2008年12月7日
2008年12月07日
今週は餅つき大会
今週は、農園で開催している自然体験学習教室の最終回。
今まで、お世話になった方々も呼んでみんなで餅つきを行います。
餅つきは、こういったイベント以外に、なかなか家庭では行われなくなってきましたが、昔は新しい年を迎える前に必要な行事だったようです。自然体験の本番の前に少し勉強しておきたいと思います。
そこで参考資料「こんなに面白い民俗学」(ナツメ社)から、
『正月餅の民俗的意味。「お正月にはなぜ餅を食べるのか」
正月は命の更新を行う時であり、そのための大切な食物が餅であった。
「現代人は一度命を授かったら生涯それが機能するものと思っているが、古くは、魂はたびたび補充しなければならないものであったようだ。いうなれば命の更新である。柳田國男は「食物と心臓」という著作の中で、餅は人の心臓、すなわち魂の象徴であると述べている。このように正月餅は新しい一年を生き抜くためのエネルギー、すなわち補充される魂としての意味を持っていたのである。 中略 日本人が正月に必ず餅を食べるのは、正月の神である歳神から新たな一年を無事に暮らすための魂を授かるという意味があった。~このように、正月は命の更新を行う時であり、そのための大切な食物が餅だったのである」
とある。
日本人にとって米は重要な食物であり、神事的な意味もある特別なものだったんだなということが分かります。そこから、作られる餅を食べるということが重要であり、邪気が現れる季節の変わり目にこれを食すことは、とても意味があったんですね。
それでは、今の時代に僕たちはどんな意味を持たせて餅をつけばいいのかなと思いました。
力を合わせて餅をつく、みんなでついて餅にする。
作った餅もみんなで食べるとおいしい。
今までも、こうやってみんなで作り上げてきた体験教室。
一年間を振り返って、仲間や学んできたことがいっぱい思い出せればいいと思っています。みんなに感謝という意味も込めて♪
投稿者 takuya : 2008年12月07日 Tweet
2008年12月07日
かぎろひの立つ見えて・・・農園近くの写真
■まるいちです。このところ寒~~~い日が続いています。風邪ひかないように気をつけましょう!!!
●今日は農園から撮った写真紹介です・・・かぎろひの立つ見えて
■東の 野にかぎろひの 立つ見えて
ひむかしの のにかぎろひの たつみえて
かへり見すれば 月傾ぶきぬ
かへりみすれば つきかたぶきぬ
柿本朝臣人麿
かきのもとのあそみひとまろ
巻1 48
■原文と読み
東 野炎 立所見而 反見爲者 月西渡
ひむかしの のにかぎろひの たつみえて かへりみすれば つきかたぶきぬ
■大意
東の野には曙の光のさしそめるのが見えて、西を振りかえると月が傾いてあわい光をたたえている。
この歌は「 軽皇子の安騎の野に宿りましし時、柿本朝臣人麻呂の作る歌 」という題詞のついた長歌1首、短歌4首の中の一首です。
持統6年(692年)初冬、軽皇子(後の文武天皇)は亡き父、草壁皇子を追慕して宇陀の阿騎野に狩をされた時、宮廷歌人柿本人麿が随行して詠まれたとされています。
この写真は、農園への入り口道路から撮った写真です。
農園の近くにはかぎろひの丘万葉公園という公園があって、この公園あたりで読まれたのが上記の歌です。
12月初めの朝7時過ぎ、かぎろひが漂っている辺りに芳野川があり、背後の山は伊那佐山です。
幻想的な姿に感動しました。
こんな情景を見て人々は、昔から自然の偉大さや不思議さ、美しさを感じていたのでしょうね。
かぎろひの【精霊】を見た!・・・なんか嬉しかったのでアップします。
ポチッと応援よろしくお願いします
ありがとうございます
投稿者 nara1958 : 2008年12月07日 Tweet