2022年12月19日

2022年12月19日

「主食って何?栽培の歴史から食を見る」第3回~栽培から農耕へ~そこには自然観の変化があった。

前回は人類の栽培の起源とそこの意識を扱ってきました。リンク

大きくおさらいしておきます。

「人類は7万年前に発明した火と弓矢を武器に2万年前に洞窟から地上に進出し、採集、狩猟生産をしながら移動生活をしていった。採集を続ける内に植物の仕組みを発見、やがて種を植えれば植物が育つことを見つけていく。さらに温暖化による植生の拡大から人口を増やし、やがて単独集団同士が境界を接するようになる。それが人類史上初めて登場した集団間の緊張圧力であった。この最大の課題を克服するために行ったのがお互いのおもてなし、やがて贈与し合う関係になり、栽培はその時に登場した。」

特筆すべきは「栽培は食糧危機から食べるために始めたわけではない」という視点です。しかし、やがて贈り物の為の栽培から自集団の食料としての農耕に変化していきます。今回はこの栽培から農耕へ移行した過程を見ていきたいと思います。

(さらに…)

投稿者 tano : 2022年12月19日