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2022年06月02日
【コラム】類学舎「農業研修プログラム」紹介①:おしゃべりばかりして、まじめに課題に向かわない小学生。「楽しみたい」気持ちの背後にある本当の期待は?
全日制の類学舎では、答えのない課題を仲間と追求する「探求」、現実の圧力の中でどうする?を考える「仕事」を毎日のカリキュラムに取り入れ、社会で生き抜く力を磨いています。
その類学舎が、この春から新たに取り入れたカリキュラムが、毎月1回1週間、類農園に泊まり込みで行う「農業研修プログラム」です。
仲間と一緒に生活し課題に立ち向かうことで、農業技術の習得に留まらず、生活習慣や、ものごとの捉え方、周りへの感謝の気持ちを育むなど、人間性の育成もめざしています。
今月の最初のチームは高校生2人小学生4人の男子6人。農業研修プログラムも2ラウンド目に入ったので、高校生2人には「チームのまとめ役」を期待しました、期待を受けた高校生は意気込んでいたのですが、、、、
高校生は課題意識が強いので、時間や成果を意識して業務に取り組めますが、小学生は気を抜くとお喋りし始めて手が止まってしまい勝ちです。それに対して高校生は、チームとして成果を出そうと注意をするものの、なかなか思うようにいきません。
「どうしたら小学生がまじめに課題に取り組むようになるの?」
高校生は、いろんな人にアドバイスをもらいに行き、そこで得た答えは次のようなことでした。
「『おしゃべりしないで課題に取り組め』では、うまくいかないよ。小学生がおしゃべりするのは、なぜだと思う?
楽しみたいから。もっと正確に言うと充足したいから。課題意識で取り組む高校生とは違って、小学生は潜在思念に素直なので、充足できるかどうかにとても敏感なんだ。
おしゃべりして成果目標が達成できなかったら、本当は充足できていないんだよ。小学生が充足できているかどうか、小学生が何を考えているのか、もっと親身になって話を聞いてごらん。」
おしゃべりすることは悪いことではなく、むしろ一体感を作るのに必要なことです。どうすればみんなが充足できるのか、みんなは何を求めているのでしょう?
そこで、「農業研修プログラムに参加に際して、どういう期待感やわくわく感を持って参加したのか」をみんなに聞いてみました。
そこで出てきたのは、
・(初回参加でダメだったところを、今回で)もっと成長したい
・もっと仕事に向き合えるようになりたい
・作業を通じて積み重ねや工夫をして、成果を出せる頭の使い方を身に付けたい
・去年の合宿で成長したことを生かせるようになりたい
・プログラムを学んで、もっと人の役に立ちたい
・農業で生きていくのも良いなと思って参加した
というものでした。
「楽しみたい」という気持ちの背後に共通してあるのは、「成長したい」「みんなの役に立ちたい」という想いです。小学生だけでなく、高校生も社会人も本当に求めているものは同じだと思います。
その想いに応えることで、みんなが充足し、仕事の成果も上がります。類学舎生同士だけでなく、類農園の社員・パートさん、ご飯を持ってきてくれる飲食店さん、地域の方々や生産者さんなど、農業研修プログラムに関わる全員が充足し、全員の活力を上げることが新たな目標になりました。
来月は、農業研修プログラムも3ラウンド目に入ります。来月も、子供たちの成長ぶり、あるいは、新たにぶつかった壁など、類学舎生の様子をお伝えしますので、お楽しみに。
投稿者 matusige : 2022年06月02日 TweetList
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