2008年10月3日

2008年10月03日

農業や食に対するみんなの意識はどうなっているのだろう?

生きるために必要な食や農業が遠く感じられるのに、関心が高まっているのはなんで?
最近、農園では「農業や食に対するみんなの意識はどうなっているのだろう?」という話題で盛り上がった。
農園に来る研修性や都市に住む人の話を聞くと、何かとても農業が遠い存在のようにイメージが湧いてこないことが多い。
例えば、田んぼを見ても何なのか分からず、これが稲で米になることを伝えると「へぇ~!そうだったのか?」と驚いたり、「これはハクサイやキャベツの苗なんだよ」といっても「でも、ハクサイやキャベツの形してないやん」と返ってくる有り様。
どうして農業が遠い存在になってしまったのか?
戦前は、農家人口が85%くらいの割合を占めていた。ということは、まさに生きるために必要な農業や食が仕事であったし、それは身近なものであった。
しかし、戦後、高度経済成長期に入ると、豊かさを求めて農村から都市への人口移動が始まり農家人口が減少していく。豊かになるにつれて、食もどんどん工業化(外部化)していく。そのため、生きるために必要だった食や農が、快美欠乏を充たすための消費の対象へと移り変わっていく。また、洋食化や輸入農産物増加の流れもあり、日本の食と農の繋がりはどんどん細くなっていく。
そのため、この時代を生き抜いてきた団塊世代の人々から農や食について知らないことが多くなり、遠くに感じられるようになってしまったのではないでしょうか。
ところが、逆に現在は、農や食に対してとても関心が高まって来たように思う。
これは何で?
次回はその辺りをみんなで追求したいと思います。

投稿者 takuya : 2008年10月03日