【不耕栽培の可能性】プロローグ~自然本来の力を活かした農業の可能性を探る~ |
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2022年11月23日
【「食べる」と「健康」その本質に迫る】プロローグ
本ブログでは、これまでも、「食べることとは?」「本来の健康的な食事とは?」といったテーマを扱ってきました。最近のシリーズでも、いくつかの仮設と追求ポイントが抽出されています。
≪これまで抽出された仮設や追求ポイント≫
■24節気シリーズ
このシリーズでは、人類(特に東洋人)が、月や季節をはじめとする自然の巡りと調和することによって健康で豊かな生活文化を作ってきたことがわかりました。
そして、人類は食べ物を食べるだけでなく、宇宙や自然そのものから直接的に、波動という形でエネルギーを受信している可能性、そもそも生命そのものの始まりが波動であるという仮説をもとに、旬の野菜がなぜ体に良いのか、考察しました。
旬の野菜とは、その季節の宇宙や地球の波動ともっとも調和して育つことのでる野菜。もっとも季節に調和し、エネルギーを吸収できている野菜。
それを食べることは身体をその季節に調和させることそのものであると捉えることもできるのではないかと予測しました。
生命の始まりが波動であるとしたとき、植物が成長する原理はどのようになっているのか?人間(動物)にとってそれを食べるとどういうことか?さらに掘り下げてみたいところです。また、シリーズ内で注目した、月や太陽が、動物・植物にもたらす影響についても気になるところ。
■有機農業をまるっと見る!シリーズ
『有機農業をまるっと見る!!』シリーズ4:持続可能な農業とは?~植物の誕生からその生命原理を探る
『有機農業をまるっと見る!!』シリーズ5:持続可能な農業とは?~植物の共生ネットワークを破壊する近代農法と有機農業の可能性
『有機農業をまるっと見る!!』シリーズ6:持続可能な農業とは?~持続可能な農業の主役は炭素。土中炭素をいかにして増やすか?
ここでは、植物に必要な「土」は、微生物によって作り出されたこと、そして、その微生物が作った物質の循環サイクルに、植物が入り込むことにより、循環を加速させ、共存することのが可能になったことがわかりました。
植物と微生物の共生関係は解明されましたが、動物や人間と微生物・植物との共生関係がどうなっているのか?はさらなる追求ポイント。
■腸が作る健康の秘訣シリーズ
「腸が作る健康の秘訣」第1回 腸を知るための土の仕組みとは・・・ – 新しい「農」のかたち (new-agriculture.com)
「腸が作る健康の秘訣」第2回 土と全く同じ仕組みが、腸の中で作られている – 新しい「農」のかたち (new-agriculture.com)
「腸が作る健康の秘訣」第5回 腸が外圧を捉え、脳がどうするを考える – 新しい「農」のかたち (new-agriculture.com)
このシリーズでは、
「人は森であり、腸に「土」を内包しているー」といった認識が発掘されました。
土壌に暮らす微生物が、食べ物と共に腸内に移住したものが腸内細菌の起源であり、人は今でも「食べる」ことを通して、外的な環境と接続しています。
土の微生物を取り込むことによって腸内の土壌改良がなされるので、化学肥料や農薬を使っていない有機野菜であれば、土がついたものを丸ごと食べるのが一番健康によいと考察しました。
さらに、腸はが意識器官であり、脳の働きなど、体内の様々な臓器の働きに影響を与えているということもわかりました。
≪本シリーズで追求したいこと≫
これらのシリーズで断片的に進めてきた追求が、どこかひとつながりになりそうな気がしています。
そこで、今回からのシリーズは、これまでの追求を踏まえ、もう少し俯瞰した視点から、全体を貫く摂理を見出していきたいというのが狙いです。
キーワードは「循環」です。動物・微生物・植物の間にある循環、太陽・宇宙と地球に住む動植物やモノのエネルギーの循環。そのすべての循環の中に、人間の営みもあるはずだと思います。
1.動物と植物と微生物の共生関係と物質循環はどうなっている?
動物は、植物と微生物の物質循環を加速させることによって、その共生関係の仲間入りをさせてもらった存在ではないか?と仮設しています。
腸の始まり、腔腸動物の誕生までさかのぼって考えてみたい。
2.月と太陽(または宇宙からの波動)は、動植物の活動にどのような影響を与えているか?
植物の成長は、3代栄養素と呼ばれる窒素・リン・カリ、また気温、湿度、日照量などの生育条件が整うことが必要といわれていますが、それは実は一面的に捉えているのではないか?
植物の歴史や、最新の研究から、植物と宇宙がどのようにシンクロしているのかを追求してみたい。
3.人間にとって腸とは?食べるとは?
1の視点から考えると、人間にとって食べるとは、自然界の物質循環を促す行為そのものであると考えられます。
2の視点からは、エネルギーを得ることそのものを捉えなおす必要が出てくるように思います。
そのような視座から、食べることの役割、食べるべきもの、健康な食とは?を考えてみたい。
こうした追求から、我々が本来食すべきものはどういったものなのか?有機農産物や、旬の野菜が体に良いと言われるが、その根拠はなにか?も浮かび上がってくると思うのです。
どれも未知すぎるテーマですので、かなり混迷することも予想されますが、できる限りのエビデンスから論理整合させていきたいと思っています!
投稿者 o-yasu : 2022年11月23日 TweetList
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