2013年5月25日
2013年05月25日
【シリーズ】生態系の循環を活かした持続可能な農業の実現に向けて(3)不耕起栽培の可能性 耕運の長短を知る
前回の、なぜ土作りが重要か?では、土がどのように作られて来たかの歴史を見てきました。
私たちは、この何億年もかかって、風雨や、微生物や、小動物が作ってきた団粒構造の豊かな土の恩恵をうけて農業生産を発展させてきましたが、近年この土の豊かさが失われてきています。
なぜ失われてきたかというと、農業では必ず耕運という作業を繰り返し行います。昔は、人力や、牛や馬に鋤などの道具を付けて耕す事しかできず、土を大きくひっくり返す程度で土の団粒構造を大きく破壊することはありませんでした。 しかし、近年になって農業機械が発達しトラクターが登場してからは、土を細かく粉砕できるようになり、耕運を繰り返し行うことで農作業の効率が格段に上昇し、その利便性から耕運の主役になっていきましたが、同時に団粒構造を徐々につぶしていきます。
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確かに楽ちんに農作業が進みそうです。ではどのような利便性があったのでしょうか。
投稿者 hakosuka : 2013年05月25日 Tweet