シリーズ「自給期待に応える食と医と健康」② ~間違いだらけの食と医~ |
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2013年10月31日
農を身近に★あぐり通信vol.11:卵でオンリーワン!“日本一”93万人が殺到する「卵の直売所」
熊本県北部ののどかな農村地帯に、早朝から車や観光バスが押し寄せる場所があります。
お目当ては、一箱に3キロも入った「朝取りたまご」。
一箱1200円もする生卵が飛ぶように売れて行くのだそう…週末ともなると、その数なんと1日1000箱 !
実はこのコッコファームは、日本一の卵の直売所なんです。
鶏を飼育し生卵を売るだけでなく、鶏肉や卵を使った様々な加工食品を販売しています。卵サンドイッチやオムライスに厚焼き卵、スイーツなどなど…まさに“卵尽くしのビジネス”で年商27億円
率いるのは会長の松岡義博さん。20歳で養鶏業を立ち上げ、夫婦二人での行商から始めたという苦労人。厳しい競争にさらされてきた養鶏ビジネスで成功しただけでなく、地元の農業のために超ユニーク戦略を次々と打ち出す松岡さん。
地方の未来を拓く、驚きの卵ビジネス☆
なぜ、そんなにも人が集まるのか?
どんな魅力があるのかを探ってみようと思います
【卵でオンリーワン!“日本一”の卵の直売所】
2013年10月17日 放送された「カンブリア宮殿」のバックナンバーより
「産みたての、新鮮でおいしい卵を直接お客に届けたい」
この一心で、産卵から最速で店頭に出すために、自社で洗浄、殺菌、冷却、選別までを行うシステムを作り上げた。
さらに卵だけでなく、鶏肉を使った料理なども考案。メニューはどれもコッコファームの従業員たちが考え出しているもの。
“価格の優等生”と言われ、物価上昇とは無縁であり続けた卵。
50年前には320万戸あった養鶏農家は、淘汰され今では2800戸にまで減少。そんな中でコッコファームは、なぜ卵一筋でこれほどの客を集められているのか?そこには、創業者・松岡義博の強い思いがあった。
●波乱万丈人生…一代で大繁盛店を築いた男
貧しい農家の長男として生まれた松岡。一旦は農業を継ぐがあまりに過酷な労働に音を上げ、18歳で上京。1年間で、11もの職を転々とした。だが働いていた自動車工場で手に大怪我を負い、入院する羽目に。その時思ったのが、「むかし実家で食べた、産みたての卵を売る養鶏業をやりたい」。これが人生の転機となった。
20歳の松岡は貯金をはたいて鶏を買い、ゼロから養鶏を始めた。だが卵を売る場所がない。そこで夫婦2人で行商…。卵を置いてくれる店があると、売り場の脇でガリ版刷りの手作りのチラシを配った。
「私が作りました。どうぞ私の養鶏場に買いに来て下さい」。
すると徐々に客が増え、行列ができるまでに。
以来40年以上、松岡は独自のアイデアで客を呼び込み、卵を売り続けて来た。
割れた卵は格安で売り、季節ごとのイベントも開催。さらには新メニューもスタッフで日々開発…強い思いと地道な努力とで、日本一の直売所をつくり上げた。
●ノウハウを全国に…農家を幸せにする「新・道の駅構想」
コッコファームの直売所には、地元の農家の野菜や果物などが所狭しと並んでいる。契約生産者数は200軒に上る。
さらにホームページを見ると、そんな地元農家をわざわざ紹介するコーナーまで…。
松岡には、農業の未来を切り開くカギは、農家自身の手による直売システムにあるとの思いがある。
松岡はその未来図を実現すべく、動き出した…。
(引用元)
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【様々な趣向をこらす、観光農園「たまご庵」】
熊本県の観光情報サイト「くまの素」より
●たまごだけではもったいない
もう一つのメイン商品は鶏肉。コッコファームはたまご屋さんでもあり、同時に鶏肉屋さんでもあります。
朝6時から鶏をさばき、捨てる所なく、さばきたてを買って帰れます。内臓の希少な部位、キンカン、石割、ユランカンなど新鮮だから手に入るというので、これを目当てに来るお客さんも。
●たまご&鶏肉関連商品は数知れず・・・。
「たまご庵」の加工食品は、自社のたまごと鶏肉を使った商品が目移りするほど並びます。たまご焼きは目の前で焼いてもらったものが買えます。
菓子工房では、たまごをふんだんに使ったスイーツが目の前の厨房で手作りされているのを見ながら選べます。
肉料理も「紅うどりの蒸し焼き」のほかに、定番の炭火焼や唐揚げ、今話題の塩麹を使った「塩こうじからあげ」も人気です。それぞれに試食が出ており、食べて味を確認して買えるのがお客さんも楽しみのようです。
「たまご庵」では、商品を作った思いをお客さんに伝えるために、接客専門の販売員が常時3人店内に配置されています。
品物だけでなく、サービスにもこだわっているようです。
●青々とした新鮮野菜がずらりと並びます。
菊池市を中心に、周辺の地域の230人の生産者さんが自慢の野菜や果物、弁当、総菜を持ち寄り並べられます。
どれもみずみずしく新鮮で、あれもこれも買いたいと、買い物かごはあっという間にいっぱいに。こちらも試食し味を確かめながら買うことができ、特に果物は旬の時期になると何軒もの農家さんが自ら売り場に出て、試食をすすめながら説明しています。
生産者さんとの触れ合いも、お客さんにとっては商品選びの決め手になるようです。
全国にある直売所は、直売店に卸してしまうとまた、農作業に戻られる方も多いと思います。自ら物産館に出てくるという体制が出来ているのも、魅力のひとつなのでしょうか。
●全国でも珍しいバナナ館
「たまご庵」の見どころの一つ、バナナ館。1つの房が子どもの背丈くらいに成長する『イスラエルバナナ』が生い茂り、年中順に収穫しています。
コッコファームの鶏の発酵鶏糞が主な肥料。
無農薬栽培のバナナはめったに食べられません…。1房ごとのオーナー制度もあり、自分だけのバナナの味を楽しみたいと、人気上昇中です。
このバナナを使ったバナナ酢やドレッシングなどのオリジナル商品も物産館で販売しています。
(引用元)
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いかがでしたか ?
単なる卵の直売所ではなく、地域に愛され、全国に愛される直売所の成功例ではないかと思います。
それも、
都市と農村の交流
農業の未来
地域の未来
環境の未来
という4本の柱を明確にし、なおかつ実現していることがここまで有名にしたのだと思います。
直売所に求められる、生産物を与えるという仕事のほかにも、農業者を育てる場であったり、
地域の勉強の場であったり、子ども達の遊び場・学び場であったり・・・・
今後にも期待が出来そうですね ☆
投稿者 y-sanami : 2013年10月31日 TweetList
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