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2008年08月12日
食べるって何?
みなさん、こんにちは~ 😀 たてこです
毎日ひっくり返りそうなくらい暑い日が続いてますね
今回から、毎日、当然のように口にしている「食品」について、
様々な角度から追求していきたいと思いますので、応援よろしくお願いします
まず第一弾として、
「食べる」って何?人類って、何をどうやって食べてきたの?
といったあたりに迫ってみたいと思います 🙄
まずはとっかかりとして、森枝卓士氏の「食の文化変容」序説という文章が
興味深かったので紹介します
この森枝氏が言っている「食の文化変容」とは、
「如何にして、そして、何故、人は新しい食を受け入れるのか、
あるいは、受け入れないのか」
というテーマだそうで、人の味覚は保守的であると言う前提について検証されています
ある食品会社で行われた官能試験と呼ばれる味覚の検査で使われている溶液に目をつけ、
その濃度に着目し、「苦いとか酸っぱいは薄いものでも感知できるが、甘いや塩っぱいは
ある程度濃くならないと分からないように、人間の味覚はできている!」という事実に着目し、
そこから
糖分やミネラルはある程度まとまった量を摂取しないと意味がない。だから、微量であれば、
人間のセンサーは感知しないように出来ている。対して、苦いや酸っぱいは食べたら
「危険である」のサインなのだから、微量でも感知するように出来ている
という仮説を導き出されています。
そこから、実は味覚とは生存のために
「食べても大丈夫かどうか」、「食べるべきものである」かを知るための
シグナルとしてもともとは存在していた感覚だった
ということは、「食べるとアブナイ」ということで、食べなれないものは食べないという保守性を
元々持っていた。それと同時に、「食べるべきものではない」ことに敏感なセンサーを持っていたということは、危なそうと思いつつも、新しいものを食べていたということとも考えられる
そして、その大前提としてヒトが雑食であるということに着目され、雑食ではない動物
(コアラや牛etc.)が、食べられまいと消化しにくくしたり、毒を含んだりという進化をとげた植物を食べるために、体をそれを受け入れるようにという方向に進化を遂げたとし、
人類が取った戦略として、少量食べる、つまり、それだけを餌として特化させず、
他の諸々と一緒に食べることで危険を回避するという路線を指摘しています。
つまり、雑食となることで、食べ物の持つ危険性を薄めるという路線を取ったのだと
そして、それには食べたものを認識し、記憶しておくという能力が不可欠なのである、
そうでないと、結果的には「大量に食べたら危険である」ものを大量に食べてしまう可能性がある。そのため、類人猿は大脳皮質の発達が顕著 なのだと
引用、抜粋以上
なるほど~と思いました。
食について、調べてみれば調べてみるほど、食べることに対しての工夫や奥深さに驚かされる のですが、食べていくことが最大の圧力源だった外圧状況を考えてみると、当然のことなのだと気づかされました
食文化というと、現代人としては、何を好んで食べてきた?とか、何がいつから伝わって、食べられるようになってきた?という視点で考えがちですが、
実は「食べたらやばい」あるいは「これは食べられる」という
生きていくために不可欠の知識を次代に繋げていくこと、
それこそが食文化なのかもしれません
一方、何らかの毒にあたったとき、「これを飲めば直る」という知識が受け継がれてきたのが今の医薬品に繋がっている
そんな人類のなが~い歴史の中での、食文化のあり様に迫っていけたらと考えています
まず手始めに、縄文時代のお薦めブログを見つけましたので、その中から記事をピックアップしてみました ぜひ読んで見てください
縄文人の食卓
縄文の食料庫・どんぐり
縄文人の図鑑?
縄文時代に栽培!?
縄文時代の野菜って?
山菜と日本人
投稿者 staff : 2008年08月12日 TweetList
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コメント
投稿者 megu : 2009年1月15日 23:18
meguさん、コメントありがとう!
