2022年11月15日

2022年11月15日

類農園の取り組み:日曜は『援農』に参加しよう!~援農では何をしている?一日の流れに沿って紹介します~

類農園では、週末や長期休みに他部門から農作業の応援へ行く『援農』という取り組みをしています。

 

援農の目的は、大きく2点。

◎農業を志す人が新たな魅力を発掘し、就農就学定住の窓口となること

◎普段仕事では関わらない様々な部門の社員が、同じ農作業の課題の指標到達に向けてとことん真っすぐ取り組むことで、一体感や達成感から活力を見出し、自部門の仕事にもつながる気づきを得て、持ちかえること。

 

 

今回は、ある一日の援農の流れから「援農ってなに?可能性は?」を紹介したいと思います!

 

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この日のメンバーは人材課、広報課、設計部、インターンの学生さんなど合計13人。

課題は「じゃがいも収穫」。指標は16畝から520㎏収穫すること。

以下は1日の実際のスケジュールです。

 

↓↓↓

8:00~8:10 課題共有

8:10~8:30 遊び

8:30~11:45 じゃがいも収穫

11:45~12:00 移動、保管

12:00~14:00 昼ごはん、休憩、中間ミーティング

14:00~16:30 じゃがいも掘り

16:30~17:00 移動、片付け、掃除、保管

17:00~17:30 総括ミーティング

 

特徴的なのは、朝・昼・夕方“小まめに行われるミーティング”と、作業前の“遊び”ではないでしょうか。

 

◆小まめな課題共認

普段の仕事をする時は自身に分担された課題をこなすことが多く、自身の作業で完結することが多いと思います。

ですが、援農では素人ばかりの集団で取り組むことになるので、小まめな課題共認が成果に直結します。

朝・昼・夕方の節目に行うミーティング以外にも、作業中も常に進捗状況や課題意識をすり合わせることで常に農園のメンバーと意識を揃えながら課題を進められるのです。

期待されることはとてもシンプル。

「わからないことがあったらすぐに周りに聞く」

「口に出すこと」

「もっとみんなが楽しめる方法、効率のいいやり方がないかを考えること」

 

実は、普段の仕事でも求められる能力。

援農では1日で成果を上げる必要があり、自身だけでは成果を上げられないことが明確なため、より本質的に「集団で成果を出すためにはどうするか」に向かえるのです。

◆遊び

集団で成果を出すための“小まめな課題共認”と、“遊び”は一見相反するこうどうのように感じますが、農作業を始める前に遊びを取り入れだしてから、援農の成果は間違いなく上がっています。

 

その背景には、集団で課題に向かう基盤にお互いの「信頼関係(=親和関係)」が重要だという構造があります。

基盤に信頼関係があれば、小まめな課題共有をするにしても、時には指摘をしなくてはいけない場合でも、相手の言葉に素直に耳を傾けられるのではないでしょうか。

 

体を使った遊びには瞬時にそういった親和関係を築くことが出来るようです。

 

◆当日の総括レポートより

以下は農園メンバーの当日の総括レポートを、一部抜粋したものです。

当日の農作業の臨場感が伝わってきます。

>長期間おいているため、雑草の根もたくさん張って土砂も流れ込みシートが非常に剥がしにくかったため、そこがまず苦戦する部分でいかに早く突破できるかが最初のポイントだと共認。数畝ごとに集まってどうしたら早いか、どこが可能性か、追求の塗り重ねを濃くしてはがす作業は11人で20分が午前最後には10分、午後には5分ぐらいまで縮まりました!掘る作業もトラクターから手掘りに変えて、チーム制にしたり、役割を細かくしたり、塗り重ねを繰り返し4人で7分ぐらいが午後は4分台も出せるほどに!

最初に遊びを取り入れたのもあり終始充足感のある援農になりました。

 

>「あと何分―!何畝残っている!」「ちょっとペース落ちてきたよ!」「声が聞こえなくなってきたー!」など、そういった各人が感じる状況や外圧の変化をしっかり互いの活力に変えられるような声掛けが飛び交っていました。ささいな変化も口にし追求の材料になる情報を発掘しあっていたようなイメージ。遊びにより親和関係を構築し、うまくいっててもいかなくても、とにかく最初5分10分で集まってすり合わせることで、「この頻度で塗り重ねていくんだ」っていう認識をみんなで揃えることが大事!

 

>その時々にそれぞれが感じている壁や課題意識をもとに次どうするかを決めていくのは一貫していますが、その過程で圃場の全体的な状況把握がより細かくなり役割分担と各役割の繋がりが洗練されいったように思います。スコップで埋まったシートを掘り上げるにしても、どの位置でどんな間隔で、深さで、両端でそろえてやったほうが楽とか、相手によってこうしたらいいとか、どんどんどうする?の材料になる状況が多方面にわたる、細かくなる感じ。おのずと他の人の役割との繋がりも太くなっていって期待応合に繋がっていく気がします。

 

 

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今回は援農の目的である、「様々な部門の社員が、同じ農作業の課題の指標到達に向けて一体感や達成感から活力を見出し、自部門の仕事にもつながる気づきを得て、持ちかえること」の可能性について主に紹介しました。

 

援農を通して、“自然”という誤魔化しの効かない課題を取り組むのは、普段の仕事で周囲と連携して課題に取り組む際にも活きてくるのだと思います。

投稿者 k-miduki : 2022年11月15日