2008年8月14日
2008年08月14日
水問題のインデックス
「水の惑星」と呼ばれる地球における淡水は、3500万km3と推定されています。地球上の水資源は、量的には昔から変わらず、しかも、それは偏在しています。
その淡水の約70%が農業水として利用されていますが、食糧生産に不可欠なものとして「水」が、世界で枯渇しつつあるとの報告がされています。(リンク)
農産物の生産や製品の製造の際には水が必要ですが、日本が多くの農産物を輸入すれば、輸出国では栽培のために水が消費されており、それを仮に国内で栽培しようとすると多くの水が必要となります。この、農産物の輸入によって日本が節約できた水資源を仮想水(バーチャルウォーター)
と呼びます。(リンク)
東京大学生産技術研究所/人間・社会系部門/沖 大幹教授の推計によりますと、仮想水の総輸入量は約640億立方メートル/年とのことです。(リンク)
水資源に恵まれた日本が、水資源の逼迫した外国から食糧の輸入を続ければ、農業生産国の水資源問題を顕在化させるので、手痛い日本叩きを招きかねません。(リンク)
21世紀は「水の世紀」(リンク)といわれますが、日本においては、水問題と食糧自給率の問題は同時に俯瞰していく必要がありそうです。
そのような問題意識に基づいて、《水問題のインデックス》と《食糧問題に関するインデックス》を取り上げてみたいと思います。
投稿者 staff : 2008年08月14日 Tweet