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2007年02月23日
自然現象と農業の関係
【種まき爺さんと婆さんの雪形】
今年の冬はホントに暖かかったですね。
農業をやっていると気候の変化にはかなり敏感になりますが、近年は全く予測できません。
もう少し、自然とうまく付き合っていくことができれば、農作物にも環境にも多大な損害を出さずにすむのになぁ~と思う、今日この頃です。
さてさて、
その答えは自然の摂理や先人の教えの中にあるでしょうか?
今回は、自然現象と農業の関係について時代を遡って追求してみようと思います。
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日本は地勢的、気象的に春夏秋冬がはっきりしています。つまり、周囲の自然環境の変化によって、季節の移り変わりを知ることができます。
また、日本は南北に細長く、地方によって気候や地理的条件も大きく異なるので、古くからそれぞれの地域によって、その土地特有の「自然の暦」があり、それに基づいて人びとは農業をしていました。
自然暦は、口伝されており記録として残されているものは少ないですが、
例えば、積雪の多い地域では、雪形という伝承があります。雪形とは、春先に雪が解けて一定の形が作られたものをいいます。昔の人は山に現れる雪形を目安に代掻き、田植え種植えなどの農作業の適期を判断していました。しかし、最近では農作業の機械化、農作物の品種改良、天気予報の発達などで農事暦としての雪形は意味を成さなくなっってしまいました。
雪形は全国に約300あり、形も、人形、動物形、農耕具形とさまざまである。
月と作物
○お月さまの光があたると作物の出来が悪い。
○作物はヨイ月(十五日前の月)に播けばよい。ただしエンドウ豆はヨイ月に播いてはいけない。ヨイ月に播くには笠を破る。〔東京都西多摩郡〕
その他、三日月の傾きによって、不特定作物の作況を卜う伝承も記録されています。基本的には、穀物と同様に三日月がたつと作柄がよいとしています。いずれも、雨の降り方と密接な関係があります。
その他にも、植物の開花や、野鳥の活動などを季節のメドに、農作業の準備をしました。
学術百科事典『農漁業と自然の暦』参照
というように昔は、景色の変化から季節の移り変りを示す『原始的な自然暦』が人々の生活指針であり、貴重なデータとして使われていました。
しかしながら、それら広く先人の教えとされる指針は、今やほとんど耳にすることも使うこともなくなってきています。それは、自然の摂理を無視した社会を意味するのでしょうか?
現代では、生存圧力を克服することができましたが、新たな危機(農業の永続性の問題、環境問題、食品や自給率の問題、社会システムや規範の問題など)も顕在化してきています。農業の場においてもそれらに応えるべく、さらに追求を深めていきたいと思います。
by しばた
参照サイト
こよみのページ
日本の暦
投稿者 takuya : 2007年02月23日 TweetList
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コメント
投稿者 コータロー : 2007年5月2日 21:23
確かに!
コナガの食害に遭ったスティックブロッコリーのハウスは、なんとも言えない匂いが漂ってました。
単に食痕から出る樹液の匂いかとも思ってましたが、それ自体が天敵を呼ぶサインなんですね!
うーん、深い・・・
投稿者 こまつ : 2007年5月7日 20:53
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植物の害虫防御システム、興味深く読ませてもらいました。
植物というと、動物と違って動き回ることができず、「なされるがまま」というイメージを持ってしまいがちですが、このようなシステムが備わっているなら、植物に対するイメージがかなり変わってきます。
「なされるがまま」というイメージでは、農薬や
肥料を使ってガチガチに防御して育てなければ!となってしまいますが、植物自身が危機適応力をそもそも持っているなら、その能力を使わせるようにするにはどうすればいいか、と考え方が根本的に変るのではと思います。
農業というのは、改めて奥が深いなと思いました。
自然科学を総動員する必要がありますね。