自然現象と農業の関係 |
メイン
2007年02月24日
新規定住者向け「百姓養成塾」
団塊世代、若者を問わず、新規就農、農村定住の先駆的な事例はないかと探していたところ
2月20日の日本農業新聞に、新規定住者向け「百姓養成塾」というのが載っていました。
「新規定住者向け「百姓養成塾」 村の仕組み教えます/和歌山・那智勝浦町(2月20日)」
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/myalbum0/photo.php?lid=90&cid=1
続きを読む前にポチっとよろしく!
上記より引用
和歌山県那智勝浦町の色川集落は、定住希望の若者に集落の仕組みを教える「百姓養成塾」を4月に開講する。地元高齢者が“先生”になって日常的な共同作業やしきたり、伝統文化を教える。同集落は都市部からのIターン(新規定住者)が全住民の3分の1を占めているが、新旧住民のつながりは薄かった。塾によって交流を深め、地域活性化を図る構えだ。
色川集落全9地区の代表者で構成する色川地域振興推進委員会は、1991年に設立。旧小学校舎を活用した宿泊施設「籠ふるさと塾」を拠点に、Iターン希望者の農村体験から家探し、定住まで支援を続けている。
また、以下でも定住促進の取組事例として紹介されています。
http://www.kinki.maff.go.jp/kinki/pubric/green/jireisyu/natikatuura.pdf
注目すべきは、
・高齢化率50%を超える過疎の村で、Iターン人工が、総数466人の内、144人、小学校の児童数だけだと8割以上。
・世帯数では50世帯を超える。
・更には、Iターン者が、区長(自治会長?)や各団体の責任者を務めているということ。
これらは、もともとIターンの核となった耕人舎(有機農業を目指した団体?)だけではなく、地域住民、行政ぐるみで、農村体験企画、定住のための家探しetc.に一体となって取り組んで来たことが成果として結び着いたということだと思います。
そんな、先進的な事例でも、今回の記事の「百姓養成講座」の意図する「村の仕組み教えます。」のように、新規定住者、希望者に対しては、集落の当事者としての意識をもってもらう、共認域に巻き込んで行くということが、常に必要とされるということではないでしょうか。
そうしないと、集落の協働作業に出てこなかったり、上手く溶け込めなかったりということになります。
特に、団塊世代は、そうだし、若い世代でも、個人(夫婦)単位で、新規就農、Iターン定住、ということになると、自分なりのライフスタイル、自己実現的発想になりがちです。でも、自己完結的なところに陥っては、結局、本人達も、地域としても、人口は増えても、活力再生につながらない。
やはり、地元出身者、Iターン者一体となって、地域、集落の課題が共有されて、役割が与えられること、そして、その場作り
が何よりも必要なのではないでしょうか。
投稿者 naganobu : 2007年02月24日 TweetList
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.new-agriculture.com/blog/2007/02/195.html/trackback