『都市型直売所の可能性を探る』3~生産者を組織化し、本物の野菜をつくるには?~ |
メイン
2014年09月12日
『農業革命;未知なる乳酸菌』シリーズ-8 ~自然の力に期待し続ける「あいの天恵農法」の紹介~
自然回帰、健康志向の潮流が大きくなるにつれ、農業の世界でも無農薬栽培、有機農法、自然農法など自然の力を活かす農法を採用する農家も増えています。今回は、既存の農法に留まらず、常に未知の世界を追求しながら独自の農法を生み出し、事業化されているあいの天恵農法を紹介します。
開発したのは、日本農林水産革新研究会の塚本さん。
ご自身が体を壊してしまったことをきっかけに、健康への関心が高まり、食べ物や農業の追求が始まったそうです。食の現状を調べていくと、食品添加物、農政、農家や消費者の意識等、さまざまな問題が見えてきました。追求の結果、ゼロから自分のやりたい農業を構築する以外にないことがわかり、いろんな農家さんと会話しながら試行錯誤を重ね、あいの農法を確立するに至ったそうです。
まずはその効果をご紹介します。
■あいの天恵農法の効果(慣行農法との比較) リンクより
それぞれ、左の写真が慣行農法、右の写真があいの農法です。
○芋の表皮の色、つや、きめが改善。デンプン質の糖化が促進。色が濃くなり、甘みも増大。
○かぼちゃの発芽率が改善
○ゴーヤ 樹高が高く(10~20%)、葉の色も濃い。実の密生度、生育が良い。
他にも、ウドン粉病にかかったイチゴに散布すると病気が減少するなど、解毒能力、成長速度が速い、病害虫に強い、食味に優れるなど多くの効果が出ています。
■あいの天恵農法とは?
では、この「あいの天恵農法」とは、どんなものか?
ここで使われる農業資材が塚本氏が開発した「スーパーあいの」です。
主要原料は、解離水素(プロトン)、光子エネルギー、天然岩石(波動エネルギー)、微生物(抗菌物質生産菌、乳酸菌、酵母、窒素固定菌、光合成菌、藻菌類、微生物、植物酵素結晶)、ソマチッド、岩塩ミネラル、還元有機農産物、水溶性珪素、豚尿と本当にたくさんの資材が詰め込まれています。
開発の過程では、農作物に良いといわれる資材を実地で実験を重ねながら追加していった結果、現在のものに行き着いたそうです。
○どうやって使うの?(リンクより)
次に、このスーパーあいのはどのように使われるのか、ご紹介します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. 希釈液を散布
土壌に散布すれば、1000種類を超える微生物や微量元素によって、残留化学成分の解毒、土中微生物の活性化が図れる。
葉面に散布すると、ウドン粉病やいもち病など病害虫の防除に効果が認められているそうです。
2.スーパーあいのを“浸した”水を活用
スーパーあいのを封入したペットボトルを水に浸し、浸した水を潅水に用いることで、作物の色や成長速度が向上します。
これは、スーパーあいのから発せられる「波動」によって水の物性が変わることによる効果だそうです。
3.磁場の改善
舗場の周囲にスーパーあいのを入れたペットボトルを埋め込むことで、舗場全体の磁場が改善し、作物に好影響が作用するようです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一般的な農業資材は、「○○が△△に効く」というようにアピールされていることも多いのですが、よくよく考えてみると、畑や田んぼは、気温や湿度、土の成分、土壌微生物などそれぞれ特性が違います。
ですから、「これだけやっていれば大丈夫」という事はまずありません。
それぞれの土地に適したやり方があり、環境に適した微生物が自然と活性化していくお手伝いをするのが、あいの農法なのです。
「人間は自然に生かされているに過ぎない」「農業も自然の力を少し借りているだけ」「自然の力に期待すれば必要な微生物が十分育ってくれる」塚本さんの言葉からは、要素還元主義の近代科学が見失った自然観がはっきりと感じられます。
■なんで効果が出るの?あいの農法のメカニズム
あいの天恵農法は、波動研究、プロトン水、千島学説などの理論も追求しながら、10年の試行錯誤を経て開発されました。
そのメカニズムについて、HPでは以下のように記されています。
あいの天恵農法で使用する「スーパーあいの」の還元力をOPR酸化還元電位で測定した結果です。酸化還元電位はマイナスイオンの放出しやすさを表す指標で、測定値のマイナス値が大きいほどマイナスイオンを放出して酸化(劣化)を防ぎます。
あいの天恵農法ではこのスーパーあいのの還元力で農業用水や土壌、農産物そのものの活性を高め、農薬や化学肥料に頼らずに、昔ながらの美味しい還元力の高い農産物の栽培を可能にしています。
酸化・還元というのは、ミクロにみると分子(原子)間の電子(e-)のやりとりで、酸化は電子を失い、還元は電子を受け取る反応です。
この還元力が作物への効果をもたらしているようですが、そのメカニズムについて仮説を考えてみたいと思います。
参考:リンク(ペットボトルに封入されていても効果があることから、酸素、水素の授受による酸化還元ははずして考えます。)
「還元力が強い」という事は、相手に電子を与える能力が高いということになります。
では、この還元力と植物の生育との関係はどうなっているのか?
例えば、植物の成長には窒素固定(土中の窒素を植物が吸収できる化合物にする)が必要になりますが、これは還元反応であり、電子を受け取る反応ですので、これを促進している可能性が考えられます。
また、細胞を酸化させ障害を生み出すフリーラジカルのようなものを還元させ無効化するような作用も考えられます。
他にも、微生物もの体内で起こる還元反応の活性化を促す作用や、水の解離を促す、水に溶け込んでいる塩素等の浄化作用も考えられます。
つまり、還元力とは電子を放出することで、水や土中成分、微生物に作用し、植物が育ちやすい環境を整える力となっているのではないかという事です。
仮説の領域をでませんが、あいの農法には、電子のやり取りにヒントが隠されているのではないでしょうか。
当ブログでも今後さらに追求していきたいと思います。
投稿者 noublog : 2014年09月12日 TweetList
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.new-agriculture.com/blog/2014/09/2320.html/trackback