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2022年09月01日

「二十四節気は暮らしの知恵袋」プロローグ

これまでのシリーズでは、食農ブームはどこに向かう?というタイトルで、世間の食・農業に対する意識潮流を見てきました。

コロナ禍を経て、キャンプや家庭菜園を始める人が増えたり、無添加・オーガニック食材への関心が高まっているように、近年「自然」への意識がさらに高まっています。

 

コロナ禍を経て、「おうち時間」という言葉も生まれましたね。

身近なところから始められる、“暮らしを楽しむヒント”を探している方も多いのではないでしょか?

 

そこで、新シリーズ「二十四節気は暮らしの知恵袋」を始めます!

二十四節気とは、1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたもの。1年を約15日ずつに分け、それぞれを漢字二文字で表されます。(初夏、立秋など)

古来から伝わる暦をもとに、季節の巡りを取り入れることで、身も心も豊かに、楽しく生活ができるのではないか。

そんな想いから本シリーズでは、季節・暦と農業に関する追求、日常生活に取り入れられる生活の知恵を発信していきたいと思います。

 

 

〇四季のある日本

夏、秋、冬、そしてまた春。毎年繰り返される中で、その時々の気候に合わせて、旬の食材を料理に取り入れたり、様々な行事を楽しむ。

現在でも、春は桜の下で花見、夏は七夕やお盆、秋は紅葉狩り、冬は雪まつりなど、身近なものもたくさんありますね。

今と比べると、昔の方が自由な時間や個人の時間は、もっと少なかったはず。それでも、心も身体も元気に、イキイキと生活していたのは、季節の移ろいや自然の恵みを日々感じながら暮らしていたからではないでしょうか。

都合の良いように自然や体をコントロールするのではなく、自然と一体になることに、身も心も整える秘訣があるように思います。

 

 

〇農業における季節の捉え方

野菜には「旬」がありますが、技術も進歩し、いつでも栽培できる品種もたくさん生まれました。スーパーでも年中手軽に同じ野菜を買うことができます。

現代の農業は、種を購入し、その袋に書いてある播種時期を頼りに栽培しているケースも。

しかし、本来の農業はもっと季節の変化を読みとって、作物によって異なる「適期」を見極めていたように思います。(「農業全書」の背景にも陰陽五行説がある)

今のような天気予報もなかった時代は、お天道様と対話しながら、定植や収穫時期を決めていたのかもしれませんね。

生産者の農業に向かう精神、季節の捉え方の違いについても、扱ってみたいと思います。

 

 

〇人の体は季節と密接に関係している

雨の日にはいつもより気分が沈んだり、晴れて空気が澄んだ朝は何でもできる気がしたり、季節や気候は人の心・体と密接に関係しています。女性の月経も月の満ち欠けとリンクしていますね。

 

西洋医学では、症状に合わせて薬を処方することがメインですが、東洋医学では太陽や月の動き、季節に合わせて生活することが、最高の健康法と考えられています。

それぞれの季節に何に気を付けたらよいのか、どんな食事が必要なのかも、本シリーズで紹介していきたいと思います。

 

 

〇新シリーズの構成(予定)

下記5つのテーマをメインに、春夏秋冬それぞれの特徴や昔からの言い伝えをコラムとして発信していきます。お楽しみに!

・24節気とは?

・日本の年中行事を楽しむ~雑節の楽しみ方、中国と日本の二十四節気の違い

・無病息災を願う5節句は本来祝日だった

・72気候と農事

・旬の食材で体調管理!季節と人体はリンクしている!

 

 

<参考>

二十四節気|日本の暦

https://www.ndl.go.jp/koyomi/chapter3/s7.html

 

二十四節気に合わせ心と体を美しく整える

https://diamond.jp/category/s-24sekki

 

『二十四節気と七十二候の季節手帖』山下景子著

投稿者 k-haruka : 2022年09月01日 List   

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