時期に必要以上に水遣りをすると、水っぽくなったり、二次肥大を起こして変形したり、割れたり、空洞になったりしてしまうんですよ。

投稿者 こまつ : 2007年8月11日 20:48

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