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2007年02月09日

自然が教えてくれる事~無肥料栽培の原理

会議室の投稿で、無肥料栽培が気になり始めた小松です。
私たちは、お米や野菜を作る時に、当たり前のように肥料をやって、せっせと耕し、種を蒔いたり苗を植えたりしていますが、最近では「無肥料栽培」というものが、注目を集めています。私自身も言葉は聞いたことがあったのですが、さすがに“無肥料”では作物はできない(収量が上がらない)という思い込みがありました。
ですが、るいネットで「自然の摂理」というものを考えさせられるようになり、この無肥料栽培とつながるところがあるなあ、と感じています。
まず、「無肥料で作物ができるの?」という単純な疑問に答える意味で、
「無肥料栽培(有機農法の、その先の世界へ・・・)」から、「無肥料栽培の原理」を紹介したいと思います。

例えば火山灰で覆い尽くされた大地に次々と育つ草木の姿、また岩場にしがみつくように育っている岸壁の松などはなぜあれほどに勢い良く成長しているのでしょうか。
ひとつは植物根の先端(根冠)から分泌される物質が岩石などを溶解させ微量ミネラルを植物に吸収させているからだと言われていますが、そこには一般植物生理学上で必要とされているほどの窒素リン酸カリなどは十分あるはずもありません。例え土があったとしても、川原の土手に育つカヤやヨシなども毎年膨大な生産を生み出しますが、同じく、そこの土壌中には十分な栄養素はありません。
飛騨高山の国分寺という古いお寺にある、樹齢1200年以上の大イチョウです。大変おおきな巨木ですが、樹勢が全く衰えることなく、毎年成長し続けています。枝の先端の葉まできれいな葉がびっしりつき、どの枝も勢いがあり、枯れているものは全くありません。お寺の敷地内であるため、まわりにはその木をとりまく木々もなく、もちろん森林のようなフカフカな腐葉土層もありません。毎年秋になると落ち葉は綺麗に取り除かれてしまいます。この木に関しては、落ち葉の循環ということはありません。
それでも毎年毎年大きく成長しています。まさしく無施肥、無農薬、無堆肥で成長しており、毎年成長を続けること事態不思議ですが、これだけの巨木を維持するだけでも、エネルギー量は膨大なはずです。
なぜ、当たり前の自然界では、いつもあたりまえのように植物が旺盛に成長しているのでしょうか。そして人はなぜ、畑だけに人為的に肥料を投入し、また肥料を入れ続けなければならないという不思議な現象を招いているのでしょうか。ここに無肥料栽培の原理の最も重要な視点が秘められています。
しかし、基本的なことを見直してみましょう。そもそも植物と動物は全く違った生き物なのです。

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 地球上の生き物は大きく2つに分けられます。ひとつは、光エネルギーなどを利用して自分で有機物などを合成し、成長できる「独立栄養生物」と、もうひとつは、自分で有機物を合成できず、他の生物から有機物(栄養)を奪う必要がある「従属栄養生物」があります。地球上のほとんどの植物・生物は前者の独立栄養生物であり、動物と、極一部の植物が後者の従属栄養生物になります。
 植物は生きる場所を移動することが出来ません。逆に動物は自由に食物を求めて移動することが出来ます。植物は移動できないからこそ、自らが生きる場所で成長できる仕組み、つまり「栄養を得る力」を備え持っています。したがって、植物を動物と同じように考えることにそもそもの誤解があるのかもしれません。。確かに植物にとって人が施す肥料はありがたい栄養源にはなります。しかしそれに頼り続けるような植物では、植物が本来もっていた力は失われてしまうのかもしれません。
 しかし、農作物は人間がその一部を収穫して奪うため、それを続けると、次第に土地は痩せて何もなくなってしまうのではないかという疑問が生まれてきます。そこで、「その奪った分に相当するだけの肥料を農地に補わなければならない」というのが肥料を入れる農業がはじまった発想の根本になっていますが、単純に考えれば、無肥料栽培のときには、人が収穫して持ち出す以上に作物が十分な栄養を蓄えて成長していくことができればよいわけです。それには、それができるにみあった土壌の力が増すことが大切で、具体的には土壌微生物が植物の成長を大いに手助けしてあげられる仕組みが整えばよいわけです。
 また、植物は成長するにあたって土から養分を無造作に奪い取るばかりではなく、その場所の土壌が肥沃になっていくために、植物自身が土壌へ様々な形で栄養分を還元しながら成長していることが分かっています。植物は土から栄養を奪い続けているのではなく、土を肥沃にしようとしているのです。まさしく。植物自身が土作りをしているのです。

えっ?植物自身が土作りをしているって!?一体どういうこと?
(つづく・・・)

投稿者 komayu : 2007年02月09日 List   

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コメント

なるほど!!単なる場所を特定する記号としか捉えていなかったな。地名に託された先人の想いを探るには「なぜ?」という思考は欠かせないですね。東北は陸奥とか奥州とか、とにかく奥がつく。都からは途方もなく奥地・・・ですよね。そう考えるとちょっとした旅行も楽しくなりそうです。

投稿者 きりん : 2007年4月20日 15:06

>地名に託された先人の想いを探るには・・・(きりんサン)
↑先人の言葉、想いに「ハッ!」とさせられるとともに、今の私達が後人に
何を残しているか?残せているか?
という視点も欠かせないですね。
ネットをはじめ、様々な発信の場がありますが、
その点を踏まえ、発する言葉や生き方を見つめ直したい と思いました。

投稿者 ニカ : 2007年4月21日 02:33

本当にそうですね。
先人の智慧が失われていくのは、伝承の問題もあるとは思いますが、根本的には先人達に想いを馳せれなくなった、現代人の危機的な状況にあると思います。

投稿者 慧伽 : 2007年4月24日 22:46

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