| メイン |

2012年08月06日

【コラム】夏バテに負けるな!!身体を整える食事を紹介☆

今年の夏は暑さがますます激しいですね
 
外で運動をしている学生さんや、営業で外と中の出入が激しい営業マン、空調の室内にいることの多い社員さんや主婦の方。
 
「夏バテ」はすべての人に共通する悩みではないでしょうか
 
natubate1.jpg
  
そこで今回は、夏バテの仕組みを探り、そこから、解決するための食事方法、健康管理方法をご紹介したいと思います
 
この夏を乗り切りたい~!と思っている人は、ぜひポチっとお願いします

にほんブログ村 ライフスタイルブログへ


まずは、夏バテの症状を押さえ、それを引き起こす原因を考えていきましょう
 

■夏バテの症状・原因って?

実は夏バテにははっきりした定義がなく、次のような特徴的な症状を総称して「夏バテ」と呼ばれています。
・全身の疲労感・体がだるい・無気力になる・イライラする・熱っぽい・立ちくらみ、めまい、ふらつき・むくみ・食欲不振・下痢、便秘 などです。
 
当てはまる項目がある人は要注意ですね
 
 

■夏バテは、体温調節機能への大きな負荷が原因!

人間の体は夏暑くなると、暑さの具合に応じて体温を上げないようにするメカニズム(体温調節機構)が働きます。
 
natubate2.jpg 一つは「発汗機能」です。
体の皮膚全体にあるセンサーと、深奥部から送られる信号が脳を刺激して汗腺に発汗を促します。1リットルの汗で、体温を12度下げると言われています。
 
もう一つは、「皮膚からの放熱」です。
体の内部で温度が上がった血液を体の表面に集め、毛細血管を広げ、血液中の水分を気化熱として放熱します。
 
しかし「夏バテ」は、この人間が持つ「発汗機能」や「皮膚からの放熱」が正常に働かない、または機能が働きすぎて他の機能がついていかないことで発生します。
つまり、夏バテは体温調節機能を正常に働かなくしてしまうものが主な原因です。
 
 

■体温調整機能を狂わせる3つの原因!

では、体温調節機能を正常に働かなくさせるものはなんなのでしょうか?
その主要な原因は下記の3つに分類にできます。
 
natubate3.jpg 体内の水分とミネラルの不足
汗をかいて体温を下げようとしますが、体内の水分と一緒にミネラル分も体外へ排出してしまうため、身体に必要なミネラル分も大量に失われてしまいます。すると身体は、脱水症状をおこすなど、体調に異常を発生させてしまいます。
 
暑さによる消化機能の低下、栄養不足
体内温度が高くなると、胃腸への血流が減ります。汗を多くかいて体内塩分が不足すると、胃酸も減ってしまいます
胃の消化機能が低下すると、栄養の吸収が悪くなり、身体に必要な栄養素が不足し体調不良を起こします。また、冷たい飲み物をとりすぎると胃腸が冷えてしまい、胃の働きが低下、食欲減退につながります。
 
自律神経の失調
汗をかいたり血管を広げたりして体温を下げる体温調節は、自律神経の働きによるものです。
温度の高いところと低いところを何度も繰り返すことになれば、自律神経自体が疲れてしまい、負担がかかってしまうことになります。これがひどくなるとめまい、食欲不振、頭痛などを引き起こすことになります。
 
 

■「夏こそスタミナ食」は勘違い!?

上記のような原因に対して、「うなぎ」や「焼肉」などのスタミナ食が有効!という話があります。
たしかにウナギは、疲労回復に効くといわれるビタミンB1が豊富に含まれており、焼き肉もスタミナがつきそうです。
 
ところが、いくらウナギだ焼き肉だとスタミナを補給したと思っていても、なぜか夏バテとなってしまいます。
 
その原因が、「実は間違っていた「スタミナ付けに焼肉へ行こう!!」」に詳しく書かれています
 
では、夏バテから身体を整える食事は、なんなのでしょうか
ドイツの医学者『ベルツ博士の日記』にその秘密が書かれています。

ベルツ博士は、人力車の車夫の食事を調べると、玄米のおにぎりと梅干し、味噌大根の千切りと沢庵だったのです。日常食も米・麦・粟・ジャガイモなどの低蛋白質、低脂肪の粗食でした。肉も食べずにこれだけの力が出ることに驚き、そこで、ドイツ栄養学を適用すればより一層の力が出るであろうと、ベルツ博士は食事の実験を行いました。
 
