2013年10月3日

2013年10月03日

農を身近に★あぐり通信vol.10:現代に『農業全書』を受け継ぐ

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みなさん「農業全書」ってご存知でしょうか?
「農業全書」とは、江戸時代前期に著された日本初の農書です。
日本は瑞穂の国と言われ、大昔から農業国として成立していたので、農民は特別な技術がなくてもある程度の収穫はある程度の収穫はありました。
けれども、農民の技術や工夫は個別に親から子へと伝承されるだけで、江戸時代前期にいたっても、農業技術の高度化や普遍化、蓄積や共有化は、全国の農民間では全くなされていませんでした。
加えて、
人工が拡大し、生産がそのスピードに追いつかず、
また突然の自然災害や飢餓に備えられる体制が整っていませんでした。
そこで、生まれたのが農業全書です。
農業技術の蓄積と、生産性の向上のために書かれました。
この「農業全書」の考え方を300年の時を経て、現代に受け継いで広めている人達が居ます。
農学博士であり百姓である宇根豊氏と、農民であり作家である山下惣一氏です。
この2人は1990年代から「NPO法人農と自然の研究所」を立ち上げ
脱市場の農業活動を、九州を拠点にして行なってきました。
今回のコラムでは、「農と自然の研究所」の代表理事でもあった宇根豊氏が
現代の言葉で語る「農業全書の視点」をご紹介したいと思います♪

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投稿者 y-sanami : 2013年10月03日