2022年9月1日

2022年09月01日

『腸が作る健康の秘訣』プロローグ: 健康で充足した生き方をするために、人類の生命原理に迫る!

今回から新シリーズが始まります!

前シリーズでは、有機農業を掘り下げる中で、植物の生命原理を明らかにしてきました。今回は、その延長上で人類について考えてみたいと思います。

近年健康ブームもあり、様々な健康食品やサプリが薬局やスーパーに並んでいます。
さらにアレルギーや発達障害や新種の難病、近年のコロナや次々と形を変える伝染病など健康からはどんどん離れていく日常です。最も健康に気を使っている現代人が逆に最も病に冒されやすい、そんな矛盾も登場しています。健康って一体どういう状態なのだろうか?そこから追求してどうも腸内がそれを司っているのではないか?最近登場している腸内細菌が健康を司るーに照準を当てていかに健康に生きるかを追求してみたいと思います。

■前シリーズの振り返り

前回までの『有機農業をまるっとみる』シリーズでは、植物が微生物や菌類と共生することで繁栄してきたことを明らかにしました。植物は光合成によって有機物(糖類)を作り出しますが、その20~50%を土中の微生物や菌類のために放出しています。微生物や菌類は植物が放出した有機物をエサとして繁殖し、逆に微生物たちは植物が必要なミネラルを供給しているのです。

 

これは、4億年前に植物が地上に進出して以降、延々と行われてきた生命原理です。これを踏み外すと、植物は病気になるなど軟弱になり、近代農業はその共生関係を破壊してしまったがために、酷い場合は土が砂漠化して植物が育たない環境にしてしまいます。

 

■人類が持続可能であるためには?

人類も自然界の生物の一員であり、同様な生命原理の中で存在しているはずです。そうであれば、現代、ガンやコロナなどの感染症に苦しめられているのは、現代人が生命原理を踏みにじっているからではないか、集中豪雨や干ばつなど異常気象が毎年のように発生しているのも、土地を砂漠化してしまったように私たちが自分たちの生存環境を壊しているからではないか、と思われます。

 

人類がこれからも持続可能であるためには、植物で学んだように、生命原理を理解して自然の摂理に則った生き方をする必要があります。それは決して苦痛なものではなく、体が求めるものを食べ、健康的で、その方が充足するのではないかと思うのです。

 

■人類の生命原理=自然の摂理を追求する

人類にとっての生命原理も、動物や植物と大きく異なるはずがなく、植物が根を通じて土中の微生物と必要な栄養分をやりとりして共生しているのと同じように、人類も微生物や細菌と共生することで健康状態を保っており、その中でも、腸の役割が極めて重要と考えています。そこで、新シリーズでは『腸が作る健康の秘訣』と題して、健康・食・医療について、以下のようなテーマを追求していく予定です。

 

■新シリーズの追求内容

本シリーズを進めていく上で下記の10のテーマを設定してみました。
追求の遡上で変更が出るかもしれませんが食と健康を「腸」という視点で見ていきます。

  • 体に良いものってどんな食べ物?
  • 食べ物は腸内細菌のエサ!?
  • 健康を司るのは腸内細菌
  • 骨髄ではなく、腸が血を作る(腸内造血説)
  • 東洋医学と西洋医学、どちらが正しい?
  • 医薬品やサプリが健康を害す
  • 免疫力と腸内細菌
  • 粗食のすすめ
  • 医食同源は腸の働きから
  • 人類の食の歴史を探る

投稿者 matusige : 2022年09月01日  

2022年09月01日

「二十四節気は暮らしの知恵袋」プロローグ

これまでのシリーズでは、食農ブームはどこに向かう?というタイトルで、世間の食・農業に対する意識潮流を見てきました。

コロナ禍を経て、キャンプや家庭菜園を始める人が増えたり、無添加・オーガニック食材への関心が高まっているように、近年「自然」への意識がさらに高まっています。

 

コロナ禍を経て、「おうち時間」という言葉も生まれましたね。

身近なところから始められる、“暮らしを楽しむヒント”を探している方も多いのではないでしょか?

 

そこで、新シリーズ「二十四節気は暮らしの知恵袋」を始めます!