22歳と25歳の車夫を2人雇い、1人におにぎりの食事他の1人に肉の食事摂らせ、80kgの荷物を積み、40km距離を走らせ、どちらが長く続けられるかを試したのです。結果を見ますと肉料理を加えた車夫には、疲労が甚だしく募り3日でダウンし、もとの食事にもどしました。では、おにぎりは3週間走り続けることが出来ました。肉の食事の車夫も、食べ物を元に戻すと元気に走れるようになったそうです。
外国人が見た日本人の体力/生活習慣病と食養生

 
natubate4.jpgまた、穀物、イモ類、豆類が中心の高炭水化物、低脂肪、低蛋白質中心の日本人の食事が、熱中症対策となっているという分析も記されていたようです。
そのときの食事は、手前に箸、右に具沢山の味噌汁、左にお米の中にヒエ、粟、麦、豆を混ぜたご飯、そして、漬物、一品のおかずという日本人が食べていた一般的な食事でした。
 
伝統的な日本の食事が、持久力や暑さ対策も兼ね備えた、優れた食事であることが分かります
 
 

■夏バテ解消の食材は?

以上、見てきたように夏バテの食事解決法は、『日本食』にあることが分かります。
 
最後に、この考えに基づいた夏バテ防止に効果的な食材をいくつか紹介したいと思います みなさんの生活スタイルや症状に合わせて食事を工夫してみてくださいね
 
natubate5.jpg
■夏バテ解消食材①:ショウガ

ショウガは、胃液の分泌を促進し、食欲増進効果があります。その他にも、強い発汗作用を促進する効果や、自律神経系を調整する機能があります。
また、新陳代謝を促進し体を温める作用があるため、冷房病などに効果的です。ショウガは、風邪のときのように、薄切りにして熱湯を注ぎ、ハチミツを加えて飲むとよいそうです。
 

■夏バテ解消食材②:サバ

natubate6.jpgサバは、昔から胃を丈夫にする、あるいは産後で体力が衰えた人、お年寄り、体力が弱い人などにいいとされていました。それは、EPA、ビタミンB2、カリウムなどを豊富に含んでいるからです。
このEPAには、血液の凝固を抑制する働きがあります。そのため、血流がよくなり、血管を拡張するという作用があるため、体の細部まで血液が行き渡るのです。冷房による冷え性の人に効果抜群 です。また、サバには、血液の循環をよくするビタミンB2、血圧を下げるカリウムも豊富に含まれています。
 

■夏バテ解消食材③:味噌汁

natubate7.jpgじつは味噌は夏バテ防止の切り札だそうです。
味噌には、良質のたんぱく質、脂質、ビタミンB2、鉄、リン、カルシウムが含まれています。
味噌は、麹による発酵作用で大豆のたんぱく質が良質のアミノ酸に分解されます。つまり、非常に消化しやすい形になります。
夏バテで衰えた消化機能にも、味噌のような消化に優れた食品は、最適です
 

■まとめ

振り返ってみると、人類500万年の歴史の中で、暑さに対する「発汗機能」と、「放熱機能」を獲得してきました。そして、暑さにも耐えしのぎ、身体のバランスを保つための「食生活」を見出し、「ミネラルの確保」「消化機能の向上」「自律神経の調整」をしてきました。
 
このような歴史の中で積み重ねられてきたものに対して感謝することと、もう一度その適応してきた方法を掘り下げていくことが重要ですね 😀
 
今回の内容を実践していただき、夏バテ解消に少しでも貢献できると嬉しいです
最後まで読んでくださり、ありがとうございました
 
■参考ページ
・「夏バテ完全攻略法
・「夏バテシリーズ
・「夏バテ防止、対策&解消法

投稿者 staff : 2012年08月06日 List   

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.new-agriculture.com/blog/2012/08/1351.html/trackback

コメントしてください