そうなんです、これはかなりな「目からウロコ本」です。
先日のなんでや劇場でも、これからの市場縮小社会の突破口は、「循環型社会」の実現である、という提起がありました。
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=196415
江戸時代の鎖国政策は、まさに循環型社会を実現していたのです。
このブログでも、以前にびんさんがまとめてくださっていたので、参考になると思いますよ。
http://www.new-agriculture.net/blog/2007/09/000352.html
投稿者 こまつ : 2009年1月16日 01:37
この本も読んでみましたが、今、中央公論社の日本の歴史の江戸時代部分を読んでいます。
そこにはやはり飢饉の時のすさまじい餓死、一方、豊作では米価下落による年貢価格低下(藩は米を売って財源としたので)で藩財政が窮迫、年貢を引き上げるなど、農民を苦しめた時代も一応学んでおくべきだと思います。また、特産物の発展により貨幣経済が農村にも浸透し、インフレなどの諸情勢にも振り回されることもありました。(肥料の高騰など)
前掲書には農村の自由な雰囲気の記述もあります。まだ勉強中なので、百姓一揆や打ちこわしが何を原因としたのか、また、『貧農史観を見直す』の類書は他にも数冊あるので、今後ゆっくり取り組みたいと思っています。
投稿者 はらぺこうさぎ : 2009年1月16日 20:01
はらぺこうさぎさん、ありがとうございます。
確かに飢饉や一揆があったのは事実ですし、圧政に苦しめられた時期があったのも事実だと思います。ただ、だからといって、総じて江戸時代の農民は貧窮していた、とは言えないように思ます。
とは言え、この本の内容だけでは何とも答えが出せないように思いますので、私も引き続き勉強してみたいと思います。
これからもよろしくお願いします。
投稿者 こまつ : 2009年1月19日 16:06
江戸時代の農民の生活については、後世に創作されたり、資料の誤解が広まって植え付けられたイメージが私たちの頭を占めているのですね。
参考になるサイトがありました。http://www2.ttcn.ne.jp/~kazumatsu/sub226.htm
ま農民が貧しいというイメージの源になっている、一揆を質にした嘆願書のたぐいの資料も、いかに貧しいかを過大に強調する文書を書くことを練習していたから、実情とずれたイメージが生まれたという説もありますが、資料から追っていくと、実際、農民は支配階級よりも融通の利く、かなり豊かで自由な生活をしていたように思います。
飢饉の時の酷い状況は確かに事実だと思いますが、江戸時代中期以降は、飢饉も、商品作物を優先したために、食糧不足になったという貨幣経済浸透の弊害の側面もあります。必ずしも、支配階級の搾取の為とは言い切れないみたいです。
そうしてみると、日本型の地方自治を基盤とした封建制での「鎖国」は、案外上手くいっていて、これからの社会の教訓がいっぱいあるのかもしれません。
投稿者 kuma : 2009年1月20日 23:06
近年、江戸時代を見直そうという気運が高まっています。化石燃料を使わず、百万を超える江戸の人口を支えた社会システム、当時の人々の生き様は立派なものだと思います。
それが、ペリー来航を期として、列強の圧倒的な軍事力に屈し不平等条約を結び、徐々に倒幕勢力が増大(大東亜共栄圏的発想思想がこのころすでに生まれている)、たった15年で江戸幕府は終わってしまいました。
「富国強兵で欧米に追いつき追い越せ!」がイデオロギーとなり、今日では「GDP高成長」と形を変えて深く生きづいています。そのイデオロギーのもとで「江戸時代は遅れた社会」というマイナスイメージを植え付けることをしてきたのではないかと思います。江戸時代のように足を知るでは経済発展はしないですから。
貧農史観をくつがえす書籍が増えてきたのは喜ばしいことです。他にも石川英輔氏の「大江戸○○事情」(数種類のシリーズ)や、哲学者の内山節も断片的に鋭い評価をしていて面白いですね。
投稿者 はらぺこうさぎ : 2009年1月23日 22:25
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投稿者 hermes bags finland : 2014年2月21日 05:16
江戸時代の農村って辛そうなイメージでした・・・!それが、塗り換わりました!!
とくに、倹約令が
>若者組みの解散を命じたり、農休みの過度な遊興化の禁止や平日の遊び日化を阻止する為
で、農民の豊かな暮らしぶりの一端を表しているなんて!!Σ(@o@)
江戸の社会を見直そうという動きがあるというのは初めて知りました。要CKなのですね!