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2013年10月31日

シリーズ「自給期待に応える食と医と健康」② ~間違いだらけの食と医~

前回のプロローグでは、人々の「食と医と健康」に対する意識の高まりの背景を明らかにしました。
人々の311以降のお上や医者に対する不信感、或いはその後の「食」や「医」に対する意識の高まりは、既存の常識に頼らず自らが「健康」について考える、或いは、「健康」を維持する為の食品や料理に関する情報を自らが掴み・選ぶといった「自給期待」の意識の高まりとも言えます。
そこで第2回目は、現代の食と医の実態を明らかにしていきます。

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1.医療信仰が病気をつくりだしている
①医療費とともに増え続ける病気
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画像はこちらよりお借りしました
平均寿命は緩やかに延びているものの、医療費は昭和30年に比べ187倍、大きく上昇しはじめた昭和48年(1970年代)からくらべても10倍以上の伸び率になっています。さらに対国民所得比で見てみると、昭和30年で3.5%、昭和50年で5%、平成23年で9%となっており、年々医療費が伸び続けていることが見て取れます。(参考リンク)
特に1970年ごろからの医療費の急上昇については、1972年に労働安全衛生法が制定され、労働者の健康診断が義務化されたことが大きな要因と考えられます。丁度その頃アメリカから、コンピュータによる一日検診が導入されたことで、短時間に多くの診断を実施できるようになったことも背景として挙げられます(参考リンク)
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推計患者数の推移(画像はこちらよりお借りしました)
その後、70年以降から特に高血圧は急激に上昇。その他、脳血管疾患、悪性新生物(がん)、糖尿病などは現在まで緩やかに発症数が増え続けています。
この間、認可された薬の総数は、約0.7万→1.3万とほぼ倍に増え、その他医療技術も格段に進歩していますが、医療の進歩とともに発症数も増え続けているのが実態だといえます。(参考リンク)
医療が進歩しているのに病気が減らないのは何故でしょうか?
その理由は大きく2つ考えられます。
その一つは、利権確保に走る、医者と製薬会社の関係です。
もう一つは、実は薬には治癒効果がなく、むしろ弊害のほうが大きいことです。

②現代医療の実態
以下、るいネットからの引用です。
『メタボの罠~「病人」にされる健康な人々』の要約~国民の半数を薬漬けにしようとする産学官による悪質なトリック


そして本書が指摘するのは、この特定健診の裏の顔は、受診や薬物依存への誘導であるということです。筆者によると、日本におけるメタボリック症候群の基準値はあまりにも厳しくしかも根拠が明白でない。よって多くの健康な人たちがむりやりこの範疇に入れられ、薬物投与などに誘導される。これでコレステロール低下薬などがよく売れ製薬会社は大儲け、そして大学教授へ寄付金などの名目で金を渡し製薬会社に有利な研究を行わせる/捏造させる。
>傍証をあげておきましょう。メタボリック症候群の提唱者は、日本肥満学会・日本動脈硬化学会の理事長を務めた松澤佑次氏ですが、彼が勤務していた大阪大学医学部第二内科には2000~05年までの六年間に製薬会社からの奨学寄付金が8億3808万円ありました。そのトップは、最も売り上げの多いコレステロール低下薬(メバロチン)を製造・販売していた三共の1億1600万円。そして厚生労働省のキャリア官僚を天下りとして受け入れる見返りに、製薬会社に有利な政策を行わせる。製薬企業の集合体である日本製薬団体連合の代々の理事長ポストは、厚生労働省キャリアの天下り先なのですね。またタミフル問題では、厚生労働省で医薬品の許可を担当していた元課長が製薬会社へ天下っていました。また「厚生労働科学研究費補助金」によって、厚生労働省が医学研究者の首根っこを押さえている状況もあるようです。がしゃん

死因の第一位は「医師による治療」!?~薬の発明はこの世の最大の悲劇である~

■死因の第一位は「医師による治療」
食事とライフスタイルを徹底的に変えさせることによって、様々な退行性疾患の改善に劇的成功を収め、今日アメリカのメディアで注目されているジョエル・ファーマン医学博士は、次のように述べています。
「薬の発明はこの世の最大の悲劇である。医者のしていることは、そのそも病気を引き起こしてしまったライフスタイルに対して、継続の許可を与えているようなものだ」
言葉を換えれば、「さあ、これが高血圧症を隠してくれますから、これまでしてきたことを続けていても大丈夫ですよ」と言っているのも同然なのです。「但し、心臓発作で亡くなるまでは」という言葉を付け加えてあげたら、もっと親切です。
薬は
・自然の警告システムを働かなくし
・危険な行為(病気の根本原因である誤った生活習慣)を続けるように
仕向けてしまうものです。
人々が完全に健康になり、病気が減っていくのであれば話は別ですが、医学がいくら発達し、様々な薬が開発されても、病人は増え、医療費は天文学的にかさんでいく一方です。
実のところ、アメリカの最新の統計によると、医師の治療に起因する死亡者数は、
・少なく見積もっても年間783,936人にのぼり、
・心臓病死 699,697人(2,001年)
・ガン死  553,251人(2,001年)
を抜いて死因第一位に浮上しているといいます。ちなみにアメリカの医学部の学生たちが薬理学の授業で最初に教えられることは、「すべての薬は有毒である」という教えです。

☆1万種類もの薬が認可され人々が薬漬けになっている背景には、利権を確保したい医者と製薬会社との癒着があるようです。健康診断の基準値も、彼らの都合で決められており、健康な人も病気と認定され薬が処方されてしまっています。
また、一昔前まで「病気になったら薬を飲め」という薬信仰がありましたが、新薬がいくら開発されても病気が治まらない現状を見れば、薬には症状を抑える効果があっても治癒する効果がないことは明らかです。
それどころか、薬によって本来人に備わっている自己治癒力を抑えてしまう他、副作用による弊害が大きいことも見えてきました。

