2009年11月2日
2009年11月02日
新しい「農」への途(1-7)――戦後農政の超克――)
新しい「農」への途(1-6) の続きです。
◆農協と自民の蜜月関係に殴りこむ民主
2007年の参院選挙では、民主党が「戸別所得補償」を掲げて大勝し、多くの自民党農林族議員が落選しました。2009年の衆議院選でも、同様に民主党が「補助金行政から直接支払」を掲げて圧勝しています。
┌───────────────┬────【民主党】────────┬─────────【自民党】──────┐
| 1)農業者に対する助成 |別所得補償・直接支払 |減反策・営農組織の育成策 |
| 2)米の生産調整のあり方|選択的な生産調整に移行する|不公平感の改善 |
| 3)農協組織との関係 |農協組織と距離を置いている |農協組織の強い支援 |└───────────────┴──────────────────┴────────────────────┘
戸別所得補償とは、販売農家に「販売価格と生産費の差額」を支払う制度です。
農家ごとに設定する生産数量目標に即した生産を行うことを支払いの条件としています。
▲篠原孝・衆議院議員がフォーラム「戦後農政を大転換せよ ―減反廃止と農業構造改革―」
で篠原議員の配布した資料には、
兼業零細農家への直接支払い額の暫時減少案が提示されていますが、「ゼロ」と出来ないところに、
農協との決別に腰砕けになりそうなことを予感させます。
投稿者 staff : 2009年11月02日 Tweet