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2022年06月11日
シリーズ「食農ブームはどこに向かう?」プロローグ
新シリーズを立ち上げます!
タイトルは「食農ブームはどこに向かう?」です。
この3年に渡るコロナ禍の中で確実に広がっているのがアウトドアやキャンプ。さらには小さな農と料理~家庭菜園、外食を止めて自前で栽培し、新鮮や野菜を使って簡単な料理をつくる。新しい行き方としてこの2,3年静かなブームとして広がっているように思います。
一方で農業従事者は高齢化が進むと共に人口はこの5年間だけでも46万人減、2015年時点で200万人から2020年には154万人と急速に減じています。リンク参照
一方で農業離れ、一方でブーム。これは一体どういう現象でしょうか?
当ブログではこれまで農業を生産活動や産業の一つとして見て記事を作ってきましたが、
さて、その考え方や今は古いのではという思いに立ちこのシリーズを初めてみたいと思います。
つまり、農業の可能性として見た場合、最新の方向性として大農業、小農業とは違う”プチ農業”がひとつあるのではないでしょうか?誰もが明日からでも始められる専業でも兼業でもない、第3の農業のありようです。そしてこの新しい農のあり方は、同時に人々の食への意識の変化からも来ているように感じます。美味しいものを食べたい。安全なものを食べたい。そこから家庭菜園や貸し農園をやってみたい⇒新しい農への向かっているようにも思います。つまりこの新しい農の可能性とは、何か新しい生き方や価値観の変化に向かっているように感じています。
このような記事が全農のHPにありました。一つの考える切り口として提示します。
── 家庭菜園に取り組む人が多くなりましたが、最近のトレンドを教えてください。
コロナ禍において3つの波がありました。まず緊急事態宣言中に一番増えたのは家の中でのインドアファームです。水耕栽培キットやベランダ菜園の需要が大きく伸び、ホームセンターの園芸コーナーでの購入が増えて、通販ではその種などが多く売れました。
緊急事態宣言が解除されたタイミングから一気に伸びたのが貸し農園・体験農園でした。ここでは3密を避けたレジャーとコロナ禍で健康を考えたヘルスケアという観点が考えられました。
最後の波がテレワークとワーケーションです。弊社の農園でもパソコンを打っている人がいましたし、クラインガルテン(滞在型農園)や農家民泊の需要が高まり、ワーケーションが進みました。
一貫して言えることは、野菜の栽培ですからその瞬間で終わるものではなく、ずっと続くということであり、この3つの波が重なって今日、家庭菜園・都市農業ブームがやってきています。(抜粋紹介)
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コロナ禍がその引き金にはなっていますが、このブームの始まりは結構以前からあったようにも思います。
自然収束や安全収束、仕事と余暇の関係や、人らしい生き方等。
地方へ移籍するスローライフや物を持たない断捨離などにも繋がっています。
これらの人々の意識や潮流はどこに向かっていくのか、このシリーズを通じて少しでも深掘りしてければと思います。
シリーズは以下の10回を予定しています。
- 食農ブームとは何?
- 家庭菜園や貸し農園の実態
- 食農ブームはいつから、なぜ起きた?
- 昔の農家と今の農ブーム何が違う?
- 就農意識の変化と定着しない若者農業者
- 「おてつだび」から見る新しい若者の意識
- 改めて”農業に必要な能力”とは
- ”にわか農業”は新しい農業のあり方
- さぁ、農業をやってみよう。
こんな感じで10回を目安に毎週1投稿をしていきます。
追求の方向性によってはタイトルや内容が変わっていく場合もありますのでご了承下さい。
投稿者 tano : 2022年06月11日 TweetList
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