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2010年01月08日

【「新しい農のかたち」の実現に向けた政策提言】(4)農村の新パラダイム論

皆さん、明けましておめでとうございます。
このシリーズも4回目になりました。
今日は、農業の施策、制度を考えて行く上での根本のパラダイム転換についてです。
では、まず、参考投稿をるいネットから引用します。
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農村の新パラダイム論
厳選○サイトの<環境・農業>の中にある
『九州のムラ』リンク 
というサイトから発行されている雑誌の中に、面白いコラムがあったので紹介します。
---------------------------------
「これからのムラを考えるための新パラダイム」
「これまで農山村では、過疎化対策としてさまざまな地域活性化事業や『村おこし』活動が展開され、膨大な補助金が投入されてきました。そして、これらの事業や活動では、過疎からの脱却や若者定住といった地域の人口増加が目標とされてきました。ところが日本全体の人口が減少している中、農山村で人口を増やすことはほぼ絶望的。ではムラの解体・消滅といった悲観的なシナリオしか描けないのかというと、そんなことはありません。そこでポイントになるのが、人口増加=地域発展といった従来の『人口増加型パラダイム』ではなく、人口が減少することなどを前提にして、少ない人口でも地域の人々が生き生きと暮らせるシステムを形成することなんです。」
「現在の農山村は、単に産業構造や交通の利便性などの不利益地帯だから厳しい環境にあるのではなく、従来の人口増加時代にできた制度やシステム、さらに人々の意識が、現在の農山村社会を維持していく上で、適応しなくなっている事が問題なのだ。そこで必要なのは、人口増加型パラダイムとは違った視点から農山村を見ること。そうすれば、必ずしも悲観的な未来しか描けないわけではない。」
「現代の農村はもはや農業中心ではなく、他産業の依存度も高くなっています。・・・農業の担い手も、統計上は見えてこない非農家出身者の嫁も大きなウエイトを占めています。これからは、従来の農業経済論や産業論からだけでムラを見るのではなく、現代の農村に住む人々の生活や暮らしから農業・農村の在り方を考察していくという『生活農業論』が大切です。」
「ムラが元気であればそのムラは生き残れる。つまりムラを構成する家族を、更に個人をどうやって元気にできるかが、大きな鍵なんです。」
「九州のムラ」<特集A ムラの行方>のコラムより一部抜粋。
---------------------------------この新パラダイムの根拠としは、歴史的に見て人口の爆発的増加という現象が20世紀以降の特異な現象である事、そしてそういう現象が100年も続けば、人々の中に人口増加が当たり前という社会認識が生まれ、人口増加のパラダイムが出来上がったに過ぎないという点でした。
そして現状、どこをどう見ても今後人口が増加しつづけるという現実はない。さらに、現状を正しく認識し、集落が抱えている問題をどう解決していくかを浮き彫りにして、現在のムラの在り方を追求するという、この歴史的事実と現実の現象を基盤に考えていくスタンスにとても可能性を感じました。
つまりもう既存のパラダイムではどうにもならない事、そして現実を見つめる中からしか答えは出てこないことに気付いて、実際に動き始めている農村がある。何だか心強さを感じました。
確かに新たな就農者を増やす事や、新たな農の形を考える事も必要かもしれない。そしてもう一方で、こうやって根底のパラダイムから切開していくことって大切なんじゃないかと思います。

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元々、農は、市場経済の中での産業ではなく、人間生活の営みそのものでした。
そこには、現在、農の多面的価値、(社会的価値)と称されるものが含まれていました。
例えば、
環境、コミュニティ、雇用、教育、医療、健康福祉、そして食糧生産
しかし、私権時代、特に市場拡大期においては、農の一面だけを取り上げ、食糧生産業という産業として扱い、市場原理の中で、なんとか継続してもらうための政策、あるいは、農家の目先の利益要求に応える政策しか打ち出して来ず、農に携わる者の活力、地域の活力再生(多面的価値の実現)という視点とは、かけ離れたものでした。別の見方をすれば、お金が活力源という旧いパラダイム上の施策でした。
 例えば、米の減反政策。生産過剰で価格下落を防ぐために、生産を制限する。その代わりに助成金を出す。市場原理だけで考えればそうなってしまいますが、水田農法が、日本の自然環境にマッチし、極めて持続性、循環性、生産性の高い生産様式で、その水田の維持活用が、治水や景観維持、教育や医療、雇用の場としても重要であるなら(共認が成立するなら)、全面作付けという方向での施策は、幾らでも考えられます。
 
 また、引用した投稿が書かれた’02とは、状況が変わり、市場縮小、下手をすれば破局の危機が明白となって、市場の中心であった都市を離れ、今、地方、農村へ人は向かい始めています。その中で、特に、若者は、収入(お金)よりもやりがい(社会的価値)を求めています。これは、農にとって追い風であることは間違いありません。
 文字通りのやりがい=社会的価値の実現を支援する方向での政策、制度の立案という、今までとは、全く異なる方向性(パラダイム転換)が求められています。

投稿者 naganobu : 2010年01月08日 List   

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コメント

梅雨葵って、初めて聞きました。
でも、これぞまさしく「自然の摂理」だと思いました。
湿度や温度や気圧や、その他諸々の状況を体で感じ取って花を咲かせているんですね。
自然って、すごい!

投稿者 鯉太郎 : 2011年7月6日 11:58

鯉太郎 さん、コメントありがとうございます。
自分が感動したもので、周りのみんなにも言いふらしたし、発信する気にもなれました。
こんな気付きを増やしたいですね。

投稿者 マサクニ : 2011年7月6日 19:58

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