2009年11月21日
2009年11月21日
新しい「農」への途(2-1)――「可能性発」の農業とは――
これまで9回に渡って連載してきた「戦後農政の超克」シリーズでは、現在の日本農業の姿を生み出した農業政策を整理してきました。
ここでシリーズ開始時点の構想を再掲載します
(1)寄生地主の土地を農民にバラ撒いた「農地改革」は、農地の私有意識を生み、
(2)共同体的な集団による生産様式が家族単位へと分解され、
(3)家族経営ゆえに農業資材や技術や経営も外部(=農協)に依存したことで、農民は部分労働者と化し、
(4)自給自足の途を閉ざして給与を他に求める兼業へと向かい、
(5)農地転用による一攫千金狙いで農地を抱え込むことで、地域ぐるみの営農集団再生も、新たな営農希望者への農地貸与もままならず、「農」の可能性は閉塞しましたが、
(6)豊かさが実現し、縮小経済へと移項したことが、農地の流動性を高めることとなり、
新たな社会需要を包摂した「新しい『農』のかたち」が期待されます。
ここからは、これまで追求してきた事実に基づき、これからの農業のあり方を模索し、提示していきます。【新しい「農」のかたち】というブログの名前通りですね
というわけで、「可能性」に向かうシリーズ最初の投稿は、『実現の場を作る』という軸で展開します。
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投稿者 staff : 2009年11月21日 Tweet