2007年8月21日

2007年08月21日

腐ってしまう野菜ばかりになったのはなんで?・・・野菜は本来「食べ物」であって「商品」として扱うと無理が出る!?

まるいちです。
衝撃!本来野菜は、「腐る」のではなく「枯れる」!? と言う記事が自然の摂理から環境を考える にあって、以前から気になっていたので「慣行栽培や有機栽培の野菜が腐って、無肥料栽培の野菜が枯れるのは、なんで?」を考えてみました
「無肥料栽培」についての詳しいサイトは「無肥料栽培」 
「腐る野菜、枯れる野菜」については「プロも知らない 目からウロコの本物の野菜・調味料の見分け方」
をご覧下さい
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実は、現在も「野菜がなぜ腐るのか?どのようなメカニズムなのか?」に関しては、良く解っていないようです 🙁 。
一例を挙げれば、私もタマネギを栽培していて収穫前に腐った、とか、収穫後にすぐに腐った、と言う経験があります 。この原因は一般的にリンの過剰だと言われていますが、リン酸過剰がどのようにタマネギの腐敗に影響しているのかついては、よく分かっていません。土壌のリン酸過剰によって鉄や亜鉛、マンガンなどの微量要素が土壌中でリン酸と結合→不可給態化する量が増えることが知られていて、その影響で葉中の微量要素含有量が低下(つまり、微量要素の欠乏)することで、腐敗につながっているのではないかと考えられているようです。
また、タマネギの腐敗そのものは、単にリン酸過剰によるものだけではありません。窒素の過剰(特に生育後半)、石灰(Ca)・苦土(Mg)の不足でも腐敗するし、病原菌による腐敗もいくつか種類があって、そのような要因が複合的に絡み合って、たまねぎの腐敗がおきると思われます

 
 一般的な野菜に話を戻すと、日本の現代の農地はどこも窒素やリン酸過多である、と言われていますが 様々な肥料成分が過多、或いは偏って農地に存在していて、野菜にとって必要な要素が不足、或いは、過多なまま収穫され、消費者の手元に渡って保存直後からその細胞が壊死していく 。その結果、余分な窒素成分等が溶出し細菌(腐敗菌)が取り付きやすいので腐敗しやすい ・・・と言う状況ではないかと思います。
また、最近の野菜や果実の殆どは、商品化に都合が良い(=味や形が良い等)ように品種改良が行われている(人為的に改良された) ものが多いので、非常に弱い。抵抗力より、収穫優先・柔らかく・無毒化(えぐさ・苦味の排除)された植物が多く、人為的保護が無いと絶滅してしまう、元々自然界に存在する資格のない植物と言っても良いようなものが大半で健全な野生の植物に比べると非常にひ弱です
つまり、擬人的な表現をすれば非常に軟弱な子供が運動もせず、カロリーの高い食事ばかりして肥満体になったり、或いは栄養失調のような食生活を送ってやせ細ったまま老化した状態、だから、すぐに死んでしまう(腐ってしまう=寿命をまっとうできない)と言う感じではないしょうか?
野菜が腐るメカニズムについてはまだ、追求が必要ですが、肥料成分が過多になったり偏在したり、或いは品種改良が行われた背景は、農作物を全て「商品化する必要」があったためだと思います 😥 。
味や形、色等を消費者の嗜好や流通、販売の都合に合わせて品種を改良し、肥料を多く入れる・・・野菜が単なる「商品」として扱われる事で不健全な「食べ物」が流通している結果「腐ってしまう野菜ばかりになった」と言う事だと思います。
冒頭に紹介した「無肥料栽培」のサイトに”「食」とは人を良くする” 🙂 事だと言うコメントがありますが”人を良くする品”=「食品」を「市場」の中の「商品」とし扱う事での弊害が余りに大きすぎると言う事だと思います
「無肥料栽培」と言う栽培方法は、近代農業が陥いっている「肥料の問題」を題材として根本的な「市場の問題」に対する問題提起として捉えると良く解るように思います。
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投稿者 nara1958 : 2007年08月21日