以上が現代医療の実態です。
2.間違いだらけの食生活
続いて、食の実態はどうなっているのかを検証していきます。
①進む食の外部化
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画像はこちらからお借りしました
上記のグラフから見て取れるように、昭和38年から現在において、外食・調理食品の割合が高まっています。平成10年ごろから外食産業は横ばいですが、調理食品(中食産業)は成長を続けています。
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画像はこちらからお借りしました
この背景には戦後、農村から都市部への労働者流入が進み、調理にかける時間が減ったことや、婚姻率の低下・高齢化による単身世帯の増加によって、利便性を求める動きが高まったことが挙げられます。
②増え続ける食品添加物
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画像はこちらよりお借りしました
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画像はこちらからお借りしました
上記の食生活の変化に対応するように、食品添加物の使用も増えてきました。食品を市場に流通させる上では、簡単に風味を高める甘味料や調味料、保存性を高める保存料や酸化防止剤は欠かせないものとなっています。
食品添加物の国内市場規模は2011年で1兆円を超え、年間の生産量は330トン。加えて、海外から年間60万トンの食品添加物を輸入しており、知らぬまに大量の食品添加物を摂取しているのが実態のようです。(参考リンク)
③恐るべき食品添加物
では日常的にどのように摂取しているのか、どんな弊害があるのかを紹介します。
「食品の裏側―みんな大好きな食品添加物」 安部司著
より引用します。


痛烈な内部告発書である。食品添加物の専門商社の敏腕セールスマンだった著者が、食品メーカーの“手口”を次々に暴露していく。
例えばミートボール。安くて、おいしいミートボールは子供の人気メニュー。温めるだけで食べられるのでお母さんも大助かりだ。
だが、製造現場を見てきた著者はこう描写する。「形はドロドロ。水っぽいし、味もなく、そのままではとても食べられるシロモノではありません」という牛のクズ肉を、安い廃鶏のミンチ肉と組織状大豆たんぱくで増量し、20~30種類の食品添加物を加える。ミートボールの正体は「もはや添加物のかたまりと言ってもいい」得体の知れない食べ物だった。
このミートボールの製造原価は1パック20~30円。添加物セールスマン時代の著者は、廃棄の運命にあるクズ肉に商品価値を与え、食品メーカーも大儲けでき、消費者も「安くておいしい」と喜んでくれる、と誇りを持って添加物を売ってきた。
中略
著者が何より懸念するのは、添加物依存による「食文化の破壊」である。「お母さんのおにぎりより、コンビニのおにぎりの方がおいしい」という子供が増えている。小さい頃から食品添加物を食べ続けると、舌がその味を「おいしい」と感じてしまうのだ。

☆食品添加物の弊害は、添加物自体の危険性に留まりません。
通常では使用しない、クズ同然の原料を食品添加物で誤魔化せば、安価に製品化できるため利益追求型の企業はどんどん製品化し、市場流通を拡大させていきました。
このような加工食品は、もとはクズ肉や古くなった原料ですから、生鮮食品に比べると栄養も少なく、本来の食が持つ栄養や効能はほとんど得られないと考えられます。
☆また本来、人の味覚は体に必要な食べ物を判別する機能を持っていますが、それも食品添加物によって狂わされてしまっています。大して必要でないものを、「美味しく」食べてしまっているのは、最も懸念すべき点ではないでしょうか。
3.本来の医と食のあり方とは
 
以上紹介した、医と食の実態に共通する点は、病気を治す・食のあり方を追求するといった人々の期待とは離れ、市場社会において利権を確保するための活動になってしまっていることです。
その一方で、人々の意識潮流を見てみると、

’70年頃、先進国ではほぼ豊かさが実現され、飢餓の圧力が消滅した。すると、たちまち私権圧力が衰弱してゆく。そうなると、これまで、私権の強制圧力によって追い立てた上で利便性や快美性を囃し立て、過剰刺激によって水膨れさせてきた物的欠乏は、衰弱してゆかざるを得ない。
中略
まず最初に生起したのは、本能回帰の潮流である。それは、’70年代以降のヒッピーや環境運動を含む自然志向に始まり、’90年代の健康志向、’02年以降の節約志向(「もったいない」)と、どんどん広がってきたが、ついに’11年、原発災害を契機として、「食抑」意識が生起した。食抑意識とは、「万病の元は食べ過ぎに有り。一日2食で充分。(理想は1食)」という認識で、広範に広がる気配を見せている。
これらの潮流は、一見本能の抑止とも見えるが、そうではない。それは、過剰刺激に対する本能の拒否反応であり、健全な本能回帰の潮流である。この本能回帰の潮流が、市場を縮小させた主役であることは言うまでもない。
るいネット  3.市場の縮小と根源回帰の大潮流

というように、人々の意識は私権追求から本源回帰への潮流へと変化し、さらに、3.11を契機として医者やお上に対する不信感が高まり、お上に頼らず自分達で答えを出していく「自給期待」が高まってきています。
そして現在、
■食べなければ死なない①
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=259355
■発熱しても薬は飲むな「世界には2人の名医がいる。それは食欲不振と発熱だ①」
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=262068
に挙げられるように、既存の医学・栄養学の常識を打ち破る認識も出始めてきています。
既存の常識に捉われず、事実に立脚して追及する姿勢が今後さらに求められています。
当ブログでも、自給期待に応えるべく、「本来の食と医と健康」を追求していきます。
今回は以上です。
次回は、
●味覚と健康はどう繋がっている?
です。味覚と健康の秘密に迫ります!お楽しみに。

投稿者 sugi70 : 2013年10月31日 List   

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