2022年10月1日
2022年10月01日
【これからの林業を考える】シリーズ4~江戸時代の「循環型林業」・「全員林業」から学ぶ。~
前回の投稿では、日本の林業の歴史について見てきました。特に大きな転換期は、第二次世界大戦で荒廃した林野を再生するために、戦後、成長しやすいスギの単一的林業へと転換したことです。戦後以降の林業は、工業化が大きく進展する中で、斜陽産業として衰退していくこととなりました。また、スギという材料を選択したことで、成長しやすいものの、材料強度が低いという弱点がありました。その結果、建物の構造部材として使いにくく、外国産の輸入に劣勢を強いられるかたちにもなりました。
江戸時代は、都市周辺は禿山(はげやま)から、緑の街へと変貌した。画像はこちらとこちらからお借りしました。
さて今回は、上記のような近代的な林業の前に、江戸時代の林業について振り替えってみたいと思います。ここでは、木材供給としての役割だけでなく、村を守る、そして、国土や自然環境を守る重要な役割も果たしていました。
投稿者 hasi-hir : 2022年10月01日 Tweet