2010年8月26日

2010年08月26日

類農園の農産物を徹底PR☆~黒大豆~

みなさんこんにちわ。マサクニです。
類農園の農産物を徹底PR☆今回は「黒大豆」です。
黒大豆といえば丹波の篠山が有名ですが、ここ奈良県宇陀市も名産です。
黒大豆部会をもうけ、多くの農家が共同生産・出荷しています。
黒枝豆、黒大豆、そしてお菓子など加工品にも力を入れているところです。
そうした黒大豆をみなさんに知っていただくために、
今回は栽培のポイントを紹介したいと思います。
■黒大豆の栽培のポイント
1.排水の良い畑作り
・今年から、排水性向上を目的に麦を植えてみました。「ストロー効果」といわれるもので、
麦の空洞を生かします。2月末に播種し、春先耕運しています。4ヶ所の畑で行い、発芽率が上がりました。
・さらに1ヶ所耕運の工夫をしています。①深く荒起し、②浅く耕運、③浅く耕運の3回。下層に空気層を作るためです。
2、播種時の発芽率を上げる工夫
・豆は2Lを使用。これまでは大きいほど良いと思っていましたが、3L・L・Mより発芽率がよいらしい。
・豆の発芽には酸欠の影響を受けやすいことが分かりました。実験データとして、浸種状態30分で40%ダウンするらしい。昨年の足立の畑は水浸し状態が続き、酸欠で腐るものが多かったので、今年は雨のたびにマメに排水作業をしたため改善されました。
3、播種後の除草剤散布は「均等」がポイント
・昨年までの手動による噴霧では、高さによるムラが影響しました。今年は、田植え機を利用した自家製機械により均等な散布ができました。
DSCN0978.jpg
写真は、別の畑で防除作業中の自家製機械です
4、土寄せ
・目的は、①根を増やす、②倒れにくくする、③草押さえ。
・回数は、①子葉の下まで、②初生葉の下までの二回。
・土寄せのためには、播種時の条間が平行であることが重要です。今年も曲がっているところが多く苦労しました。来年は少し手間でも等間隔にヒモを張ってでも、平行を確保したいところです。
5、防除
・葉を守る。 コガネムシ・ヨトウムシなど。今年はコガネムシが多いようです。
・莢・実を守る。 カメムシ・フタスジヒメハムシなど。
・盆前の開花時前に防除で抑えることが重要です。
6、開花時の水やりが重要
・水田は谷水、畑はスプリンクラーなどを利用。
・水を溜めても、酸欠にならないようにすぐに落とすこと。
・必要水量は予想以上に多いらしく、水稲の約3倍らしいです。
7、収穫後の乾燥
・昨年までは、ハウスに持ち帰り床に広げて乾燥させましたが、今年は「昔ながらの」畑によるハサ掛けとしました。(パイプによる簡易な一段方式)
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8、子実の乾燥
・ハウスの野菜苗で使用した棚にパスライトを敷き、豆を広げることで、上下から乾燥できます。屋根に遮光ネットを掛けて急激な乾燥を避けています。
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9、脱粒
・JAの脱粒機を借りて脱粒後、とうみなどで豆ガラ・クズを取り除くなど、手間がかかります。
10、選別
・JAの選別機で、変形粒の大部分を除くことができますが、そこからシワ・割れなどは手選別となり、最も時間がかかります。
11、出荷
・黒豆部会として一旦集約した後、①豆と、②加工品によって販売となります。宇陀の黒大豆部会としても、お菓子などの加工品を工夫しているところです。
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・③黒枝豆。10月に黒枝豆としても出荷しています。「宇陀の黒枝豆」の知名度を上げて、多くの人に楽しんでもらえるように「枝豆まつり」もおこなっており今年で三回目です。10月9日・10日の2日に行います。ぜひ楽しんでください。

投稿者 totokaka : 2010年08月26日