農地の価値は…? |
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2006年09月19日
小作料と農地価格の格差は、どこから?
総務省統計局 日本の統計 年鑑農林水産業 の中の、
「7-13 都道府県別小作料,農地価格及び使用目的変更田畑売買価格」というデータが興味深い。
「農地を住宅地に転用するだけで,価格が100倍に跳ね上がる!」(るいネット)というだけではなく、小作料にも注目してみた。
例えば、2004年の小作料の平均値は、田:15千円、畑:7.5千円だ。
それに対して、農地の価格は、田:1007千円、畑:571千円である。(いずれも10a当り)
仮に農地を購入した場合、単純に計算して田は67年、畑なら76年耕作を続けなければ、購入した価値が無いということになり、だとすれば、余程のことが無い限りは、小作で十分と言う判断になるだろう。
逆に地主の意識を考えると、耕作を続けるのはしんどいけれど、農地を手放すつもりはさらさら無い。できれば誰かが代わりに耕作をしてくれたら、ということなのだと思う。「売るなら農転してから」、なんて考えている農家も少なくないのでは?それは冗談としても(^^;、用途による格差の問題と同様に、農地がなかなか手放されず、従って集約化も効率化も図られていかない、という構造があるように思う。
小松
応援ありがとう!
投稿者 komayu : 2006年09月19日 TweetList
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コメント
投稿者 こまつ : 2007年1月6日 18:14
こまつさん、コメントありがとうございます。
自然農の実践者の方が、何らかの観念(価値観念)に収束してしまうとしたら、そのような観念しか用意されていないということが問題なのかも知れませんね。
話は変わりますが、先日雑誌で「工場野菜」の記事を読みました。人工光と自動制御の温湿度管理、肥培管理でレタスやトマトが作られています。ほとんど無菌室に近いので、”無農薬”だそうです。
こちらにも違和感が拭えません。
私の住んでいる地域で、無農薬のお茶を作っている法人があるのですが、若手が元気に働いています。そこでは無農薬であることよりも、仲間と事業をすることや、地域再生、農業再生の方に活力源があるように感じます。あとは仕事そのものへの喜び=役に立つことでしょうか。
紹介してくださった投稿や、そこからのリンクを読んでいくと、今の社会で必要とされている事柄の多くを、農の現場で実践していくことを期待されているように感じました。イメージとしては、地域や共同体の「核」になっていくこと?
投稿者 馬場 : 2007年1月6日 21:41
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同感です。
以前にも書いたのですが、みんなの期待に応えて何かを実現するのではなく、現実を否定して「こうあるべき」という観念に収束したのが、現在の自然農ではないでしょうか。
結局、現在の自然農は、近代農法に対するアンチでしかありません。そういう意味では、宗教と何ら変わりないし、だからこそ実践者の自己満足から脱皮できない→普及しないのだと思います。
るいネットにもいくつか投稿があります。
↓
自然農法は宗教か?
自然農法に可能性はあるか
現在の自然農は、個人主義者たちの巣窟