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2011年01月11日

「農」再生の実現基盤ってなに?~5章-3 農をめぐる新しい試みの成功事例~モクモク手づくりファームから農村再生☆+゜~

今回は、モクモク手づくりファーム を紹介していきます
モクモク手づくりファームは、実際、当ブログのメンバーが行ってみたところ、そこで働いている人たちがとっても元気で活き活きとされていました☆+゜対応も感じがよく、リピーターさんとお話をされている姿もとてもみんな楽しそうでした。
まずは、そのモクモク手づくりファームの概要をご覧ください
1.モクモク手づくりファームの概要

この事業は、1988年、三重県経済連の2人が中心となって始められました。1984年に設立した「伊賀豚銘柄豚振興協議会」に属する生産農家19軒からの立上資金=200万円×19件、補助金3,800万円 加えて7,000万円をJAから借り受け立ち上げ資金として設立されました。
<この時、農事組合法人「伊賀銘柄豚振興組合」の設立し、手づくりハム工房のモクモクを創業。モクモクの会員組織「モクモククラブ」(現在、モクモクネイチャークラブ)も同時に設立し、手づくり、素朴、純粋、無添加等の商品イメージの浸透を図り、ギフト販売で赤字解消しました。
そして、1994年には、農事組合法人「伊賀銘柄豚振興組合」から農事組合法人「伊賀の里モクモク手づくりファーム」に名称変更します。>
そして、約10年後の1995年に「モクモク手づくりファーム」を15億円の資金(その内5.4億円は国県の補助金)を投入しオープン。その後も、制度資金を積極的に活用しているようです。

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2007年度の売上げ約40億円、利益7,000万円、雇用は200名
大阪と名古屋のほぼ中間に位置する三重県阿山町(人口8500人)の小さな町に立地しながら、年間50万人もの観光客が訪れ、週末の土曜/日曜は4,000~5,000人もの来園者がいるそうです。
大きさは14ヘクタール(東京ドーム3個分)。
入園料は一人400円。入園料の収入だけで年間2億円になります。
来園者はファミリー客が主で、リピーターが多いのが特徴のようです。
ファーム以外の販売網は中部、近畿の百貨店、スーパーの直営店や生協、農協となっています。
(引用元:リンク/<>内は、追記。)

そして、不況と騒がれていた近年も以下のような実績を収めています。

農事組合法人伊賀の里モクモク手づくりファーム
・年間総売り上げ 47億円(平成21年度)
・年間来場者数 50万人
・年間視察受け入れ件数 400件(6000人)
・会員数(モクモクネイチャークラブ)40,000世帯
【代表】
社長理事 木村修
経済産業省認定 地域おこしに燃える人
専務理事 吉田修
国土交通省認定 観光カリスマ100選
経済産業省認定 地域おこしに燃える人
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モクモクファームHPより)

モクモク手づくりファームは、働いている人たちひとりひとりがいきいきと活躍する場であり、この不況下でも右肩上がりの成長をとげ、辺境に位置しながらも年間50万人が来る人の集まる農村にもなっているのです☆+゜
こうした成功は、どのように導かれているのでしょうか。
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2.モクモク手づくりファームは、進化積層体
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農業は儲からない。その常識を覆している『モクモク手づくりファーム』。
開設当初は、山の中という立地状況から集客が出来ず、大赤字が出ていた状況から、現在では観光庁の観光カリスマにも選ばれるほど、業績も伸ばし、注目されている農事組合法人です。
その成功点は、モクモク手づくりファームが、常に進化積層体=外圧適応態であったことです!
どんな消費者の欠乏にもひとつひとつ応え積み重ねてきているのです。
>伊賀豚ブランドが消費者との接点をつくる事で地域に密着し、集客の母体が消費者の提案を受入れたウインナー教室から広がり、現在の公園コンセプトづくりが一人の外部の忠告から生まれた、と言う事は消費者の意見をうまく汲み取り、これを見事に花開かせた結果といえる。(【書籍紹介】伊賀の里 新農業ビジネスただいま大奮闘(モクモクファーム)(3/3)

小さいことから始め、実感・体感して手ごたえを得る
   
そこから得た成功体験も失敗体験もすべて活かしていく!
   
