「日本の肉食禁止はどこから来たのか?」 |
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2009年03月21日
かなり手強い農業の敵「猪」
三重のクマです。
年々酷くなる獣害について、どこの地域でも、対策に苦慮していますね。
新聞などに、時折「イノシシ撃退の決定打か!?」「獣害対策にライオンのフン?」などなど色々な試みが紹介されたりしていますが、決定打は今のところ見つかっていません。
私の住んでいる地域でも、この数年で急増した獣害被害に取り組むべく先日、町が主催の、獣害対策の講演会が行われました。
敵を知らなければ、対策は不十分になる!ので、害獣(主にイノシシ)の生態を中心とした講演でした。
エエッ?そうなん?というような、知らなかったイノシシの真実を知りましたので、いくつかに分けて報告していきます。
■ 猪突猛進は、迷信!
イノシシは真っ直ぐ走って、曲がれないってよく言われますが、もちろん迷信でした。
猟師に追われて、必死に最短距離を走る姿からそう思われたのでしょうが、それは、他の動物でも同じです。それどころか、イノシシは、特に警戒心が強く、藪から開けて所に出る際には、必ず確認行動をとります。それも何度も何度も。上・下・右・左と首を傾け、何度も確認し、一頭が藪から一歩出て、さらに確認行動。周囲に危険がない事が判ったら、歩き始めます。次の一頭も、藪の出口で、全く同じ行動をし、出て行きます。その次の一頭も・・・。大人を先頭に、だんだん小さな個体に移って行きますが、きちんと順番に、一頭づつ藪から出てきます。実に注意深い行動をするのです。
■ サルより賢い?高い学習能力
猿は、動物の中で最も賢く、他の動物はそれには劣るって思われています。
でも、結構な範囲で、思いこみが作用しているみたいです。
動物の知能実験では、「人間に出来ること」をどれだけ動物が出来るのかという視点で知能を計ることが多いのだそうです。人間用の道具は、人間に近い身体の構造をしている方が使いやすいわけですから、当然、猿は他の動物よりも知恵があるとなるのですが、実際の生きる知恵については、他の動物のも劣っているわけではなく、むしろ上ってこともあります。猪の場合、鼻で押せるスイッチ、鼻で開けられる扉など鼻で扱えるものならすぐにその構造を理解するようです。スイッチを押して餌を得る事を学習する実験にしても、鼻で押せるスイッチなら、猪は直ぐに覚えてしまいます。ゲージに餌を入れて、下から上に押し上げる扉を少しだけ開けておくと、猿の場合、隙間から手を伸ばして餌を採ろうとします。押し上げれば簡単に開くし、扉が動くことを確認しても、押し上げようとせず、ひたすら手を伸ばして採ろうとします。対して、猪は、鼻で動かせるとなれば、すぐに扉を開けて、身体を半分入れて餌を採ってしまいました。身体にあった状況変化への学習能力は、猿に劣っていないという傍証です。
■ イノシシって、150cmの垂直跳びが出来ちゃう!けど、飛ぶのが嫌い!?
猪は、とても用心深いので、一つ一つ確認しながら行動します。柵を跳び越える時も、高さを確認し、立ち位置(柵との距離)と柵の向こうを確認する動作を数回繰り返したあと、垂直跳びで柵を跳び越えます。一か八かの助走をつけてのジャンプは、よほど追いつめられないとしません。しかも、垂直跳びでは、150cmの高さの柵を跳び越えていきます。でも、こんなにジャンプ力があっても、下に、隙間があれば、まずそこをくぐろうとします。柵が低くても、ジャンプ!という冒険はせず、地に足の着いた行動を基本としています。
跳躍する猪
■ 30cmの高い壁。高い警戒心と学習能力がを逆手に撃退!
高い警戒心によって、廻りを確認してから跳ぶ猪の踏切位置は、障害物の手前約30cm。この位置から、上を見て高さと距離を計り、下を見て距離と危険を確認します。
ですから、障害物に30cmの忍び返しをつけると、跳べなくなってしまいます。下を見てOK、次に上を見ると、距離が近すぎる!NG。で、上にあわせて30cm下がると、今度は下を見て、距離が遠すぎる!NG。これを繰り返して、???となって跳ぶのをあきらめてしまいます。
投稿者 parmalat : 2009年03月21日 TweetList
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コメント
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