二十四節気とは、1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたもの。1年を約15日ずつに分け、それぞれを漢字二文字で表されます。(初夏、立秋など)

古来から伝わる暦をもとに、季節の巡りを取り入れることで、身も心も豊かに、楽しく生活ができるのではないか。

そんな想いから本シリーズでは、季節・暦と農業に関する追求、日常生活に取り入れられる生活の知恵を発信していきたいと思います。

 

 

〇四季のある日本

夏、秋、冬、そしてまた春。毎年繰り返される中で、その時々の気候に合わせて、旬の食材を料理に取り入れたり、様々な行事を楽しむ。

現在でも、春は桜の下で花見、夏は七夕やお盆、秋は紅葉狩り、冬は雪まつりなど、身近なものもたくさんありますね。

今と比べると、昔の方が自由な時間や個人の時間は、もっと少なかったはず。それでも、心も身体も元気に、イキイキと生活していたのは、季節の移ろいや自然の恵みを日々感じながら暮らしていたからではないでしょうか。

都合の良いように自然や体をコントロールするのではなく、自然と一体になることに、身も心も整える秘訣があるように思います。

 

 

〇農業における季節の捉え方

野菜には「旬」がありますが、技術も進歩し、いつでも栽培できる品種もたくさん生まれました。スーパーでも年中手軽に同じ野菜を買うことができます。

現代の農業は、種を購入し、その袋に書いてある播種時期を頼りに栽培しているケースも。

しかし、本来の農業はもっと季節の変化を読みとって、作物によって異なる「適期」を見極めていたように思います。(「農業全書」の背景にも陰陽五行説がある)

今のような天気予報もなかった時代は、お天道様と対話しながら、定植や収穫時期を決めていたのかもしれませんね。

生産者の農業に向かう精神、季節の捉え方の違いについても、扱ってみたいと思います。

 

 

〇人の体は季節と密接に関係している

雨の日にはいつもより気分が沈んだり、晴れて空気が澄んだ朝は何でもできる気がしたり、季節や気候は人の心・体と密接に関係しています。女性の月経も月の満ち欠けとリンクしていますね。

 

西洋医学では、症状に合わせて薬を処方することがメインですが、東洋医学では太陽や月の動き、季節に合わせて生活することが、最高の健康法と考えられています。

それぞれの季節に何に気を付けたらよいのか、どんな食事が必要なのかも、本シリーズで紹介していきたいと思います。

 

 

〇新シリーズの構成(予定)

下記5つのテーマをメインに、春夏秋冬それぞれの特徴や昔からの言い伝えをコラムとして発信していきます。お楽しみに!

・24節気とは?

・日本の年中行事を楽しむ~雑節の楽しみ方、中国と日本の二十四節気の違い

・無病息災を願う5節句は本来祝日だった

・72気候と農事

・旬の食材で体調管理!季節と人体はリンクしている!

 

 

<参考>

二十四節気|日本の暦

https://www.ndl.go.jp/koyomi/chapter3/s7.html

 

二十四節気に合わせ心と体を美しく整える

https://diamond.jp/category/s-24sekki

 

『二十四節気と七十二候の季節手帖』山下景子著

投稿者 k-haruka : 2022年09月01日  

2022年09月01日

【これからの林業を考える】シリーズ プロローグ~林業の未来を考えていこう!~

今回のシリーズは、農から少し視点を変えて、『林業』について追求していきたいと思います!

画像は、こちらからお借りしました。

私たちの生活の中でも、身近にある木材。お箸やノート、お皿やベットやタンスなどの家具、大きいものでは、住宅や内装などにもたくさんの木材が使われています。そして、たくさんの木材が使われた室内にあると、「あー、なんかいい香り♪心が落ち着く~」て気分になりますよね!

そういった木材製造の背後には、こういった木材を育ててくれる人たち、伐採して製材してくれている人たち、そして、加工して身近な製品にしてくれている人たちなど、多くの方たちの手で作られています。

しかし、そういった林業という産業がどういう状況にあるのだろうか?ということは、普段ほとんど考えることがありません。そこで今回の投稿では、『林業』という産業に焦点を当てて、歴史から現状、そして未来の可能性について考えていくシリーズにしたいと思います! (さらに…)

投稿者 hasi-hir : 2022年09月01日