だから消費者も言えば応えてくれると、信頼感を増して、直に期待をし合える仲間関係になっていっている。

モクモク手づくりファームには、友達感覚で商品について事細かく伝えてくれるお客さんがいます。まずければまずい。美味しければ、詳しくそれを伝えてくれる仲間なのです。

3.モクモク手づくりファームが実現してきたこと

マニュアルがない=実感・経験を伴って学習してゆく
マニュアルがないからこそ、応え方もより柔軟に、理念を体現してゆくことが出来る。消費者からのみすごちがちな需要に、必ず応えていくことの積み重ねで、モクモクファームは進化してきた。それは、マニュアルがなく、働いている者ひとりひとりが当事者として、社長や専務からモクモクの集団としての考えを聞きながら、現実に向かい合ってきたからだろう。農業に教育効果があることも、消費者の需要に応える中で見つけた可能性として、体験教室や虫との触れ合いの場で体現されているのだと思われる。消費者に応えるときに、損得勘定はない。最終的にモクモク手づくりファームの存在を認めてもらえ、応援してもらえる関係が築ければいいのである。
マニュアルがないから、消費者と一緒に、そこで働く者たちも、実感・経験し、充足する可能性に収束していっている。社員自らが楽しい、良いと感じるものを実現していっている。だからこそ、モクモク手作りファームは、人が集まる場となり、消費者だけでなく地域住民や行政からも、より大きな期待がどんどんかかっていく。
会員制=誰か任せにしない
消費者を仲間にしてしまう、仲間作りができている。会員には、メルマガ発行や、ギフトカタログとネイチャークラブ通信、モクモク通信を送付している。文章ひとつにも社長や専務は練りに練って、外への発信の洗練を惜しまない。関係充足・親和充足を基点に、延長上で考え方で共感の喜びを得られるような、巻き込み方をしている。それは、社長の考えである、「まず消費者の人たちと直接会話したい」という想いから来ているのだろう。
モクモク手づくりファームからの発信は、モクモクの日常と会員の日常をつなぎ、会員をモクモクのPRをしてくれる仲間にしていっている。さらに、援農隊の呼びかけなども行って、組織を支える一員に引き込んでいっている。
戦略室=自分たちの場は自分たちで作っていく
通信やギフト案内の制作、ファーム内のイベントの企画などにかかわっている部署に「やさしさ宣言推進企画室」という部署がある。ここでは、全体のファームの方向性を決め、入園料のシステムから集客の手法、イベントの企画、情報発信、チラシ、広報募集の発信などをする。ぜんぶで七人がいる。
 「ファームに関する事は全て考える。」
情報すべてを一括し、可能性を追求して、方針だしをする。こうした戦略を考える中枢部があってこそ、モクモク手づくりファームの目指すところが磨かれて、実現イメージにまで落とし込める為、そこで働く末端の方にまで、その理念に同化し、体現していくことが出来る。
社員全員が株主=共同出資による会社経営で、目標を実現してきた!
上述したような場を作っていく為に、出資者との衝突も起こったモクモク手づくりファームは、出資者を募るのをやめ、社員が株主となり、共同出資による会社経営を実現させた。
目的がはっきりしているからこそ、それをどう実現するか、柔軟に現実に適応してきたモクモク手づくりファームには、学ぶべきところがたくさんある。

4.まとめ
農を一次産業と捉えず、付加価値を作り出してきたモクモク手づくりファーム。ものづくりという課題を作り出し、役割充足を得る参加型の場作りに評価(お金)は集まっています。
モクモク手づくりファームの社長は、現在は「分衆」の時代だといいます。
集団が解体され、豊かさが実現した時代。昔のような共同体は今はなく、需要も個人によるばらつきによって、読みにくくなっています。
だからこそ、昔のような共同体を、現在の需要にあった形で、再生していこうとしているのが、モクモク手づくりファームなのです。以下は、社長の考えとして紹介されていたものです。

■5都2村。これからの暮らし方は5日間を都会で、2日間を農村で過ごす。都会の人に農業を体験してもらう農園、「農学舎事業」が実現している。農村で過ごす「農的生活のススメ」である。そろそろ、ゴルフクラブをクワに持ち替えませんかと、700万人団塊世代の時代に呼びかけている。
■「農業なき農村は農村とは言わない。農業あってこその農村です」が持論だという。その実現のために「農村全体を産業化する。農業で生活できる経済拠点を創る」ことを目指している。

みんなの助け合いでつくる農村、共同体をつくっていく。そのためにモクモクは、消費者参加型の農業、自前での飼料つくりなどの農法追求、農村や農業の生きがいや学習機能のニーズ発掘・・・etcと、追求と進化を惜しんでいません。
これからのモクモク手づくりファームも、常に進化し続け、変わっていくのだろうと、目が離せません☆+゜
【後日追記】
モクモクの社長講演内容を紹介しているページを参考までに載せておきます
先進事例の「モクモク手づくりファーム」に見る、新しい「農」の可能性(1)
先進事例の「モクモク手づくりファーム」に見る、新しい「農」の可能性(2)
こちらも併せて、ぜひご覧ください☆

投稿者 megu3 : 2011年01月11日 List   

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コメント

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