2008年12月26日
2008年12月26日
世界に広がる日本茶
お久しぶりの三重のクマです。
先日、うちの農園に珍しいお客さんがありました。
イタリアの北部ピエモンテ州から、はるばる、日本茶の生産現場を見に来たのだそうです。
ピエモンテ州と言えば、スローフードの発祥の地。
いったい、どんな話をすればよいのやら・・・と、心配も杞憂。
イタリアで、日本茶を作れるか?が知りたい核心だったのでした。
今、イタリアでは、スペイン広場に日本茶カフェが開店したり、日本から生産者を呼んでのイベントがあったりと、ちょっとした日本茶ブームが起きているそうです。
(スペイン広場のカフェ 写真は、ALLAboutさんからお借りしました)
イタリアと言えば、エスプレッソに代表されるコーヒー文化の国ですが、最近では、日に何度も飲む飲み物としては重いという人が増えていて、反面として、日本茶の健康面での効能と美容の効果に注目が集まっているとのこと。
また、イタリア北部は、お米を食べる地方でもあります。
ふた昔前は、炒ったお米を、コーヒーに混ぜて淹れ、香ばしさを楽しんだのだとか。
それで、日本茶の玄米茶や、ほうじ茶には、なにか懐かしい感じがするのだそうです。
ですから、緑茶でも、高級茶より、火香の強いいわゆる下級茶の方がなじみ易いそうです。
調べてみると、幕末、明治のころは、日本茶は主要な輸出品だったのだとか。
そのころ、欧米では、緑茶はかなり好まれていて、特に、アメリカでは、紅茶よりも需要が大きかったのだそうです。その後、コーヒーに押されて、緑茶の需要は廃れますが、今また、大手スターバックスでも、抹茶飲料に力を入れたりと、アメリカでも緑茶が注目されて来ているそうです。紅茶の国イギリスでも、緑茶の需要が増えているという話も聞きます。ただ、飲み方は、緑茶にたっぷり砂糖とミルクを入れるなど、日本の飲み方とはひと味違った楽しみ方ですが(日本でも、ほうじ茶に黒砂糖を入れて、子供用飲料としていたらしいですが)。
話をする内、今回のお客さんの住むイタリア北部には、お茶の栽培に向いてそうな土地もあるらしいので、まずは自宅で、椿の栽培(お茶は椿科)から始めてみようと言って帰っていきました(玄米茶を沢山買っていってくれました)。自作のお茶が出来るようになるまで、いくつものハードルがありますが、ステップ毎にアドバイスをしていくことになりそうです。
日本のお茶、自分たちで作ったお茶が、海を渡って喜ばれる事を思って、嬉しくなってきました。
最後までお付き合いありがとうございます。ポチっとお願いしますね。
投稿者 parmalat : 2008年12月26日 Tweet
2008年12月26日
農業は段取りによって成果が決まる
農業も段取りによって成果が大きく左右されるというのが、最近の大きな気付きとなっている。
作物の生育具合にしても、いつどのタイミングで肥料や農薬をやればいいのかも、温度管理や栽培管理なども、みんなの経験や知識やデータが基に計画されていれば、前もって予測することができる。そうすれば、病虫害の発生や気温の変化などにももっと敏感になり、様々な状況にも対応できるのだと思った。
以下、それに関連した投稿を紹介します。
企業文化は「段取り力」から生まれる 農業経営者 2月号 (2009/02/01)より転載
毎日の整理整頓が社員の事業に対する実現達成精度「段取り力」を養う。経営者の段取り力はもっと重要だ。社員や提携先に信頼感、安心感を植え付ける。企業文化さえ創り出す。その力は経営者の志の高さに比例する。 先月号で「会社のルールは2つだけ。喧嘩両成敗ともう一つは整理整頓」と書いた。なぜ整理整頓を重要視するのか今回明かす。まず整理整頓には、昨日より今日を、今日より明日をきれいにする、というシンプルで美しい目的がある。しかも一定の時間内で行うという締切付き。その成果は誰の目からもはっきりと確認できる。つまり毎日整理整頓を成し遂げていくことは、段取り力と締切厳守力を進化させる最短の近道と言ってよい。
◆事業計画精度95%の秘訣
この2つの能力は生産、加工、出荷から、営業、財務活動まで、あらゆる業務で応用できる。たとえば和郷では前年に立てた翌年度の事業予算は95%の精度で遂行されている。しかも計画をたてているのは、役員でもなければ部長でもない。現場の課長だ。なぜ生鮮や冷凍野菜、環境事業といった不確定要素の極めて高い事業でこれだけの数字を達成できるのか。課長が日々の整理整頓から精度の高い段取り力の感覚を養ったからにほかならない。業績が低ければ叱られるのは当然だが、計画より売上・利益が高すぎても叱る。精度が低いことは、整理整頓ができていないのと同義だからである。課長が整理整頓力という身近な実践を通じて事業計画を達成することで、それを横で見ている新人に「自分にもできるかも」という自信を与えるメリットもある。
投稿者 takuya : 2008年12月26日 Tweet