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2008年07月17日

米国農務省穀物等需給報告(2008年7月11日発表のポイント)

世界の穀物需給及び価格動向に関する米国農務省報告の資料です。
・生産は追いついているのか?
・値上がりはどの程度なのか?
状況把握の一資料となれば、と思っている正国です。

平成2 0 年7 月1 4 日
大臣官房食料安全保障課
米国農務省穀物等需給報告(2008年7月11日発表のポイント)
米国農務省は、7月11日(現地時間)に2008/09年度3回目(大豆については2回目)の世界
及び主要国の穀物・大豆の需給見通しを発表した。その概要は以下のとおり。
2008/09年度の穀物の生産量は消費量を上回り、大豆の生産量は消費量を下回る
見込み

1.世界の穀物需給の概要(見込み)
① 生産量:21億6,497万t(対前年度比2.4%増)
② 消費量:21億6,158万t(対前年度比2.4%増)
③ 期末在庫量: 3億4,820万t(対前年度比1.0%増)
期末在庫率:16.1%(0.2ポイント減)
【主な品目別の動向】
● 小麦
① 生産量:6億6,424万t(対前年度比8.8%増)…EU27、オーストラリア、米国等
で増加
② 消費量:6億4,723万t(対前年度比4.1%増)…EU27、米国等で増加
③ 期末在庫量:1億3,306万t(対前年度比14.7%増)
期末在庫率:20.6%(1.9ポイント増)
④ 前月からの主な変更点:大きな修正なし
● とうもろこし
① 生産量:7億7,529万t(対前年度比1.7%減)…米国等で減少
② 消費量:7億9,461万t(対前年度比2.7%増)…中国、ブラジルで飼料用需要、
米国でエタノール用需要の増加
③ 期末在庫量:1億531万t(対前年度比15.5%減)
期末在庫率:13.3%(2.8ポイント減)
④ 前月からの主な変更点:米国の期末在庫量の上方修正
● 米(精米)
① 生産量:4億3,170万t(対前年度比0.9%増)…インドネシア、中国等で増加
② 消費量:4億2,825万t(対前年度比0.7%増)…インド等で増加
③ 期末在庫量: 8,197万t(対前年度比4.4%増)
期末在庫率:19.1%(0.6ポイント増)
④ 前月からの主な変更点:大きな修正なし
2.世界の大豆需給の概要(見込み)
① 生産量:2億3,780万t(対前年度比8.7%増)…米国、ブラジル、中国等で増加
② 消費量:2億3,787万t(対前年度比2.4%増)…中国等で搾油需要の増加
③ 期末在庫量: 4,887万t(対前年度比0.1%増)
期末在庫率:20.5%(0.5ポイント減)
④ 前月からの主な変更点:米国の生産量の下方修正
担当:大臣官房食料安全保障課森廣松原(内線3805)

次は、穀物の価格動向に関する情報の抜粋です。
その前にポチットお願いします。

世界の穀物の価格動向(2008年)
(穀物価格は、シカゴ商品取引所における7月第1週末の期近価格である。)
小麦:8.73ドル/bu(前年同時期の価格:6.01ドル/bu)
2008年は、米国の2008年産冬小麦作付面積の増加が市場見込みを下回ったことや、高タンパ
ク小麦を中心とした需給の引き締まり等により値を上げ、2月27日に12.8ドル/buと史上最高値を
更新した。その後、世界の生産量の大幅増加見込みの中、米国の冬小麦の収穫が始まったことか
ら値を下げた。6月以降、米国中西部における豪雨や洪水の影響による大豆価格やとうもろこし価
格の上昇につられて値を上げ、現在8ドル/bu半ばで推移。
とうもろこし:7.46ドル/bu(前年同時期の価格:3.35ドル/bu)
2008年は、米国の輸出需要の拡大や1月の需給報告による単収、期末在庫量の引き下げ、大
豆価格の上昇やドル安などの影響や3月末の米国農務省の農家作付意向面積報告による作付
面積減少見込み、米国中西部の降雨による作付の遅れに加えて、6月以降、米国中西部における
豪雨や洪水の影響による作柄悪化の懸念などから値を上げ、6月27日に7.5ドル/buと史上最高
値を更新した後、現在も7ドル/bu半ばで推移。
大豆:16.58ドル/bu(前年同時期の価格:8.65ドル/bu)
2008年は、とうもろこし、小麦の価格上昇による2008年産作付減少への懸念、2月中頃以降、中
国で寒波による菜種の減産懸念が生じ、代替としての大豆油需要の増加が見込まれることなどか
ら値を上げた後、3月末の米国農務省の農家作付意向面積報告による作付面積増加見込みを受
けて値を下げた。その後、アルゼンチンの農業者ストや、6月以降、米国中西部における豪雨や洪
水の影響による作柄悪化の懸念などから値を上げ、7月3日に16.6ドル/buと史上最高値を更新し
た。
米:849ドル/トン(前年同時期の価格:341ドル/トン)
2007年6月からはフィリピン等東アジアでの需要増加に加え、イラク向け輸出の増加などによる
世界的な需給の引き締まりを背景に値を上げ、10月以降ベトナム、インド、中国などの輸出規制の
影響などから、世界的な需給の逼迫が強まり急騰し、2008年5月21日に1,038ドル/トンと史上最高
値を更新した後、ベトナムが6月中旬から輸出を再開したことを受けて値を下げ、現在は850ドル/
トン前後で推移。

投稿者 totokaka : 2008年07月17日 List   

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コメント

元気のいい農業者の言葉はイイですよね。
戦後の日本の農業者は、一方では稼ぐ軸足を農業以外の仕事に移し、農業のやり方については頭をほとんど使わずにJAに依存しきってしまった。これが敗北の一因をなしています。
みんなが当事者として日本の農業を考えいけばまだまだ可能性はたくさんあるのではないかと思います。
今年も一緒にがんばっていきましょう!

投稿者 雅無乱 : 2009年1月2日 00:45

雅無乱さん、コメント有難うございます。
農業は安全保障上、他の生産とは区別される必要はありますが、それは一部分であって、事業としての取組みの大半は、他産業と共通するものだと思います。
先ずは、農業者自身の意識改革が必要ですね。

投稿者 sbaba : 2009年1月5日 23:30

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