2008年7月19日
2008年07月19日
食べるってどういう事?(2)シェーンハイマーの実験
めちゃめちゃ暑くなってきましたねぇ~(>_<)、気象庁からも↓の警戒情報が出ています!・・・一年で一番暑い時期に、追い打ちをかけるような暑さになりそうですね・・・本当に身体に気をつけましょうね\(◎o◎)/! 高温に関する異常天候早期警戒情報(近畿地方)
平成20年7月15日14時30分 大阪管区気象台 発表
要早期警戒
警戒期間 7月21日頃からの約1週間
対象地域 近畿地方
警戒事項 かなりの高温(7日平均地域平年差+1.6℃以上)
確率 30%以上
7月21日頃からの1週間は、気温が平年よりかなり高くなる確率が30%以上となっています。
健康管理や農作物の管理等に注意して下さい。また、今後の気象情報に注意して下さい。
なお、本情報は7月20日から7月29日までを検討の対象としています。
と言う事で、「■自著を語る■福岡伸一「生物と無生物のあいだ」=【食べるってどういう事?】
」の2回目です(^o^)丿。【食】や【栄養補給】【生きる】【自然の摂理】、に関連する事でかなりの気付きです・・・まだまだ勉強ですね!!!
私達はついつい【生命】を環境や他の個体や物質と切り離して考えてしまいがちで、また、まず個や個体ありき、と言う思想をしてしまっているように思います。原子や分子レベル、物質のレベルで全てが繋がっている、と言うのが事実なんでしょうね。
だから、【食べる】と言う事も【栄養を摂取する】と言う発想だけでは事実は見えてこないように思います。
・・・・まだまだ追求課題ですね!!!
■シェーンハイマーの実験http://www6.plala.or.jp/yamaski/school/schoenheimer.htm
ドイツ生まれの亡命ユダヤ人生化学者シェーンハイマーは、コロンビア大学で重窒素でマークしたアミノ酸をねずみに与え、ねずみの身体のどの部分に吸収されるかを調べました。
重窒素というのは窒素原子のうち、普通よりも少し重い窒素原子のことです。アミノ酸は窒素、水素、炭素、酸素の化合物で、アミノ酸がたくさん結合したものが蛋白質です。
シェーンハイマーはねずみに3日間、マークつきのアミノ酸を与え、ねずみの身体のどの部分に重窒素が吸収されるかを調べました。その結果は、驚くべきものでした。
まず、投与量の27.4%が尿中に排泄され、糞中に2.2%が排泄されました。
残りの大部分、すなわち56.5%が身体の蛋白質に取り込まれました。
ねずみのしっぽから目の中まで、身体のありとあらゆる部位に取り込まれましたが、特に取り込み率が高かったのは、
腸壁、
腎臓、
脾臓、
肝臓、
血液、
の順で、最も多く取り込まれると考えていた筋肉の取り込みはわずかでした。
この実験からわかったことは、私たちの身体は毎日何百万個もの細胞が死に、何百万個もの細胞が生まれ変わっていて、それが新陳代謝だと教わってきましたが、実は違うらしいということです。
毎日何百万個よりももっと多くの細胞が生きたままで、物凄い速さで分子のレベルで生まれ変わっていることです。
「生物と無生物のあいだ」福岡伸一著 講談社現代新書は、生命とは何かを教える本ですが、生命とは、死によって破壊がくる前に、自分自身を先に破壊し自己再生することによって、成長したり若返ったりしているらしいのです。
シェーンハイマーの実験では、食餌で取り込まれた重窒素はしばらく体内に滞在したあとすべて体外に排出されてしましました。私たちは環境の中に住んでいますが、環境が私たちの体の中を通り抜けているのです。
シェーンハイマーは、水素の同位体を用いて脂肪の動きも調べて、論文につぎのように書いています。
「摂取された脂肪のほとんどすべては燃焼され、ごくわずかだけが体内に蓄えられると、われわれは予測した。ところが、非常に驚くべきことに、動物は体重が減少しているときでさえ、消化吸収された脂肪の大部分を体内に蓄積したのである。」
それまでの生化学では体内に蓄積された脂肪は、必要時に消費されるまで固定されていると考えられていましたが、実験の結果は5日間で全脂肪の14%が置き換わったことを示していました。
彼は、次のように述べています。
「生物が生きているかぎり、栄養学的要求とは無関係に、生体高分子も低分子代謝物質もともに変化して止まない。生命とは代謝の持続的変化であり、この変化こそが生命の真の姿である。」
投稿者 nara1958 : 2008年07月19日 Tweet