2007年2月28日
2007年02月28日
ムシゲルについて調べてみました。根圏は微生物と植物の共同体!?
まるいちです 。こまつさんの投稿でムシゲルが気になったので調べて みました。
●ウィキペディアでは、
植物の根、特に先端部分はムシゲルと呼ばれる粘液性の物質で覆われていることがある。これは根の表皮細胞から分泌された粘液や土壌中の微生物などからなる複合体で、根を保護するだけでなく、特殊な物質代謝の場になっていると考えられている。
●にわか百姓’webより引用。
・「土作り」l
植物(野菜種)の根(から出る酵素やムシゲル)が自分に必要な微生物群を呼び寄せ、その植物自体が永続的に生殖活動出来る様な環境を作り上げ、微生物の生態系を植物がコントロールしてると言っても過言では無いのです。植物は周りに生える雑草さえも時の経過でコントロールしてしまう力があります。 自然循環の一環の事で、自然な事です。即ち、無施肥、自然循環の栽培法では連作が可能。 ・・・と言うよりは連作する方が自然であり、健全なのです。
ですから、収穫した残根はそのまま土中に残します。 正に連作の為の最強の有機物になる訳です。
因みに、施肥農法よりは養分を求めて根張りが格段に良いですから、土中に残る残痕量もカナリの有機物量ですし、栽培中のムシゲルの量もその植物体の約30%と言われてますので、合わせると相当な微生物のエサ量と養分量になります。
それでも土壌分析では慣行農法水準数値は出ませんが、コレに太陽の光、水、空気、微生物の活動を加えると、その植物が成長するだけの栄養分が土や植物自体から作りだされる関数計算式が生まれます。 マサに自然の威力、神秘です。
・「微生物」
微生物の生態系で面白いのは、普通の動物の食物連鎖の様に、大きいモノ、強いモノが必ず支配すると言った世界でなく共存を果たして生態系を保ってます。 一例を挙げると、放線菌群の一部は糸状菌を捕食し、糸状菌の繁殖を抑えます。これは静菌作用と呼ばれてます。 微生物達は環境の変化により、増えすぎたモノを抑え、衰弱したモノを助長し増やすといった行動を、自然の土の中で自らが行いながら生きてます。
植物は、彼らが作り出す栄養素によって生きてますが、『土作り』にて書いているように一方的に栄養を貰うだけでなく微生物のエサとなる酵素やムシゲル、根から剥がれ落ちる細胞(有機物)など、様々な供給を怠りません。だから、植物の根の付近には微生物が集まり(根冠微生物と呼ばれる)植物とも共存共栄を果たしながら生きてます。
そして微生物は自分達や植物の住み易いように土を団粒化させ、保水性を高めて乾季に耐え、排水性を高めて大雨に耐え窒素固定し、エサを確保しながら、自らの生活圏を確保しているのです。 土が団粒化する事で、酸素も確保され植物の根も栄養、水分を吸収し易く健全な生殖活動が保たれる事になり、その場所で永続的に生きてゆくことができます。その植物の種類によって、根から放出される分泌物は違い、根に集まる微生物相は違ってきますが、植物は自分の都合の良い微生物を呼び寄せる事ができ、微生物の方もその場にいれば、都合よく生き延びられるという訳です。
■植物が育つためには、栄養分 は必要!土壌の根圏では、植物と微生物達との共同体 :D があるのかもしれないなぁ!と思いました。ますます、興味が湧いてきました 。
窒素や燐酸、カリ、そして微量要素はどういう循環をしているのか?どんどん調べてみたいと思います。
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投稿者 nara1958 : 2007年02月28日 Tweet